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入浴がアトピー治療の切り札となる理由教えます 実践編

Point1 代謝力を上げる入浴法

入浴時間

  • 30分以上(成人)
  • 15~30分(子ども)

入浴時間一定の代謝量を得るためには、成人の場合30分以上しっかり入浴する。

入浴温度

  • 38℃~39℃
  • 39℃~40℃(冬場)

30分以上の入浴では、ある程度体に負荷がかかる。なるべく負荷を軽減させながら代謝を促進させたいので、体温に近い温度での入浴が大切になる。 冬場は湯温が下がりやすいため40℃くらいに上げてもよいが、できれば39℃をキープしたいところ。湯温の調節も大切。

入浴回数

  • 1日2回

代謝をしっかりあげてアトピーを改善させるためには、ある程度の量の入浴が必要。夜、朝の2回を基本に、時間のあるときはなるべく入浴回数を増やす。 ただし、回数をノルマ化して精神的な負担にならないように。

38℃で沸かしたお風呂は38℃でない?~湯温調節のススメ

タイトルをみて「えっ何で?」と思うかもしれませんが、私たちがお風呂に入って温まった分、確実にお風呂の温度は下がります。
特に寒い季節は身体も冷えており、大人が一人入浴すると浴槽のお湯の温度は2℃近く下がるといいます。お子さんと一緒に入るともっと下がります。「38℃で沸かしたのによく温まらない」「冬は39℃でも温まらない」と感じるのは上の理由で当然なのです。
季節によって、人数によって温度が下がらないように調節する必要があります。機械の設定温度はあくまで目安と考えて、実際の入浴中の温度を測って調節してください。
給湯式のお風呂で調節が難しい場合は、熱湯を入れたポットを浴室に用意して、測った温度が低かった場合は浴槽に熱湯をつぎ足すのも一法です。(熱湯でやけどをしないように注意。特に子どもさんには熱湯にご注意を!)

アトピー改善に入浴は効果的ですが、適切な入浴時間、入浴温度、入浴回数が重要になります。

代謝を上げるためには、大人なら30分以上、39℃くらいの湯温、1日2回の入浴がベストといわれます。

Point2 半身浴で無理のない入浴を

入浴時間を無理なく確保していく入浴方法として、半身浴がおススメです。

半身浴の方法

みぞおちから上の部分が湯につからないようにする。「寒いな」と感じる場合は、全身浴を取り入れてもよいでしょう。

Point3 汗をかきやすくする入浴法

  • 基本的な入浴法をしっかり身につける。
  • 入浴を継続してしっかり行う。
    →継続によって汗をかけるようになる
  • 低温(38~39℃)で、皮脂を伴った汗をかこう。

Point4 入浴環境を整える

入浴は大事みたいだけど、お風呂に入るのは苦手だな」と思っている人も多いはず。確かにお湯が皮膚にしみたり、入浴後に乾燥するのは嫌なもの。 でもこれらの原因は、設定温度と湯水の質にあることが多いのです。

高温入浴の汗は別物!?

高温のお風呂でかいた汗と低温のお風呂でかいた汗。どちらも同じ汗と思っていませんか? 実はこれ、見た目は同じでも中身が違うんです! 高温で入浴してかいた汗は、体温調節機能に関わる汗で水分が多く、皮脂を伴いません。
汗腺から出る汗と皮脂腺から出る皮脂が交じり合い、乳化してできるのが皮脂膜。この皮脂膜で自前のスキンケアができるのは、低温でじっくりかいた汗と皮脂があればこそ。 美肌は低温入浴から作られるんですね!

お湯が皮膚にしみたり入浴後に乾燥を感じたりするのは、お湯の設定温度が高すぎることやお湯の質に原因があることが多いのです。

活水器、浄水器、温泉水などを上手に活用して、お湯の質を高めましょう。低めの湯温でじっくり汗をかいて美肌を目指しましょう!

監修者プロフィール

岩居 武 先生 医学博士

1964年大阪府出身。徳島大学医学部を卒業後、大学関連施設を経て、病院院長などを務める。自身がアトピー性皮膚炎で、自宅温泉湯治の経験者でもある。

アトピーに関することはお気軽にご相談ください

※相談無料。強引な商品の販売や治療法への勧誘などは一切行っておりません。

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