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梅雨・夏も悪化しない 感染症に強くなる!スキンケア&入浴法

季節によってアトピー性皮膚炎の悪化要因は変化するもの。
梅雨から夏にかけての季節は、当然ながら、冬の乾燥時期とは違った対策が必要になります。 特に6〜7月の梅雨の時期は、感染症でアトピー性皮膚炎を悪化させるケースがよく見受けられます。
アトピー性皮膚炎で併発しやすい感染症とその対策、さらに夏のスキンケアと入浴のポイントを知って、夏を快適にすごしましょう。

梅雨・夏の時期は感染症になりやすい。

アトピーは夏の時期や梅雨時期に悪化しやすいと言われています。とくに6月から7月の梅雨の時期は、感染症が原因となることが多くありますので、しっかりと対策を取る必要があります。

季節によって、乾燥肌などアトピー性皮膚炎に対する対策は異なってきます。乾燥肌のケアが特に必要となる冬だけではなく、夏の時期も含めて季節に合ったケアを行い、辛い、ひどいと悩むことがないようにしましょう。気温と共に湿度が高くなる季節は、わたしたちにとっては不快でも、菌やウィルスにとっては快適な環境となります。

そのために、菌やウィルスが繁殖しやすいのです。その攻撃先は弱っているお肌となります。とくに皮膚のバリア機能が低下している状態、ステロイド剤などの免疫抑制剤を使用している場合には、感染症にかかりやすくなりますので注意しましょう。

こんな人は感染症に要注意

  • 皮膚のバリア機能が低下している(掻き壊しが多い)。
  • ステロイド剤やプロトピック軟膏、ネオーラルなど、免疫抑制剤を使用している。

「カポジ」に注意しましょう。

アトピー対策は梅雨や夏だけに限りませんが、汗をかきやすい季節で、しかも菌が繁殖しやすいのでとくに注意しましょう。その中でも、「カポジ」と「とびひ」には十分警戒してください。

アトピー性皮膚炎で気を付けなければいけないのは、ヘルペスと黄色ブドウ球菌が原因となる感染症です。ヘルペスとは、単純性ヘルペスウィルスによって引き起こされ、カポジ肉腫の原因となることや、炎症がひどい場合はカポジ水痘様発疹症へと発展します。

カポジ水痘様発疹症では大変辛い症状に悩まされます。高熱と痛みが続きます。カポジが具体的にどのようなものであるか、あるいはカポジ肉腫については写真を見るのが一番ですが、顔、首や腕、さらには体中に湿疹よりもさらにひどく見える丘疹が現れることもあります。かゆみレベルではおさまりませんので、非常に厄介です。適切な治療によって改善することもありますが、正しいスキンケアと入浴法によって、悪化するのを防ぐことができます。

「カポジ」って何?

水泡型、びらん型、隆起性病変型のカポジが混在し、とびひも合併している。
あとぴナビ 2010年10月号「知っておきたい感染症の基関知」より

カポジ(カポジ水痘様発疹症)とは、単純ヘルペスウィルスによるヘルペス感染症が広範囲に及んだり重症化したもの。つまり重いヘルペスをカポジと呼んでいます。

典型的なカポジの症状は、ブツブツの水疱(水ぶくれ)のかたまりができた状態。しかし、水ぶくれを掻き壊した「びらん」状態や丘疹と呼ばれる隆起性病変の状態もあり、カポジの診断は難しいと言われています。症例写真のように、他の感染症と合併していることも多いものです。

菌やウィルスが繁殖しやすい梅雨は、皮膚のバリア機能が低下しやすい時期、ステロイド剤などの免疫抑制剤を使用している場合には、感染症にかかりやすくなりますので注意しましょう。

アトピー性皮膚炎では、ヘルペスと黄色ブドウ球菌が原因となる感染症に気を付けましょう。ヘルペスはカポジ肉腫の原因となることや、炎症がひどい場合は高熱と痛みが続くカポジ水痘様発疹症になります。

アトピー性皮膚炎の場合は「とびひ」にも要注意!

梅雨時期、夏だけではありませんが、湿度が高くなるその時期とくに多いのが黄色ブドウ球菌の感染症です。汗をたくさんかいて顔や首、腕にかゆみが出るという程度の経験は普通かもしれませんが、黄色ブドウ球菌によって引き起こされるとびひは、通常の湿疹とは異なり、強い感染力を持ちますので要注意です。

写真を見るとそれがどのようなものかわかりますが、皮膚に白っぽい膿疱ができて、その中でうみがどんどん広がっていきます。とくに乳幼児やアトピー性皮膚炎を患っている方が発症しやすいのです。治療によって改善を図ることができるとはいえ、最大の治療は予防することです。発症する前にしっかりケアしておきましょう。正しいスキンケアと入浴法によって、ふさわしい対策をしておきましょう。

「とびひ」って何?

とびひは乳幼児、アトピー性皮膚炎患者に多い。
あとぴナビ 2004年3月号「感染症とアトピー」より

とびひ(伝染性膿痂疹)とは、黄色)ブドウ球菌や溶連菌などの化膿菌による感染症。とびひのほとんどは黄色ブドウ球菌によるものです。

掻き壊した部位などから菌が感染すると、皮膚に白っぽい膿疱ができて、この膿疱の内部のうみでどんどん広がっていきます。かゆみや発熱はありますが、掻くことで膿疱が破裂し、そこから広がるので掻き壊さないようにすることが大切。

アトピー性皮膚炎の肌は黄色ぶどう球菌が多いという報告もあり、かゆみによる掻き壊しで感染しやすいので、夏場は特に注意が必要です。

とびひは感染力が強いので、家庭内で感染者が出た場合は、タオルやシーツを別にするなどの配慮も大切です。

知っておきたい感染症対策

この他の感染症としては、真菌によるカンジダ、足白癬(水虫)など、水いぼ、乳児の場合は突発性発疹症などがあります。
どんな感染症でも、基本的な対策は同じです。まずは、次の3点に留意してください。

感染症対策の基本

  • 伝染性のある感染症の場合、罹患している人に接触しない。
  • 適切な洗浄を行う。
  • スキンケアで肌のバリア機能を強化。

ポイントは、「皮膚を清潔に保つ」こと、「バリア機能を低下させないようにスキンケアをしっかり行う」ことの二つです。

また、体の免疫力を高めることも大切です。感染症にかからないようにする、あるいは感染症にかかった場合に治癒させるのは、何より自己の免疫力だからです。

次のような、免疫力を低下させるような生活習慣をつけないように注意することも大切です。

免疫力を下げる生活習慣

  • 睡眠不足
  • 栄養のバランスが悪い
  • ストレスをためる
  • 運動不足

感染症を予防する「汗」の力

意外な話ですが、暑い季節に敬遠されがちな汗も、感染症予防に一役買っています。汗の中には、抗菌成分である「抗菌ペプチド」が含まれていて、感染症の発症を防いでくれるのです。

かいた汗を放置しておくと、かえってかゆみを誘発することがありますが、汗自体は、体にとって必要なもの。夏は汗をしっかりかいて、かいた汗をこまめに拭きとるようにしましょう。

「抗菌ペプチド」って何?

抗菌ペプチドとは、人間の皮膚や汗に含まれるアミノ酸の結合体。抗菌ペプチドには、抗細菌活性や抗ウィルス活性があり、黄色ぶどう球菌など細菌性の感染症やヘルペス、カポジ水痘様発疹症などウィルス性感染症の発症を防いでいます。

アトピー性皮膚炎で「なかなか汗をかけない」という人は多いはず。汗をかきにくい人は、抗菌ペプチドが少ないため抗細菌活性作用は低くなりがちです。菌に対するバリアが不十分となり、感染症にもかかりやすくなります。

毎日の食事や運動・入浴など、体を温め汗をかく生活習慣を身につけることによって、体の免疫力が上がり、感染症にもかかりにくくなります。

黄色ブドウ球菌によって引き起こされるとびひは、強い感染力を持つので要注意です。また、真菌によるカンジダ、足白癬(水虫)など、水いぼ、乳児の場合は突発性発疹症の予防も心がけましょう。

感染症対策の基本は「皮膚を清潔に保つ」ことと「バリア機能を低下させないようにスキンケアをしっかり行う」ことです。免疫力を低下させるような生活習慣もやめましょう。汗に含まれる「抗菌ペプチド」は感染症発症を防ぐので、しっかり汗をかくことも大事です。

梅雨・夏のスキンケア

気温が上昇すると、大気中に含まれる水分量が上昇するため、湿度も上がってきます。 冬は大気中の水分が少ない(=乾燥している)ため、皮膚の水分蒸散量が上がることで、皮膚も乾燥しやすくなります。逆に梅雨〜夏の時期は、大気中の水分が多い(=乾燥していない)ことで、皮膚の水分蒸散量も低下します。つまり冬と比べて、皮膚は乾燥しにくくなります。

皮膚が乾燥しやすい冬の場合は、乾燥対策として「保水」し、その水分を逃がさないため「保湿」することが、スキンケアの大きなテーマでした。しかしこれからの時期は、冬に比べて「保水」がある程度保たれた環境で過ごすことができます。梅雨から夏にかけての時期は、乾燥以上に感染症対策のスキンケアをしっかり考えることも大切でしょう。

肌の保護を第一に

感染症対策としてのスキンケアのポイントは、炎症がある部位に対して「保護」をまず第一に考えること。油脂性のオイルやクリーム、あるいは保護機能(リピジュアなど)を有したスキンケアアイテムで、適切なスキンケアを行いましょう。

猛暑になれば、一定期間、エアコンを利用することになるでしょう。
エアコンによる冷房は、湿度を低下させます。そのため、外気は湿度が高くても室内は湿度が低く、また気温を下げているため、汗もかきづらくなります。汗をかかなければ皮脂の代謝も減り、余計に自分の体で行う「スキンケアの力」が弱まりやすくなります。

エアコン対策も忘れずに

高い気温のままでは、生体に対して悪影響を与えることもあります。エアコンの使用も避けられない場合も多いでしょう。そのようなときには、室内環境の湿度に合わせて、冬に近い「保水」と「保湿」を意識したスキンケアも同時に行うように注意してください。

また前述しましたが、スキンケアを行う前には感染症対策として、しっかり洗浄を行うことも忘れないようにしましょう。

梅雨・夏の入浴

外気温が高いと、冬よりも入浴によって体力を消耗しがちです。また、熱帯夜が続くなどして夜の睡眠が十分にとれていないと、より体力が低下したり、食欲減衰による「夏バテ」が生じることもあります。

夏場であっても、人体の働き自体は冬と変わりありませんから、「汗をかく」「血液循環を良くする」「内分泌の働きを活性化させる」「自律神経を調整する」という入浴の目的はしっかり達成するようにしましょう。

夏に合った入浴法を

ただ、冬場と同じ入浴の仕方(温度・時間・回数)を継続した場合、さまざまな要因により体力を失っていると、かえって体の働きを低下させることがあります。そこで、以下の点に気をつけてください。

  • 冬に入浴温度が39度だった人は、37〜38度に下げる。
  • 浴室自体の温度が高い場合、下げる工夫を行う(窓があれば開ける、扇風機で風通しをよくする、など)。
  • 湯船につかって、冬よりも汗が早く出はじめるようであれば、入浴時間を少し短くする。
  • 睡眠や食事の状況をしっかり把握しながら、入浴の仕方(温度・時間・回数)を調整する。

「夏場は暑いから、入浴を避けてシャワーだけで済ませる」という人も多いと思います。しかし、内分泌の活性化、自律神経の調整による免疫機能の正常化、汗をかくことによるスキンケアとデトックス(解毒)効果を得るために、入浴はできるだけ適切に行ってください。

アトピー性皮膚炎を克服するためには、夏もしっかり入浴して適度な汗をかくことが大切です。

塩素対策もしっかりと

もう一つ注意したいのは、水道水中の塩素です。これからの時期、地域によっては水道水中の塩素の量が増える場合もあります。塩素は皮膚のバリア機能に影響を与えやすいので、入浴(シャワー)時の塩素対策はしっかり行うなど、「入浴環境」にも注意しましょう。

感染症対策としてのスキンケアでは、炎症がある部位に対してしっかり洗浄を行ってから「保護」を第一に考えることが大事です。

夏もしっかり入浴して適度な汗をかきましょう。塩素は皮膚のバリア機能に影響を与えやすいので、塩素対策はしっかり行いましょう。

監修者プロフィール

岩居 武 先生 医学博士

1964年大阪府出身。徳島大学医学部を卒業後、大学関連施設を経て、病院院長などを務める。自身がアトピー性皮膚炎で、自宅温泉湯治の経験者でもある。

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