アトピー克服の盲点 冷えを克服してアトピーを改善

監修:川嶋朗 先生

自律神経をコントロールして体を温める

交感神経が強い方の冷え対策

成人のアトピー性皮膚炎の場合、交感神経が優位な状態にある方が多く見受けられます。慢性的なストレスや、長期間のステロイド剤の使用をしている方は、交感神経優位の状態になっています。この場合は、できるだけ副交感神経が働く時間を増やすように心がけましょう。のんびりと緑の中を散歩したり、ゆっくり入浴するなど、静かでリラックスした時間を意識的に持ちましょう。睡眠時間もしっかり確保してください。ストレスを感じやすい人は、あまり細かいことにこだわらない、大らかな気持ちを持つように心がけることも大切です。

副交感神経が強い方の冷え対策

文明が発達した現代は、生活が豊かで便利になりエアコンなどで住環境も快適になりました。昔よりもさまざまな身体的負荷が減ったせいで、社会環境自体が副交感神経優位の状態にあるといえます。アレルギー疾患は、もともと副交感神経優位の状態でリンパ球が過多になることでも起こりやすい病気です。
交感神経と副交感神経のバランスは、実は成長過程で中学生までは副交感神経優位で、その後交感神経優位に変わります。
この時期に体や精神を鍛えることによって、交感神経優位にしていくことが必要なのです。この時期に限らず、運動不足などで副交感神経に偏っている場合は、好きなスポーツを始めるなど、心身ともに、良い意味でのストレスを積極的に受けることで、交感神経を適度に刺激するのがよいでしょう。

ストレスに強くなり、自律神経を整えるには副腎皮質ホルモンがカギ

自律神経のバランスを保ち、ストレスに強くなるためには、自力で副腎皮質ホルモン(抗ストレスホルモン)が出せる体にすることも大切です。そのためには、規則正しくメリハリのある生活リズムを身につけ、バランスのよい食事を心がけます。3大栄養素(糖質・たんぱく質・脂質)はもちろん、副腎皮質ホルモンの材料となるビタミン・ミネラル類もしっかり摂取することです。加工食品などはなるべく避けましょう。
ただ近年では、土壌の問題などから野菜などに含まれる栄養素も昔に比べて減ってきています。日常的な食事ではどうしても足りないビタミン・ミネラル類は、サプリメントなどから摂取することも考えてよいでしょう。

近年、低体温児の増加がマスコミ等で取り上げられています。実際に、小・中・高校生を対象とした体温の調査も多数行われ、データとして裏付けとなる結果も多く発表されています。東京の中学校で3年生の体温を測定したところ、低体温傾向(起床時に36度未満)の生徒が学年の3分の1(41名)にも達しました。その後、「極力健康的な生活を心がけ、特に朝食を摂り、睡眠時間を確保すること」を指導し再度調査したところ、低体温傾向の生徒は41名から24名に減りました。(参考:『生徒の健康体力観の向上と今後の指導について』)このようにさまざまな調査結果として、生活リズム、食生活、運動習慣といった生活習慣の大切さが指摘されています。

ストレスに対応するための「副腎皮質ホルモン」は、アトピー性皮膚炎の方にとって症状にも関わってくるホルモンです。

ステロイド剤とは「副腎皮質ホルモン」を合成した薬剤ですが、炎症を抑え、かゆみを緩和する働きがあるからです。

ストレスが多い状況では、ストレスの対応に副腎皮質ホルモンが使われることで、自分の体でかゆみに対応する力が「弱まる」ことになるからです。

こうした点からも、副腎皮質ホルモンの産生を高められるような生活(睡眠や食事など)を心がけることは大切と言えるでしょう。

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アトピー克服の盲点 冷えを克服してアトピーを改善」への1件のフィードバック

  1. いぐあな

    冷え性です。神経質な性格のせいと思っていたのですが。リラックスしすぎても冷えるとは。何事もバランスとうことですか。

    返信

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