食生活とアトピー

監修:牧野直子 先生

一人暮らしで食生活に自信がないので、何かサプリメントをとろうと思います。
バスケットボールをかなりハードにやっている私の場合、どんなサプリメントを選んだらよいでしょうか。

不足の栄養素がわからないままサプリメントをとるのはNGです

そもそもサプリメントは、食事で足りない栄養分を補うもの。何の栄養素が不足しているかわからない場合、サプリメントをやみくもにとってはいけません。吸収を阻害し合うこともありうるからです。自信がないなりに、一汁二菜の外食やお弁当を食べるよう努力してみることの方が先。味や匂いもなく噛むという行為もないサプリメントは、「食事」の代わりにはならないことを忘れずに。

体力作りのため、アミノ酸やプロテインをとることを考えているのならば、体重1kgあたりおよそ1g必要だといわれているたんぱく質を、60kgの男性なら1日に60gとりましょう。これはたんぱく質源になる卵1個と牛乳250g、肉か魚をそれぞれ80gに大豆製品100g、そして主食を毎食食べることで十分とれる量。普通に食事していれば楽にとれます。
せっかくプロテインを飲んでも、ビタミンやミネラルが不足すると代謝できません。プロテインを飲めばたんぱく質が補給されるとは限らないのです。流行のアミノ酸飲料ではいくら飲んでも十分なアミノ酸(たんぱく質)の補給はできません。
 

果物や生野菜は体を冷やすのでしょうか。また、体が冷えにくい果物、野菜があれば教えてください。

東洋医学の考え方に冷と温の食べ物があります

体を冷やす食べ物と温める食べ物という考え方は、東洋医学のもの。基本的には「冷」の食べ物よりも「温」の食べ物のほうが体を温めるといわれています。

冷の食べ物は、たとえば、キュウリ、トマト、レタス、セロリ、ほうれん草などの生野菜や、ウリ科の食べ物でナス、とうがらし、ニガウリなど。果物でも柿、イチゴ、ナシ、スイカなどは体を冷やすとされる食べ物です。こうした冷の食べ物でも温める調理法を用いると冷やす作用を和らげます。

また温の野菜は、かぼちゃ、小松菜、にんじん、カブ、たまねぎ、ピーマン、ニラ。また、しそ、しょうが、ネギ、にんにくなどの薬味類は体を温める食品です。果物ではみかんやモモが温める食べ物です。

アトピーの人の多くは、冷えや血行の悪さを感じるといいます。そのときは温のものをとりましょう。むくみやほてりのあるときは、冷の食べ物をとるとよいとされています。また、夏場は冷やす食材が、冬場は温める食材が多くなりますので、旬のものを多く使うのがもっともよいと考えましょう。
 

子どもが野菜嫌いで困ります。アトピーの改善に悪い影響を与えないか心配しています。
食べさせるために何かいい方法はありますか。

無理強いはせずに調理法を工夫しましょう

もしも食べられる野菜があるのなら、その野菜を中心に、苦手なものは調理や味付けの工夫で少しずつ食卓に並ぶようにしましょう。苦手な野菜でも、たとえば、「きざむ・煮崩す・ひき肉に混ぜる・餃子やシュウマイに入れる」など、その野菜の姿がわからない調理法をしましょう。また「味付けを変える・味噌汁の具にする・いためる・揚げる」など調理法を変えてもいいでしょう。パンケーキや蒸しパンに入れたり、ミートソースにしても食べやすくなります。

そして、食べられたら、ほめてあげることが大切。子どものころ嫌いだった野菜でも、成長すると自然と食べられるようになることも多いので、焦らずに。無理強いして野菜に対する悪い印象を後々まで与えてしまうことが、もっともよくないからです。

料理方法を工夫することで、食べづらい食材を摂取しやすくなりますが、注意する点があるとすれば、「マイナスの調理」にならないように注意しましょう。

例えば、使用する油の種類によって脂質の過剰摂取になることもあります。食べやすい工夫と同時に、「アトピーに優しい」調理方法を考えるようにしましょう。

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食生活とアトピー」への3件のフィードバック

  1. 更紗

    トマトにレタス…冬でもあたりまえにスーパーにあるし、サラダは一年中定番です。何も考えずに食べていました。これからは、冬は体を冷やさないものを選びたいと思います。

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  2. NaNa

    腸内細菌1.5キロ?!体重5●キロの私の体の1.5キロが細菌分だったとは!菌は自分の体の一部だったんですね…大事にケアしないと(^_^;)

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    1. あとぴナビ編集部あとぴナビ編集部

      NaNaさん、こんにちは。
      人は、ものすごい数の細菌と共生しています。その中には悪い菌もあれば、良い菌もいます。上手にケアしてくださいね。

      返信

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