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食生活とアトピー【後編】

前編では、アトピー改善に役立つ食生活を中心に特集しました。
後編では、読者のみなさまから寄せられた食生活に関する疑問にお答えします。

目次

Q-1:時間がなくて、いつも朝食が食べられません。時間がなくても簡単に食べられる、体にいい食べ物はありますか?

A-1:バナナ、野菜や果汁100%ジュース、プチトマトなどがおすすめです

パン1枚、牛乳1杯でもかまわないので、時間がなくても何かを食べたほうが体のためです。朝食をとることで体にスイッチが入るのですが、それは食事が体温の上昇を助けてくれるからです。朝食を抜くと体温が上がらず、なかなかシャキっと目覚められません。特に炭水化物(ブドウ糖)は脳の働きに効果的。たとえばバナナを1本食べる、オレンジジュースを飲む、これで脳が動き始めます。1日の生活のリズムを整えるきっかけにもなります。 時間がなくても簡単に食べられる、バナナ、6Pチーズやスライスチーズ、プチトマトなどを常備しておくと便利です。

Q-2:自分の食生活がよいか悪いかわからないのですが、栄養診断をしてもらう方法はありますか

A-2:市町村の保健センターで栄養士に相談してみましょう

食事ノートをつけるのもひとつの方法ですが、市町村の保健センターに必ずいる栄養士に栄養相談をして、健康指導を受けることをおすすめします。もちろん、お金を払えば民間でも栄養診断は受けられますが、保健センターなら無料です。
たとえば、東京都中野区の一部センターでは年に5回乳幼児のアレルギー相談を受け付けています(平成15年度現在、区民対象)。医師が診断をし、必要であれば早期の検査を促し、アレルゲンを特定し食事指導もしてくれます。最寄りの保健センターに問い合わせて、一度は栄養士に相談してみてはいかがでしょう。

Q-3:カレーや唐辛子などの刺激のある香辛料は、肌にはよくないのでしょうか

A-3:発汗作用が人によって、肌によい場合と悪い場合があります

刺激物には発汗作用があります。汗と皮脂が混ざると自然とクリーム状になり、肌に潤いが保たれます。ですから肌をつややかにするという面では効果的。しかし、それを常食とするのはどうでしょうか。おなかの粘膜を刺激するため、粘膜が弱い人にはあまりおすすめはできません。
一方、発汗作用でかゆみが強くなるなど、肌の調子が悪くなることもあります。この場合刺激物をとるのはやめましょう。

Q-4:睡眠時間のズレから朝食を抜いてしまうなど、一日三食を確保することができません。間食をとって三食とるようにしたほうがよいのでしょうか

A-4:血糖値の下がる4〜6時間おきに食事をとるのが理想的

1日3食の大きなメリットは、食間が4〜6時間になることです。これは、自然のリズムで食事をとったときに、高くなった血糖値が下がってくる時間に一致。食間が4〜6時間なら自然と食事が1日3回はめぐってくることになりますね。
昼夜逆転の生活になっている場合は、食事のリズムを優先して午後と夕方と深夜を3食にしてもよいでしょう。たとえば、夕食から4〜6時間後にうどんやおにぎりなど炭水化物中心の夜食をとってもかまいません。

睡眠がとれない状態のときは、外出や運動など、体を動かす機会も減ることが多く、「お腹がすきにくい」ということが起こりやすいと言えます。

でも、そうした中でも、生活のリズムを「立て直していく」ならば、食事のリズムも少しずつ決めていけるようにすることは大切でしょう。

Q-5:昼夜逆転していて、夜になるとどうしてもお腹が空いてしまいます。夜食を食べてもよいのでしょうか。また、食べるとしたらどんなものがいいのでしょうか

A-5:睡眠を妨げない消化のよい食事をとりましょう

我慢がストレスになるようなら、食事をとったほうが体のためになります。油が多いものなど、胃にもたれやすい食事は睡眠の妨げになるので、消化のいいメニューを選びましょう。カレーや唐辛子のような刺激物もやめたほうが無難です。
食後すぐ寝る場合には、なるべく食事の量を抑えましょう。温かい飲み物をゆっくり飲むだけでも、満足感は得られます。また、眠りたいのに眠れないときには、牛乳にアレルギーのない方はホットミルクが効果的。牛乳に含まれるトリプトファンというアミノ酸に、興奮を抑える作用があるといわれているからです。

Q-6:玄米を食べてみようと思いますが、分づき米とどちらがよいのでしょうか?

A-6:慣れないとおなかをこわすことも。
体調を見ながら進めましょう

食事ノートをつけるのもひとつの方法ですが、市町村の保健センターに必ずいる栄養士に栄養相談をして、健康指導を受けることをおすすめします。もちろん、お金を払えば民間でも栄養診断は受けられますが、保健センターなら無料です。
たとえば、東京都中野区の一部センターでは年に5回乳幼児のアレルギー相談を受け付けています(平成15年度現在、区民対象)。医師が診断をし、必要であれば早期の検査を促し、アレルゲンを特定し食事指導もしてくれます。最寄りの保健センターに問い合わせて、一度は栄養士に相談してみてはいかがでしょう。

Q-7:甘いものがどうしてもやめられません。努力はしているのですが、ケーキやおやつについ手が出てしまいます。代わりに何かよい食べ物はないでしょうか

A-7:ケーキよりは和菓子がおすすめ。野菜を使ったお菓子もあります

「甘いもの」自体がいけないわけではありませんから、ルールを決めて食べすぎないようにすることが肝心。ただ、アレルギーのため卵や乳製品に気を使っている場合、ケーキよりは和菓子の方がおすすめです。脂肪も少なく、食物繊維も期待できるからです。
果物もできるだけ利用しましょう。かぼちゃやさつまいもを使ったおやつやお菓子もよいでしょう。好きだからといって同じ種類のお菓子を毎日食べることがいちばんよくないので、もし食べるのなら、毎日違う種類のお菓子を少量ずつ食べるように心がけましょう。

Q-8:一人暮らしで食生活に自信がないので、何かサプリメントをとろうと思います。バスケットボールをかなりハードにやっている私の場合、どんなサプリメントを選んだらよいでしょうか

A-8:不足の栄養素がわからないままサプリメントをとるのはNGです

そもそもサプリメントは、食事で足りない栄養分を補うもの。何の栄養素が不足しているかわからない場合、サプリメントをやみくもにとってはいけません。吸収を阻害し合うこともありうるからです。自信がないなりに、一汁二菜の外食やお弁当を食べるよう努力してみることの方が先。味や匂いもなく噛むという行為もないサプリメントは、「食事」の代わりにはならないことを忘れずに。
体力作りのため、アミノ酸やプロテインをとることを考えているのならば、体重1kgあたりおよそ1g必要だといわれているたんぱく質を、60kgの男性なら1日に60gとりましょう。これはたんぱく質源になる卵1個と牛乳250g、肉か魚をそれぞれ80gに大豆製品100g、そして主食を毎食食べることで十分とれる量。普通に食事していれば楽にとれます。
せっかくプロテインを飲んでも、ビタミンやミネラルが不足すると代謝できません。プロテインを飲めばたんぱく質が補給されるとは限らないのです。流行のアミノ酸飲料ではいくら飲んでも十分なアミノ酸(たんぱく質)の補給はできません。

Q-9:果物や生野菜は体を冷やすのでしょうか。また、体が冷えにくい果物、野菜があれば教えてください

A-9:東洋医学の考え方に冷と温の食べ物があります

体を冷やす食べ物と温める食べ物という考え方は、東洋医学のもの。基本的には「冷」の食べ物よりも「温」の食べ物のほうが体を温めるといわれています。
冷の食べ物は、たとえば、キュウリ、トマト、レタス、セロリ、ほうれん草などの生野菜や、ウリ科の食べ物でナス、とうがらし、ニガウリなど。果物でも柿、イチゴ、ナシ、スイカなどは体を冷やすとされる食べ物です。こうした冷の食べ物でも温める調理法を用いると冷やす作用を和らげます。
また温の野菜は、かぼちゃ、小松菜、にんじん、カブ、たまねぎ、ピーマン、ニラ。また、しそ、しょうが、ネギ、にんにくなどの薬味類は体を温める食品です。果物ではみかんやモモが温める食べ物です。
アトピーの人の多くは、冷えや血行の悪さを感じるといいます。そのときは温のものをとりましょう。むくみやほてりのあるときは、冷の食べ物をとるとよいとされています。また、夏場は冷やす食材が、冬場は温める食材が多くなりますので、旬のものを多く使うのがもっともよいと考えましょう。

Q-10:子どもが野菜嫌いで困ります。アトピーの改善に悪い影響を与えないか心配しています。食べさせるために何かいい方法はありますか

A-10:無理強いはせずに調理法を工夫しましょう

もしも食べられる野菜があるのなら、その野菜を中心に、苦手なものは調理や味付けの工夫で少しずつ食卓に並ぶようにしましょう。苦手な野菜でも、たとえば、「きざむ・煮崩す・ひき肉に混ぜる・餃子やシュウマイに入れる」など、その野菜の姿がわからない調理法をしましょう。また「味付けを変える・味噌汁の具にする・いためる・揚げる」など調理法を変えてもいいでしょう。パンケーキや蒸しパンに入れたり、ミートソースにしても食べやすくなります。
そして、食べられたら、ほめてあげることが大切。子どものころ嫌いだった野菜でも、成長すると自然と食べられるようになることも多いので、焦らずに。無理強いして野菜に対する悪い印象を後々まで与えてしまうことが、もっともよくないからです。

料理方法を工夫することで、食べづらい食材を摂取しやすくなりますが、注意する点があるとすれば、「マイナスの調理」にならないように注意しましょう。

例えば、使用する油の種類によって脂質の過剰摂取になることもあります。食べやすい工夫と同時に、「アトピーに優しい」調理方法を考えるようにしましょう。

監修者プロフィール

牧野 直子 先生 料理研究家・管理栄養士

女子栄養大学卒。在学中より、栄養指導・教育の啓蒙活動にかかわる。
現在「スタジオ食」を主宰し、講師やアドバイザーとしてテレビ・ラジオ・雑誌等で活躍中。
著書に『カンタンおいしいビタミン&ミネラル』(日本文芸社)、『ワーキングマザーの簡単レシピ』(女子栄養大学出版部)、監修に『エネルギー早わかり』『いますぐ5キロやせる』(法研)など多数。

アトピーに関することはお気軽にご相談ください

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