自分の体に住む「菌」について考えたことがありますか? 美肌と健康の秘訣は、なんと体の「菌」を育てることにあったのです。知れば知るほど役に立つ、人体常在菌の世界をのぞいてみよう!
アトピーを改善する育菌のススメ
しっとり肌にも「菌」が関係していた!
パン、納豆、ヨーグルト、醤油、ビール…。これらの食品の共通点は?そう、すべて発酵食品です。発酵食品とは、食品に付着した菌などの微生物の代謝活動(発酵)によって、もとの食材とは違った栄養や美味しさが加わった食品のこと。ヨーグルトの乳酸菌やパンのイースト菌などはおなじみです。人間の食文化をみると、昔から菌とうまく付き合い、利用してきたことがわかります。
菌は食物の中だけでなく、土壌、空気、地球上のありとあらゆるところに存在します。無菌状態の場所を探せば、地中で煮えたぎるマグマの中か、人工的に作られた無菌室くらい。私たちは気づかないうちに、食物、水、空気などから菌を取り込み、体内や皮膚で育て、食べかすと一緒に排泄しています。菌は見えないだけで、非常に身近な存在です。
もちろん人体にも、菌はごまんといます。善玉菌、悪玉菌という言葉があるように、人間によい影響を与える菌もいれば、O157(腸管出血性大腸菌)やボツリヌス菌などの怖い菌もいます。これらの菌を実際に見ることはできませんが、その数の多さには驚かされます。腸内だけで100兆個、皮膚には1兆個の常在菌がいるといわれています。目に見えないからいいものの、もしこれだけの数を目の当たりにしたら、普通の人は卒倒してしまいそうですね。
例えば肌について、菌的に考えてみましょう。しっとりと健康な肌の皮脂膜は、pH4.5~6.5の弱酸性。肌の表面が弱酸性だと、細菌の繁殖を防ぎ、外部の刺激から肌が保護されます。繁殖を防ぐべき細菌は、体に悪影響を与える菌のことで、具体的には、肌をアルカリ性に傾け、かゆみの原因となる黄色ブドウ球菌などを指します。では、肌が弱酸性に保たれるのはなぜでしょう?実はこれにも菌が関わっています。詳細は後ほどお話しますが、表皮ブドウ球菌という皮膚常在菌のおかげで、皮膚は弱酸性に保たれています。悪玉菌から皮膚を守ってくれるのは、同じ菌の仲間というわけです。
私たちの身の回りは、実は菌だらけ。「菌と仲良くして健康になろう!」が今回のテーマ、ページをめくって、菌のワンダーランドに足を踏み入れてみませんか?
人間は食物、水、空気などから菌を取り込み、体内や皮膚で育て、食べかすと一緒に排泄しています。菌は見えないだけで非常に身近な存在です。
人体には人間によい影響を与える善玉菌もいれば、O157(腸管出血性大腸菌)やボツリヌス菌などの怖い悪玉菌もいます。腸内だけで100兆個、皮膚には1兆個の常在菌がいるといわれています。
健康な肌の皮脂膜は、表皮ブドウ球菌という皮膚常在菌のおかげで、弱酸性に保たれています。細菌の繁殖を防ぎ、外部の刺激から肌が保護されています。
繁殖を防ぐべき細菌は、体に悪影響を与える菌のことで、肌をアルカリ性に傾け、かゆみの原因となる黄色ブドウ球菌などを指します。
知ってビックリ!美肌は、菌のウンチとオシッコで作られる!
「菌=バイキン」は、過去の常識
「菌」という言葉から真っ先に連想されるのは「バイキン」という方も多いでしょう。
「バイキン」という言葉には、人間にとってよくないもの、悪者というイメージがあります。それは無理もないことです。トイレの後や、外出先から帰ったときは、誰でも手を洗います。これは悪い菌への感染を防ぐためです。皮膚に関しても、悪玉菌を排除することで、感染症を防ぐことができます。
でも最初にお話したとおり、菌には人間に有益なものもあり、さらに、一見有害とされる菌の中にも、実は人の役に立っていることが多いのです。
例えば大腸菌には、悪役のイメージがあります。大腸菌がついた食物を食べるとお腹をこわすので、当然の話です。しかし、もしお腹に大腸菌が住んでいなければ、分厚いステーキを食べてもなかなか消化できないでしょう。すぐに下痢を起こしてしまうはずです。もともと腸に住んでいる大腸菌には、消化を助けたり、ビタミンを作ったり、外部から入ってくる病原性の強い菌を排除する働きがあります。
これはほんの一例ですが、悪玉と呼ばれる菌にも人間にとって有益な面があることが、いろいろわかってきています。もちろん外出後の手洗いやうがいは大切なことで、私たちの健康を脅かすウイルスや細菌は遠ざけるべき。外部からの大腸菌の感染は、基本的な衛生を守った生活によって防げるものです。
このような基本姿勢を持ったうえで、さらに一歩進めて考えたいことは、多様な菌の恩恵をいかに受け、どのように共存していけばよいかです。「菌=バイキン」としてすべての菌を嫌うのは、過去の常識。これからは、菌といかに仲良くできるかを考えることが得策になるでしょう。
皮膚にもいる善玉菌と悪玉菌
ヨーグルトのビフィズス菌が有名になったおかげで、「善玉菌・悪玉菌」という言葉が一般的となりました。善玉・悪玉とはっきり区別できない場合が多いので、このわけ方は少々乱暴です。しかし、話を進める上ではわかりやすいので、人間にとって有益な働きをしてくれるものを善玉菌、害のあるものを悪玉菌と便宜上分けて考えることにします。善玉菌というと、おなかの調子を整えるといった腸内常在菌の話をよく聞きますが、皮膚にも善玉菌がいるのをご存知でしたか?皮膚には平均10種類ほどの常在菌が、約1兆個いるといわれています。そのほとんどは、普段は人間に無害な非病原菌。代表的なものとして、表皮ブドウ球菌、アクネ菌、真菌類(カビ、酵母)などがあります。これらの常在菌がバランスよく繁殖していることが、肌をしっとりさせる条件になります。
汗、脂質と常在菌は天然の保湿クリーム
表皮ブドウ球菌は、皮膚常在菌の代表選手。この菌が皮膚常在菌の多数派をしめれば、肌はしっとりつやつやになるのですが、それにはこんな理由があります。
表皮ブドウ球菌の好物は、人間の汗や皮脂。菌たちは、皮膚の上で汗や皮脂をパクパク食べては排泄します。この排泄物の成分は弱酸性の脂肪酸で、汗や皮脂と混ざり合って乳化し、冒頭で紹介した弱酸性(pH4・5?6・5)の理想的な皮脂膜を形成します。皮脂膜という天然のうるおいベールで覆われた肌はしっとりつやつやで、病原菌や雑菌までブロックします。皮膚は本来、保湿効果のある天然のクリームを自前で備えているわけです。
肌の天然クリームは、菌の排泄物、つまりウンチやオシッコで作られているようなものといえるでしょう
アクネ菌も実は肌の味方
肌の毛穴に多いアクネ菌は、ニキビの原因として悪玉のイメージを持った菌です。しかしアクネ菌も、表皮ブドウ球菌と同じように、皮脂を脂肪酸とグリセリンに分解する働きがあります。グリセリンは保水力の高いアルコールの一種で、化粧品の保湿成分として使われているほどですから、皮膚が健康な状態ではアクネ菌もしっとり肌の味方なのです。
アクネ菌がニキビを作るのは、ストレス、肉食中心の食事、男性ホルモンの分泌過多などで皮脂が過剰に分泌された場合。アクネ菌から出るリパーゼという酵素が原因で毛穴がふさがれ、その中でアクネ菌が異常増殖することでニキビができます。
このように身体がバランスを崩すと、皮膚常在菌のバランスもくずれます。表皮ブドウ球菌も、免疫力が極端に低下した状態では、日和見感染の原因となることがあります。
アトピー肌に多い黄色ブドウ球菌
肌を保護する皮脂膜が、菌の排泄物だなんて気持ち悪い!と思う方も多いでしょう。でも、これは肌のうるおいには欠かせない要素。もし清潔であることに気を使いすぎて、必要以上に体をゴシゴシ洗い、表皮ブドウ球菌たちが住みにくい環境をつくってしまったとしたら…。肌は乾燥しはじめ、かゆみや湿疹が出る異常事態となるでしょう。
これは、表皮ブドウ球菌が減って弱酸性だった肌がアルカリ性に傾き始めた証拠。すると、この状態が好きな黄色ブドウ球菌たちがはびこり始めます。黄色ブドウ球菌は化膿菌なので、洗いすぎて傷ついた肌は絶好の住みかになり、とびひ、毛嚢炎、中耳炎、肺炎、食中毒などの様々な疾病に結びつきます。
また、アトピー性皮膚炎の皮膚には黄色ブドウ球菌が多く、かゆみを誘発しているといわれています。かゆみでかくことで肌は傷つき、そこにさらに黄色ブドウ球菌が増えるという悪循環に陥りがちです。黄色ブドウ球菌を殺菌すればかゆみは治まりますが、同時に表皮ブドウ球菌も死んでしまい、さらに症状が悪化することも。皮膚常在菌のバランスを整えないと、健康な肌は取り戻せません。
腸内常在菌は100兆個!
腸には、多い人で100種類・100兆個もの常在菌がいるといわれています。腸内は、ビフィズス菌やラクトバチルス菌などの乳酸菌類が多数派を占めることによって健康な状態となります。
乳酸菌には、「腸内を酸性に保つことで病原菌の増殖を抑える」「有害菌による腸内の腐敗を抑える」「ビタミン類を作る」「免疫力を高める」といった働きがあるからです。
一方、悪玉菌の代表はウェルシュ菌。ウェルシュ菌は、たんぱく質を分解する際に腐敗物質を出します。この腐敗物質に発がん性があり、血液中に毒素を送って身体の不調の原因になることもあります。
腸内環境を整えるためには、乳酸菌と食物繊維の摂取がポイント。ヨーグルトはもちろん、納豆や漬物、醤油、味噌など日本の伝統的な発酵食品を積極的にとりましょう。さらに食物繊維をたくさんとることで、乳酸菌が活性化します。また、腸には全身の約70%にも及ぶ免疫担当細胞があります。腸内環境を整えることは、体全体の免疫力に大きく関わっています。
有害とされる菌の中にも、もともと腸に住んでいる大腸菌のように、消化を助けたり、ビタミンを作ったり、外部から入ってくる病原性の強い菌を排除する働きがあります。「菌=バイキン」としてすべての菌を嫌うのは、過去の常識です。
皮膚にも善玉菌がいて、平均10種類ほどの常在菌が約1兆個いるといわれています。そのほとんどは、普段は人間に無害な非病原菌で、これらの常在菌がバランスよく繁殖していることが、肌をしっとりさせる条件なのです。
表皮ブドウ球菌が皮膚常在菌の多数派をしめれば、肌はしっとりつやつやになります。皮膚が健康な状態では、ニキビの原因としておなじみのアクネ菌もしっとり肌の味方です。
アトピー性皮膚炎の皮膚には黄色ブドウ球菌が多く、かゆみを誘発しているといわれています。かゆみでかくことで肌は傷つき、そこにさらに黄色ブドウ球菌が増えるという悪循環に陥りがちに。
育菌で、肌バリアを強化しよう!
ここまで読んで、皮膚常在菌と健康な肌の関係が見えてきましたか?皮膚の善玉菌が住みやすい環境を整えてあげるだけで、肌は自ずとしっとりつやつやになるのです。体に住む菌は、一心同体なわけだから、いたわり育んであげる「育菌」の発想を持つとうまくいくはずです。
<育菌のコツ1>菌が嫌がるものを遠ざける
肌の「育菌」の第一段階は、常在菌が嫌がるものを遠ざけること。まずは紫外線から守ってあげましょう。遺伝子を傷つけるなど、紫外線が皮膚の細胞に与える害は周知の事実ですが、常在菌も紫外線が苦手。普段から心がけている紫外線対策が、そのまま「育菌」になります。
紫外線対策の「育菌」的ポイントとしては、日焼け止めクリームだけに頼らず、帽子や日傘、肌回復のための十分な睡眠といった様々な工夫をすること。UVカット化粧品などを使いすぎると、化粧品成分の刺激が苦手な常在菌の負担になるからです。
次に気をつけたいのは、肌の乾燥。エアコンの効いた部屋にいることが多い現代の生活は、周囲が乾燥しがちです。特に女性は男性に比べて皮脂が出にくいので、化粧水や乳液で十分な保湿を心がけましょう。ただし、これも過剰にならないように気をつけます。
外側からの保湿だけに頼らず、日頃から十分な睡眠をとり、腸内常在菌のバランスも整えて、体の中からの「育菌」を心がけましょう。
<育菌のコツ2>菌が好きな環境を作る
第二段階では、常在菌が好きなもの与えてあげましょう。皮膚常在菌の好物は、なんといっても汗。皮膚常在菌にとって汗は最高のごちそうだから、人間が汗をかいてくれることは、彼らにとって何よりも幸せなことなのです。東南アジアや南太平洋の島々など高温多湿な地域には、驚くほど肌がしっとりつやつやの人が多いですね。
気温が高いと汗をかくし、湿度が高ければ皮膚も乾燥しません。そんな環境は、皮膚常在菌にとってもパラダイス。常在菌たちは喜び、人の肌は天然のクリームで潤うという、菌と人間の見事な共存関係が成り立っているのでしょう。
<育菌のコツ3>「洗いすぎ」も「不潔」も肌には逆効果
肌を洗いすぎないことも、「育菌」のためには大切です。これは最初に言いたいぐらい大事なことですが、同時に誤解も招きやすいことなので、少し慎重に説明します。肌の「育菌」は、皮膚常在菌に、肌バリアとなる皮脂膜を作る手助けをしてもらうことが目的ですから、体を洗いすぎて皮膚常在菌がいなくなってしまっては困ります。
だからといって、常在菌が好きな汗をかきっぱなしにして不潔にしたほうがいいのかというと、そうではありません。かいた汗を放置しておけば、かゆみなど肌の負担となり、酸化した皮脂は肌荒れの原因にもなります。
実際、汗を放置したままで皮膚常在菌が増え続けるかというと、そんなことはありません。菌たちも、自分の住処がウンチとオシッコだらけになると嫌気がさして増えることをやめてしまうからです。
ここでいう「肌を洗いすぎないこと」は、過剰に潔癖なほど洗う必要はないということです。肌が清潔な状態に保たれていることを大前提として、「育菌」を心がけてください。
皮膚の善玉菌が住みやすい環境を整えてあげるだけで、肌は自ずとしっとりつやつやに。いたわり育んであげる「育菌」の発想を持つとうまくいくはずです。
育菌の第一段階は、常在菌が嫌がるものを遠ざけること。紫外線から守り、肌の乾燥も避けます。日頃から十分な睡眠をとり、腸内常在菌のバランスも整えましょう。
第二段階は、常在菌が好きなもの与えること。皮膚常在菌の好物はなんといっても汗。ただし、かいた汗を放置しておけば、かゆみなど肌の負担となり、酸化した皮脂は肌荒れの原因にもなるので注意しましょう。
第三段階は、肌を洗いすぎないこと。つまり、汗をかいたからといって過剰に潔癖なほど洗う必要はないということです。肌が清潔な状態に保たれていることを大前提として、「育菌」を心がけてましょう。
健康肌のための「育菌」的ライフスタイル・5カ索
「育園は、体の中から」が基本。健康的な体=常在菌が住みやすい環境といえます。常在菌たちと仲良くなれる生活習慣を身につけましょう。
1. 体を温めよう
菌は生存に適した温度の環境を求め、適温でない環境では、暑すぎても寒すぎても死んでしまいます。ですから、人間の体に住みついた常在菌は、人間の体温が適温である菌といえます。人の平均体温は36.5度程度、これよりやや高い分には問題ありませんが、35度以下になると元気をなくしてしまいます。低体温は体に様々な支障をきたしますが、常在菌にとってもマイナス要素。特に冷え性の人は、まず体を温めることが、「育菌」の第一歩です。
2.汗をかこう
皮膚常在菌たちは汗が大好きで、汗や皮脂を食べて排泄したウンチやオシッコが皮脂膜を作っています。だから「育菌」的には汗をかきやすい体質が理想です。そもそも肌は、汗をかかないと角質層の水分量が不足し、バリア機能も低下してカサカサ状態になってしまいます。
アトピー性皮膚炎の場合、汗をかきにくい人が多く、その原因は発汗をコントロールする自律神経の異常である可能性が高いといわれています。自律神経のバランスを整えて汗をかきやすい体にするためには、体を温めることによって血流を促し、適度な運動を心がけ、リラックスした気持ちを保てるように工夫した生活を送りましょう。
3.運動をして、筋肉を動かそう
顔の肌を美しくするためによい方法を教えましょう。それは、たくさん「笑うこと」です。なぜ、よく笑うと美肌になるかといえば、顔の筋肉がよく動き血流が促されるからです。よく笑う人は、表情も豊かですよね。いつも自然に顔の筋肉を動かしていれば、努力しなくても美肌になれるわけです。もちろん、顔をマッサージして筋肉を動かしても効果はあります。適度な運動は体温を上げて発汗を促すので、とてもよい「育菌」になります。
4.肌も食が基本
食と肌の関係を「育菌」的に考える場合、まず腸内常在菌をしっかり育むことがポイントです。腸と皮膚はつながっています。例えば、腸内常在菌のビフィズス菌が合成するビタミンB6と葉酸は、腸管を通って皮膚内部に到達して細胞を活性化させます。腸内常在菌の「育菌」が、皮膚の状態に関係しているのです。
腸内常在菌の「育菌」ポイントは、善玉菌である乳酸菌の豊富な発酵食品(ヨーグルト、納豆、漬物など)をとること、また乳酸菌が好むにんじんやごぼうなどから繊維質をたくさんとることで、腸内環境はよくなります。そして腸を冷やさないこと。これは肌の「育菌」と同じで、菌は冷えを嫌うからです。
5.しっかり睡眠
睡眠不足は肌の大敵。その理由は大きく三つ考えられます。
- 肌の新陳代謝に必要な成長ホルモンは、午後10時~午前2時頃の間に活発に分泌されるので、この時間帯に深い睡眠をとっていないと肌荒れが起きやすい。
- 睡眠不足が続くと、体力温存のために皮膚への血流が後回しになり、栄養が行きわたらなくなる。
- 睡眠不足による緊張状態が続くと、それがストレスとなって男性ホルモンが増加し、さらに皮脂腺が刺激されて皮脂量過多となり、アクネ菌が増えてニキビの原因となる。
このような状態では、皮膚常在菌のバランスは崩れっぱなしとなります。夜10時に寝ることができれば理想的ですが、なかなかそうはいかないもの。ならば、できるだけ熟睡できる時間を増やしましょう。そのためにも、昼間しっかり運動して汗をかいておくことが大切です。
いいウンチを出そう
「育菌」的ライフスタイル5カ条を守れば、その結果が「いいウンチ」として出てきます。腸や肌の常在菌がバランスよく育っているかは、ウンチを見ることでわかります。
「いいウンチ」の条件は、「ふんわりと水分の具合がちょうどよく練りハミガキくらいの固さ」「色は黄金から茶褐色」「150~200gとボリュームもたっぷり」「乳酸菌のおかげでニオイはくさいながらも爽やか」。よくマンガに出てくるようウンチです。「育菌」に励んで、あなたも理想の「いいウンチ」を目指してください!
監修者プロフィール
生物医学研究所所長
1943年生まれ。1975年より生物制御企業にて、環境品質マネジメントとしての応用昆虫学・微生物制御の研究に従事。1993年東京大学医学部(解剖学・養老孟司教室)研究生。1996年東京大学総合博物館(医学部門)客員研究員。著書に『ここがおかしい菌の常識』(集英社文庫)、『人体常在菌のはなし』(集英社新書)、『菌子ちゃんの美人法』(WAVE出版)などがある。
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