医療ナビ 生命にとって亜鉛がいかに重要かを知る(後編)


亜鉛シグナルの研究はまだ始まったばかり

今回は、皮膚をテーマとしてZIP10とZIP7という亜鉛トランスポーターの役割と、亜鉛シグナ ルのしくみを概観してきました。この2つの研究をみただけでも、亜鉛シグナル研究には、大きな可能性が秘められていることがわかります。  

アトピー性皮膚炎との関連でいえば、亜鉛が皮膚バリア機能やコラーゲン産生をはじめとする皮膚の健康に大きくかかわっていることは、大変興味深い事実です。亜鉛シグナルの研究がさらに進めば、皮膚炎や脱毛症などの新たな治療法の開発、創薬が実現するはずです。  
亜鉛シグナルの研究が本格的になり、実に様々なことが明らかにされ始めています。しかし、研究分野としてはまだ歴史が浅く、これから解明されるべ きことはたくさんあります。例えば、亜鉛トランスポーターは、いつ、どんなときに増えて活性化するのでしょうか? この仕組みがわかれば、医療は飛躍的に発展するはずです。
 
最後に、現在わかっている亜鉛トランスポーター と様々な病態の関連性をまとめた一覧表を掲載しておきます。亜鉛は、人体のあらゆる細胞に影響力を持っています。全身の成長、老化、免疫機構など、健康全体に関わり、がん、アルツハイマー、パーキンソン病などの難病との関連も明らかにされ始めています。  
「亜鉛シグナルの異常はどのように病気に関わっているのか。それらの病気にはどのような亜鉛補充療法が適するのか。」などについては、深田教授が会長を務める亜鉛栄養治療研究会(http://zincnutritional. kenkyuukai.jp)で熱心に議論されています。さらに、国際的な組織である国際亜鉛生物学会の学術大会が、深田教授が大会長として2019年の9月に日本(京都)で開催されることが決まりました。亜鉛に対する関心が、国内外で高まっています。

「亜鉛って、意外とあなどれない…」  
あなたの亜鉛に対するイメージは、多少(かなり?)変わったのではないでしょうか?

様々な病態との関連性

アトピー性皮膚炎との関連でいえば、亜鉛が皮膚バリア機能やコラーゲン産生をはじめとする皮膚の健康に大きくかかわっていることは、大変注目されます。亜鉛シグナルの研究がさらに進めば、皮膚炎や脱毛症などの新たな治療法の開発、創薬が実現するでしょう。

亜鉛は、人体のあらゆる細胞に影響力を持っています。全身の成長、老化、免疫機構など、健康全体に関わり、がん、アルツハイマー、パーキンソン病などの難病との関連も明らかにされ始めているのです。

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