冬を迎え、乾燥が気になる季節です。
アトピー性皮膚炎の場合、皮膚の適切なケアを行うことは、症状の悪化を防ぐためにも大切です。
ただ、アトピー性皮膚炎の症状は、乾燥した状態、ジュクジュクした状態、傷を伴う状態など、千差万別。症状ごとに適切なケアも異なってきます。
そこで今回は、実際の皮膚の症状を写真で見ながら、適切なケアとはどのように行えばよいのかを解説します。
乾燥肌にも色々な状態があります。保水をすると、掻き傷にしみて痛くてできないこともあります。
「スキンケア」とは、文字通り肌をケアすること。でも肌は、日常生活内のさまざまな要因から影響を受けています。
睡眠不足、汗をかかない生活、代謝不足の生活、脂質の多い食生活など、皮膚に悪影響を与える要因は、生活の中に潜んでいます。
皮膚に対するアプローチはもちろん大切ですが、ケアした皮膚を悪化させないために、睡眠、運動、食事、入浴、そしてストレスの解消などにも気をつけましょう。
トラブル肌とは、主に、角質層の水分不足、バリア機能の低下状態を指しています。
角質層の水分不足は、かゆみを知覚する神経線維の表皮内への侵入を許します。バリア機能の低下は、異物の侵入を許しやすく、感染症にもかかりやすくなります。トラブル肌のケアは、水分保持を考えた保水と保湿、そしてバリア機能を維持させるための保湿と保護を、肌の症状に合わせて組み合わせて考えます。
乾燥したトラブル肌は、健康肌にある皮脂膜が少ない状態です。そのために角質層の水分が蒸散しやすくなり、皮脂膜が不足していることで、お風呂上りもすぐに肌が乾燥してしまいます。
竜巻で瓦が飛ばされた家屋のように、皮膚表面をガードしている皮脂膜が少ないことで、外部からアレルゲンや細菌が自由に入りやすく、アトピーの悪化要因になっています。
角質層の水分が少ないことで、かゆみを感じる神経線維が皮膚表面近くまで伸びてしまうため、外部の刺激でかゆみを感じやすく、乾燥がひどい時は肌に触れたものでかゆくなることもあります。
乾燥には油をぬるだけじゃだめなんですか。
マサヒロさん、こんにちは。
肌の乾燥状態は、水分が不足した状態を指していて、油分は水分蒸散を抑える働きは持っていますが、水分の代わりにはなりません。
水分を考えた「保水」のスキンケアと、油分を考えた「保湿」のスキンケアをバランスよく行いましょう。
乾燥対策は、水分→油分が鉄則だと思って、ローションがキズにしみてもガマンしていました(>_<) つらい時は、水分にオイルを混ぜてもいいんですね!
H2Oさん、こんにちは。
その通りで、お肌の状態に合わせて、まず「保湿」を行ってカバーしてから「保水」を行う方法もあります。
水分とオイルを混ぜて使うと、保水と保湿が同時に行えるので良い方法ですね。
スマホ版あとぴなびとても見やすくて良いですね!
特に手湿疹で悩んでいたので参考になりました。
私は保水ケアが足りなかったように思うので実践してみます。
ひなままさん、こんにちは。
当サイトをご覧いただきありがとうございます。
乾燥がみられる方には、保湿よりも保水が足りないケースを多く見かけますので、頑張ってください。