アトピー肌と乾燥肌のスキンケア

監修:上出良一 先生

アトピー肌の特徴は?

アトピーの肌と健常な肌では、どこがどう違うのでしょうか。アトピー肌の弱点を知ることは、症状をやわらげる第一歩。アトピー肌にもっとも適したスキンケアの参考にしてください。

アトピー肌の特徴

毛孔性角化(もうこうせいかくか)

肉眼で見てわかるアトピー肌の特徴のひとつ。乾燥して鳥肌状になり、毛穴がザラザラになっている状態です。

角質水分量が少ない

アトピー肌がカサカサに乾燥してしまうのは、角質の水分量が少ないからです。角質層にはバリア機能がありますが、水分量が少ないために、外からの刺激物質が真皮へしみ込みやすくなっています。

汗腺以外の表皮からの水分喪失量が多い

角質水分量が少ないために、真皮が保っている水分が体の外に出やすくなっています。ここで言う水分とは汗腺から出る水分、つまり汗以外の水分です。この数値が高いほど、皮膚のバリア機能が低下します。

汗をかきにくい

汗をかきにくく、汗をかくとその汗が刺激となってかゆくなることもあります。

生まれつきセラミドが少ない

アトピーの人は生まれつきセラミドが少ないという説があります。セラミド(角質細胞間脂質)が少ないと、角質細胞に隙間ができ、刺激が皮膚に浸透しやすく、角質細胞が不安定になり、はがれやすくなります。正常なターンオーバーが行われず、刺激に弱くなったり、角質が硬くなったりします。

生まれつき皮膚がぜい弱でバリア機能が弱い

アトピーの人は生理的に皮膚がぜい弱でバリア機能も弱いので、皮膚に付着した物質が体内に入りやすくなっています。汗や洗剤のすすぎ残し、紫外線や引っかき傷などのちょっとした刺激(非特異的刺激)に対しても、接触性皮膚炎やかぶれを引き起こしてしまいます。もちろん、ダニやホコリなどのアレルゲンも吸収し、表皮近くにあるランゲルハンス細胞(抗原を認識する役割がある。>>皮膚のはたらきとは?)の働きによりアレルギー反応を起こすのです。

スキンケアが必要

アトピーのかゆみや炎症は、すべてがアレルギーからというわけではありません。アレルギーはアトピーを起こす要因のひとつではありますが、ベースとなる皮膚そのものがぜい弱であるために、表皮に対して非特異的刺激があるとそれがかゆみの原因となり、習慣的に掻いたりこすったりすることによって角質細胞が失われ、さらに刺激に弱くなるという悪循環を起こしています。この皮膚のぜい弱性を少しでも補うために、スキンケアは大切。

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適切なスキンケアを行って、かゆみの原因となる非特異的刺激から肌を守ることで、慢性的な掻き壊しがなくなり、症状が改善することもあります。

アトピー肌は「水分が蒸発しやすいため乾燥する」ことと「汗や洗剤、アレルゲンなどの異物が入りやすい」、さらには「さまざまな刺激を受けやすいため、かゆみのきっかけになりやすい」という特徴をもっているということです。

健康な肌に比べて防御がうすいアトピー肌を守るためにも、スキンケアは欠かせないということですね。

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アトピー肌と乾燥肌のスキンケア」への6件のフィードバック

  1. ひろ

    ひどいアトピーは治りましたが、季節に関係なく、身体中、乾燥してしまい、痒さが収まりません。
    特に関節のあたりが乾燥しやすいですね。セラミドも飲んではいますが、完璧には治りません。そんなにひどいわけではないのですが、痒いので、困っています。

    返信
    1. あとぴナビ編集部あとぴナビ編集部

      ひろさん、こんにちは。
      乾燥は、基本的に「角質層の水分が不足している」状態を指しており、「角質層の水分が不足している原因」は、
       
      1.角質層の水分の供給が不足している
      2.角質層の水分を保持する力が弱まっている
      3.角質層からの水分蒸散量が高い
       
      の3つが主に考えられます。
      セラミドについては上記のうち「2」を補助するのに役立ちますが、「1」は保水のスキンケア、「3」は保湿のスキンケアが別途に必要になります。
      ひろさんの状況が分かりませんが、上記に挙げた項目で、もし不足している項目があれば行ってみてはいかがでしょうか?
      これから乾燥時期に入りますので、「保水」「保湿」、肌のダメージが強い場合には「保護」のスキンケアをバランスよく行うようにしてみましょう。

      返信
  2. セブン君

    ほんのちょっとの肌の乾燥、特に口角周りはアトピーからの
    メッセージみたいな感じに思っています。ほんのチョピットでも
    寝てて掻きむしるのでバカには出来ないです(>_<)
    乾燥は睡眠、栄養、運動等、サボったなっていう時に
    やっぱり現れますね。まだまだ克服頑張ります。

    返信
    1. あとぴナビ編集部あとぴナビ編集部

      セブン君さん、こんにちは。
      「乾燥」を感じるのは、風邪を引いた時に「熱っぽさ」を感じて、怪しいと思うように、アトピー性皮膚炎のサインの一つと考えても良いでしょう。
      生活面の改善は、毎日のことだからこそ大変な部分はありますが、反復継続して行うことによる「成果」は、行うことでしか得られない分、大きなものがあります。
      頑張ってください!

      返信
  3. YS11

    乾燥、バリア機能の低下の原因は人によって違うのでしょうか。皮脂はたりているけどセラミドがたりない人、セラミドはたりているけど皮脂はたりない人、あるいは両方がたりない人などがいるということなのでしょうか。もしそうならタイプによって対策も違ってくるのでしょうか。

    返信
    1. あとぴナビ編集部あとぴナビ編集部

      YS11さん、こんにちは。
      乾燥やバリア機能の低下の原因は、個人差はあると思います。もちろん、アトピー性皮膚炎の方全体で統計をとると、大きな母集団はいくつかできると思いますが、全員が共通の原因を抱えているわけではありません。
      最近、京大が発表したフィラグリンの欠損に関する研究も同様のことが言えるでしょう。
      対策については、異なる部分もありますが、共通する部分も多くあります(睡眠や運動、食事など)。
      また、回復の過程の中で、対策そのものを季節的な要因も考えながら、変化させることも大切です。
      こうした複雑さが、アトピー性皮膚炎を治しにくくしている部分はあるのかもしれませんが、治すために必要なことは、個々人で考えれ、さほど多くはありませんので、自分に必要なことをしっかり一つずつ、積み重ねていくようにしましょう。
      相談ダイヤル(0120-866-933)で、個人個人に合わせた電話相談も行っていますので、ご利用ください。

      返信

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