睡眠とアトピー

監修:北之園明久 先生

筋肉や骨を鍛え丈夫な体を作る。呼吸器を鍛える。新陳代謝を促す。適度な疲れが睡眠不足を解消させ、食事も美味しくなるなど、運動にはさまざまな効果があります。少しずつ運動を始めて、アトピーの改善に役立てましょう。

現代人は睡眠不足

健康を維持するために必要な睡眠時間は、一般的に成人で7〜8時間、乳幼児では10時間以上といわれています。睡眠が足りないと、体にどんな影響があるのでしょうか?

現代人の 睡眠不足の要因

1日の疲れを回復させ、翌日の糧を養うために「睡眠」はなくてはならないもの。脳と体を休めるのはもちろん、睡眠中にはいくつかのホルモンが多く産出され、その機能が活性化されているのです。

仕事や学業が忙しいと、つい睡眠時間を削ってしまいがちに。するとストレスは増加、リラックスと緊張を司る自律神経の働きが乱れ、さらに運動不足や不規則な食生活などが重なると、内分泌(ホルモン)バランスも崩れやすくなります。リラックスできず、過度の緊張感からますます眠れなくなることも。

また最近は、親の生活時間に合わせて子どもの就寝時間が遅くなり、睡眠不足が心配されています。子供の成長ホルモンは睡眠中に分泌されるもの。大人と同じ睡眠時間では、健全な成長を阻害されることも。

体調悪化を招くとアトピー発症も

1日1時間の睡眠不足も、積み重なると1カ月では30時間にも及び、健康な人でも体調に影響が出かねません。免疫力が落ちている場合は、なおさら心配です。また、皮膚の炎症を抑えるためにも必要な「副腎皮質ホルモン」の分泌も、睡眠が足りないと正常な働きができなくなってきます。

睡眠不足や不規則な生活によって自律神経系と内分泌系がうまく機能しないと、それらと密接な関係のある免疫系の働きも乱れて、アトピーを発症したり、症状を悪化させることに。睡眠不足を感じたら、「体調に気をつけるとき」と考え、栄養をとって、できるだけ睡眠をとる工夫をしましょう。

アトピー性皮膚炎の症状が悪化する原因はいくつも考えられますが、その筆頭は「不規則な生活」と言っても過言ではないでしょう。

特に学校や職場でのストレスが多い場合に、発散しようとして「ついつい遊びすぎた」「お酒を飲んで夜遅くなった」ということはないでしょうか。

アトピー回復にとって「睡眠」は、不可欠な生活内の「要因」です。自分の睡眠が「良質な睡眠」かを考えてみましょう。

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睡眠とアトピー」への4件のフィードバック

  1. iyou

    睡眠が取れるようになったら、みるみる傷が治ってきました。寝ている間のホルモン作用「大」ですかね。

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    1. あとぴナビ編集部あとぴナビ編集部

      iyouさん、こんにちは。
      アトピー性皮膚炎を悪化させる生活要因は、人によりさまざまですが、比較的共通しているのは「睡眠が不足している」という要因です。
      書かれていた「傷が治ってきた」というのも、睡眠をとることで、かゆみを抑える副腎皮質ホルモン、そして皮膚を再生する成長ホルモンの産生機能が高まったことが関係していることは十分に考えられるでしょう。
      リバウンド状態からの回復のきっかけでも「汗がかけるようになった」「夜、眠れるようになった」というのは、「かゆみが減ってきた」よりも先に、多くみられる「サイン」です。
      睡眠の確保はこれからも、意識していただければと思います。

      返信
  2. H2O

    シンデレラ睡眠というヤツですね。通常でも美容と健康のためですが、アトピーの人にとってはさらに切実なポイントです。

    返信
    1. あとぴナビ編集部あとぴナビ編集部

      H2Oさん、こんにちは。
      アトピー性皮膚炎を治療している医師に、取材などでお話をお聞きすると、多くの医師が最も共通しておっしゃるのは「アトピーは寝ないと治らない」ということです。
      それぐらい、睡眠はアトピー性皮膚炎の改善を目指す上で大切な要因といえるでしょう。

      返信

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