アトピー克服の盲点 冷えを克服してアトピーを改善

監修:川嶋朗 先生

体を温めると細胞の修復力も高い

体を外から温め、冷えを取ることで、皮膚や体の細胞の修復力も高まります。

38度に温めると体の異常は修復される

体が最も活発に活動して代謝が行われる温度は38度。これは深部体温と呼ばれる体内の温度で、深部体温が38度のとき体表面の熱を測るとだいたい36.5度くらいになります。そして体内温度が38度のとき、ダメージを受けた細胞を修復する能力を最大限に発揮するたんぱく質がつくられることがわかってきました。このたんぱく質のことをヒートショックプロテイン(HSP)といいます。たとえば、肩こりや腰痛で痛みがあるとき、患部を平熱よりも2度ほど高い38度から40度くらいに温めると、そこにヒートショックプロテインがつくり出されて痛みをやわらげます。つまり、ヒートショックプロテインによって痛みの原因となっていた細胞の異常が修復されるわけです。ただし、温度が高すぎてもこの効果はありません。ヒートショックプロテインは現在も研究段階にありますが、このたんぱく質の発見は、入浴や湯治が体の代謝機能を高めることの科学的裏づけとなっています。

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温度が上がると血液もサラサラに

血液も温度が上がるとサラサラになることがわかってきました。血液の温度を変えて、血液が流れる速さを測定したところ、温度が高いほうが流れが速いという実験結果が出たのです。この実験結果によれば、冬よりも暑い夏のほうが血液がサラサラになるということになります。冬の方が脳梗塞になる人が多いのは、こんな理由によるのかもしれません。
体を温めることによって、細胞は活性化し血液はサラサラになります。肉料理が冷えると、表面に白い脂のかたまりができます。これは肉の脂が低温になって固まったものです。人間の脂も動物性ですからこれと同じで、体温が低くなると固まってしまいます。固まった脂肪が血管の内壁に付着すると血の巡りが悪くなり、さらに体温が低下するという悪循環に陥ってしまいます。

さまざまな温め方で「冷え」を解消!

冷えの解消に手っ取り早い方法が、体を温めること。毎日の生活に取り入れたい、体を温めるコツをお教えします。

体全体を温めるにはまずは入浴が効率的

体を温めるには、なんといっても入浴が効果的。38~40度のぬるめのお湯にゆっくりとつかります。最低でも10分、できれば 30分入りましょう。長い時間つかっていたい場合は、半身浴にします。寒い時期はバスタブの外も温めておきます。ぬるま湯で長めの入浴をすれば、体の芯からあたたまり、副交感神経も働くので、時間をかけて温めましょう。入浴時は、気持ちをリラックスさせることも大切です。急がずに、ゆったりとした時間を楽しんでください。入浴後は汗をよく拭いてすぐに着替え、冷めないうちに就寝します。

部分的な冷えを取る湯たんぽがおすすめ

湯たんぽは、安価で手軽、空気を乾燥させることもないとても健康的な暖房器具です。仕事中、家で読書やテレビを見ながらと、時と場所を選ばずに体を温めることができるので、自分専用の湯たんぽがあればいつもポカポカですね。
1日のうちいつでも温めてよいのですが、入浴の前後や就寝前に温めればさらに効果は高まります。基本的には自分が冷たいと感じる部分を温めるとよいですが、太ももやお腹を温めるのが効果的。太ももには体全体の約4分の1もの筋肉が集まり血流も多いので、効率的に全身を温めることができます。
ひとつ注意したいことは低温やけど。低温やけどは知らないうちに症状が出るので、同じ場所に当てすぎないように注意しましょう

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食生活で最大の免疫器官腸を温める

栄養の偏りや時間の不規則な食事は、低体温の原因になります。3度の食事をしっかりと、体を温める陽の食品を中心に食べましょう。陽の食べ物とは、色が濃く赤っぽい、水分が少なく塩分が多いことが目安です。冷たいものを飲食すると、小腸の血流が減ります。小腸は皮膚の200倍もの表面積を持ち、腸管の粘膜を流れる血管には、体全体の約7割ものリンパ球が集まっているので、小腸の働きが免疫システムに影響を与えます。
だから、小腸の血流が滞ると、免疫システムも正常に働かなくなり、さらに栄養を効果的に代謝する酵素も半分くらいに減ってしまいます。小腸は口とつながっているので、口に冷たいものが入っただけで反応し、小腸の血流も減るので、口の中で温めてから飲み込めばよい、というのは間違いです。なるべく冷たい食品は避け、温かい食品で小腸を温めましょう。

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実際、アトピー性皮膚炎の方が症状が回復していく過程を見ていくと、「冷えが解消した」ことをきっかけに、ぐんと症状が良くなることがあります。

アトピー性皮膚炎の症状に関わる免疫機能は、自律神経と内分泌機能の影響下にあることが分かっています。

冷えの解消により、自律神経機能が正常化することは、間接的に免疫機能にも良い影響を与えるからと考えられます。

 

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アトピー克服の盲点 冷えを克服してアトピーを改善」への1件のフィードバック

  1. いぐあな

    冷え性です。神経質な性格のせいと思っていたのですが。リラックスしすぎても冷えるとは。何事もバランスとうことですか。

    返信

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