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アトピー克服の盲点 冷えを克服してアトピーを改善

“冷え”は万病のもと。
血液が滞って起る“冷え”は、あらゆる体の不調の原因です。
冷えの悩みを解消し、アトピーを改善するコツをご紹介します。

ほとんどの病気は”冷え“が原因

読者の方々から多く寄せられる悩みに、「冷え」があります。かゆみだけでなく、「手足が冷たくて眠れない」「悪寒がする」「肩こり」などの冷え症状はありませんか?
現代人の体は冷えているといわれています。戦後、冷蔵庫やエアコンが普及したことで、夏でも涼しく、冷たい物を手軽に飲食するようになりまた。本来は汗をかいて代謝効率が高まる夏に体を冷やし、冬は暖房のきいた暖かい部屋で薄着になり、冷たいものを食べて体を冷やす…。このような、自然の摂理にそぐわない環境が、現代人の冷えを招いているようです。
「冷え」は、西洋医学では病名として認められていません。しかし、体が冷えると、血流が悪くなり、免疫・代謝機能にも影響を与え、体のあらゆる不調の根本原因となります。アトピー性皮膚炎の場合も、冷えが大きく関っていると考えられます。さまざまなストレスによる自律神経失調、さらにステロイド剤などの消炎剤も、冷えの原因となります。まずは次ページ下欄のチェック表で、あなたの体が冷えているかどうかチェックしてみてください。

“冷え“の原因は自律神経のアンバランス

東洋医学では、古くから「冷え」の概念がありました。漢方では、「気(き)・血(けつ)・水(すい)」が人体を形づくっていると考えます。気は心身の活動全般を指す一種のエネルギー、血は血液、水は体の中の水分(体液)を指します。

血と水は、体の中を巡って正気を保つために栄養を運ぶ役割を担います。これら「気・血・水」のバランスが保たれることによって健康な「正気」の状態は保たれます。逆にこのバランスが崩れた状態が「病気」です。
冷えは、血が滞って体の熱が下がり、体のさまざまな部分の活動がうまくいかなくなった状態です。体内をめぐる血液は、酵素や栄養分を運び老廃物を回収する働きがありますが、この働きがうまくいかなくなると、さまざまな病気を引き起こしてしまうのです。

体温、つまり「体の熱」は、内臓や筋肉で作られ、血液により体の各部位に伝わることが分かっています。

つまり、血流が悪い状態では、末梢部位に熱が伝わりにくい状況になり、これが「冷え」として感じられることになります。

血流を管理しているのは自律神経の働きですので、自律神経の働きが体温と密接に関わってくることになります。

冷え“の原因は自律神経のアンバランス
自律神経の働きが体温を維持する

自律神経である、交感神経、副交感神経の働きがどちらかに偏っていると、体が冷えやすくなります。 あなたはどちらに偏っていますか?

自律神経の働きが体温を維持する

アトピー治療においては、交感神経・副交感神経のバランスを考えて生活改善していくことが大切です。これは、体の恒常性を司る、自律神経系・内分泌系・免疫系全体のバランスを整えて自然治癒力を高めていくためですが、冷え対策にも同じことがいえます。自律神経は、体温の調節を司っているからです。自律神経は人間の意志とは無関係に自律的に働きます。自律神経のバランスが整っていれば、活動的で緊張しているときや昼間は交感神経が優位となり、血管が収縮します。逆にリラックスしているときや睡眠時には、血管がゆったり広がって血流は促進されます。このように、一日の間に、自律神経のスイッチが自動的に切り替わっているのです。

“冷え”の原因は自律神経の乱れ

しかし、ストレスや睡眠不足で交感神経優位の緊張状態が長く続くと、血管が収縮し、心身ともに疲れきって、冷えや不眠、疲れやすくなるなどさまざまな症状が出ます。内分泌系や免疫系を含めた体全体の機能に影響し、正常な状態を取り戻すまでには時間が必要になります。また、副交感神経に偏ることも冷えにつながります。リラックスした状態が続いて血管が広がりっぱなしなると、今度は血液が大量にたまりすぎてしまい、同じように血流が滞ってしまうためです。交感神経・副交感神経のどちらもバランスよく使わなければ、冷えにつながるのです。規則正しい生活習慣を心がけ、昼夜のメリハリのある毎日を送ることが大切です。

冷え“の原因は自律神経の乱れ

しかし、ストレスや睡眠不足で交感神経優位の緊張状態が長く続くと、血管が収縮し、心身ともに疲れきって、冷えや不眠、疲れやすくなるなどさまざまな症状が出ます。内分泌系や免疫系を含めた体全体の機能に影響し、正常な状態を取り戻すまでには時間が必要になります。また、副交感神経に偏ることも冷えにつながります。リラックスした状態が続いて血管が広がりっぱなしなると、今度は血液が大量にたまりすぎてしまい、同じように血流が滞ってしまうためです。交感神経・副交感神経のどちらもバランスよく使わなければ、冷えにつながるのです。規則正しい生活習慣を心がけ、昼夜のメリハリのある毎日を送ることが大切です

自律神経をコントロールして体を温める

交感神経が強い方の冷え対策

成人のアトピー性皮膚炎の場合、交感神経が優位な状態にある方が多く見受けられます。慢性的なストレスや、長期間のステロイド剤の使用をしている方は、交感神経優位の状態になっています。この場合は、できるだけ副交感神経が働く時間を増やすように心がけましょう。のんびりと緑の中を散歩したり、ゆっくり入浴するなど、静かでリラックスした時間を意識的に持ちましょう。睡眠時間もしっかり確保してください。ストレスを感じやすい人は、あまり細かいことにこだわらない、大らかな気持ちを持つように心がけることも大切です。

副交感神経が強い方の冷え対策

文明が発達した現代は、生活が豊かで便利になりエアコンなどで住環境も快適になりました。昔よりもさまざまな身体的負荷が減ったせいで、社会環境自体が副交感神経優位の状態にあるといえます。アレルギー疾患は、もともと副交感神経優位の状態でリンパ球が過多になることでも起こりやすい病気です。

交感神経と副交感神経のバランスは、実は成長過程で中学生までは副交感神経優位で、その後交感神経優位に変わります。

この時期に体や精神を鍛えることによって、交感神経優位にしていくことが必要なのです。この時期に限らず、運動不足などで副交感神経に偏っている場合は、好きなスポーツを始めるなど、心身ともに、良い意味でのストレスを積極的に受けることで、交感神経を適度に刺激するのがよいでしょう。

ストレスに強くなり、自律神経を整えるには
副腎皮質ホルモンがカギ

自律神経のバランスを保ち、ストレスに強くなるためには、自力で副腎皮質ホルモン(抗ストレスホルモン)が出せる体にすることも大切です。そのためには、規則正しくメリハリのある生活リズムを身につけ、バランスのよい食事を心がけます。3大栄養素(糖質・たんぱく質・脂質)はもちろん、副腎皮質ホルモンの材料となるビタミン・ミネラル類もしっかり摂取することです。加工食品などはなるべく避けましょう。

ただ近年では、土壌の問題などから野菜などに含まれる栄養素も昔に比べて減ってきています。日常的な食事ではどうしても足りないビタミン・ミネラル類は、サプリメントなどから摂取することも考えてよいでしょう。

子供の低体温が増えている

近年、低体温児の増加がマスコミ等で取り上げられています。実際に、小・中・高校生を対象とした体温の調査も多数行われ、データとして裏付けとなる結果も多く発表されています。東京の中学校で3年生の体温を測定したところ、低体温傾向(起床時に36度未満)の生徒が学年の3分の1(41名)にも達しました。その後、「極力健康的な生活を心がけ、特に朝食を摂り、睡眠時間を確保すること」を指導し再度調査したところ、低体温傾向の生徒は41名から24名に減りました。(参考:『生徒の健康体力観の向上と今後の指導について』)このようにさまざまな調査結果として、生活リズム、食生活、運動習慣といった生活習慣の大切さが指摘されています。

ストレスに対応するための「副腎皮質ホルモン」は、アトピー性皮膚炎の方にとって症状にも関わってくるホルモンです。

ステロイド剤とは「副腎皮質ホルモン」を合成した薬剤ですが、炎症を抑え、かゆみを緩和する働きがあるからです。

ストレスが多い状況では、ストレスの対応に副腎皮質ホルモンが使われることで、自分の体でかゆみに対応する力が「弱まる」ことになるからです。

こうした点からも、副腎皮質ホルモンの産生を高められるような生活(睡眠や食事など)を心がけることは大切と言えるでしょう。

体を温めると細胞の修復力も高い

体を外から温め、冷えを取ることで、皮膚や体の細胞の修復力も高まります。

38度に温めると体の異常は修復される

体が最も活発に活動して代謝が行われる温度は38度。これは深部体温と呼ばれる体内の温度で、深部体温が38度のとき体表面の熱を測るとだいたい36.5度くらいになります。そして体内温度が38度のとき、ダメージを受けた細胞を修復する能力を最大限に発揮するたんぱく質がつくられることがわかってきました。このたんぱく質のことをヒートショックプロテイン(HSP)といいます。たとえば、肩こりや腰痛で痛みがあるとき、患部を平熱よりも2度ほど高い38度から40度くらいに温めると、そこにヒートショックプロテインがつくり出されて痛みをやわらげます。つまり、ヒートショックプロテインによって痛みの原因となっていた細胞の異常が修復されるわけです。ただし、温度が高すぎてもこの効果はありません。ヒートショックプロテインは現在も研究段階にありますが、このたんぱく質の発見は、入浴や湯治が体の代謝機能を高めることの科学的裏づけとなっています。

温度が上がると血液もサラサラに

血液も温度が上がるとサラサラになることがわかってきました。血液の温度を変えて、血液が流れる速さを測定したところ、温度が高いほうが流れが速いという実験結果が出たのです。この実験結果によれば、冬よりも暑い夏のほうが血液がサラサラになるということになります。冬の方が脳梗塞になる人が多いのは、こんな理由によるのかもしれません。

体を温めることによって、細胞は活性化し血液はサラサラになります。肉料理が冷えると、表面に白い脂のかたまりができます。これは肉の脂が低温になって固まったものです。人間の脂も動物性ですからこれと同じで、体温が低くなると固まってしまいます。固まった脂肪が血管の内壁に付着すると血の巡りが悪くなり、さらに体温が低下するという悪循環に陥ってしまいます。

さまざまな温め方で「冷え」を解消!

冷えの解消に手っ取り早い方法が、体を温めること。毎日の生活に取り入れたい、体を温めるコツをお教えします。

体全体を温めるにはまずは入浴が効率的

体を温めるには、なんといっても入浴が効果的。38~40度のぬるめのお湯にゆっくりとつかります。最低でも10分、できれば30分入りましょう。長い時間つかっていたい場合は、半身浴にします。寒い時期はバスタブの外も温めておきます。ぬるま湯で長めの入浴をすれば、体の芯からあたたまり、副交感神経も働くので、時間をかけて温めましょう。入浴時は、気持ちをリラックスさせることも大切です。急がずに、ゆったりとした時間を楽しんでください。入浴後は汗をよく拭いてすぐに着替え、冷めないうちに就寝します。部分的な冷えを取る湯たんぽがおすすめ

湯たんぽは、安価で手軽、空気を乾燥させることもないとても健康的な暖房器具です。仕事中、家で読書やテレビを見ながらと、時と場所を選ばずに体を温めることができるので、自分専用の湯たんぽがあればいつもポカポカですね。 1日のうちいつでも温めてよいのですが、入浴の前後や就寝前に温めればさらに効果は高まります。基本的には自分が冷たいと感じる部分を温めるとよいですが、太ももやお腹を温めるのが効果的。太ももには体全体の約4分の1もの筋肉が集まり血流も多いので、効率的に全身を温めることができます。

ひとつ注意したいことは低温やけど。低温やけどは知らないうちに症状が出るので、同じ場所に当てすぎないように注意しましょう。

食生活で最大の免疫器官腸を温める

栄養の偏りや時間の不規則な食事は、低体温の原因になります。3度の食事をしっかりと、体を温める陽の食品を中心に食べましょう。陽の食べ物とは、色が濃く赤っぽい、水分が少なく塩分が多いことが目安です。冷たいものを飲食すると、小腸の血流が減ります。小腸は皮膚の200倍もの表面積を持ち、腸管の粘膜を流れる血管には、体全体の約7割ものリンパ球が集まっているので、小腸の働きが免疫システムに影響を与えます。

だから、小腸の血流が滞ると、免疫システムも正常に働かなくなり、さらに栄養を効果的に代謝する酵素も半分くらいに減ってしまいます。小腸は口とつながっているので、口に冷たいものが入っただけで反応し、小腸の血流も減るので、口の中で温めてから飲み込めばよい、というのは間違いです。なるべく冷たい食品は避け、温かい食品で小腸を温めましょう。

実際、アトピー性皮膚炎の方が症状が回復していく過程を見ていくと、「冷えが解消した」ことをきっかけに、ぐんと症状が良くなることがあります。

アトピー性皮膚炎の症状に関わる免疫機能は、自律神経と内分泌機能の影響下にあることが分かっています。

冷えの解消により、自律神経機能が正常化することは、間接的に免疫機能にも良い影響を与えるからと考えられます。

監修者プロフィール

川嶋 朗 先生 東京女子医科大学附属青山女性・自然医療研究所・自然医療部門准教授
東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック所長

1957年生まれ。北海道大学医学部卒業。東京女子医科大学大学院修了。ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院留学。医学博士。専門は腎臓病、膠原病、高血圧症など。東洋医学、代替医療にも精通し、積極的に治療に取り入れ、統合医療を実践している。『川嶋朗式「冷え」を取れば万病が治る!』(宝島社)、『心もからだも「冷え」が万病のもと』(集英社新書)、『健康@常識力.com』(講談社)など著作多数。日本統合医療学会理事、日本抗加齢医学会評議委員。

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