アトピーと汗

監修:塩原哲夫 先生

訓練すれば大丈夫!入浴・運動で汗をかこう

入浴と運動は汗をかくのには最適な方法です。
負担にならないよう汗をかき、アトピー改善に生かすための方法を説明します。

入浴で無理せず汗をかく

「肌を清潔に保ちたいけど、汗をかきたくない」という理由で、シャワーだけですませてしまうアトピーの方は多いと思います。でも、前述したように、シャワーだけではかえって肌を乾燥させます。肌に水分を補給しバリア機能を高めるためにも、入浴して汗をかくことが大切。いきなりの運動はちょっと…という方も、入浴で汗をかくことなら負担にならないでしょう。そして、できればエアコンは切って、自然の空気に触れながら汗をかくことをおすすめします。
入浴時は、汗でせっかく高まったバリア機能を守るためにも、肌をこすりすぎないように注意しましょう。また、カラスの行水ではなく、ゆっくりと汗をかくまで湯船につかるようにしてください。入浴後は、汗をふき取らない方がいいという考え方もありますが、炎症部分から着衣に残った洗剤成分が入ってかゆみを誘発することもありますので、汗だけに頼らずしっかり保湿クリームを塗って、肌を守りましょう。
入浴を続けると、汗をかくのが苦手なアトピーの方でも、だんだん自然に汗をかけるようになってきます。

運動でたっぷり汗をかく

入浴で汗をかくことに慣れてきたら、次は運動にチャレンジしましょう。散歩やジョギングからで十分です。初めはなかなか汗をかけなくても、続けるうちにだんだん汗をかけるようになっていくはずです。
汗をかけないうちに激しい運動をすると、高くなった体温を外に放出することができませんから、徐々にレベルアップしていくようにしましょう。
汗をかけるようになったら、少しずつ激しい運動をしてもかまいません。いままで、やりたくてもできなかったスポーツなどにチャレンジしてみたらいかがでしょう。
運動中はこまめに水分を補給して、運動後は、シャワーではなく入浴すれば、さらに効果的です。

汗を怖がらないで汗を出してアトピーを克服しよう!

それでもまだ、汗をかくことに抵抗がある方がいるかもしれません。そんな方は、アトピーがよくなったという方々の話を思い出してください。
思い切って都会暮らしをやめて、自然が豊かな田舎に引っ越したらよくなったという例。環境がよくなったらからかもしれませんが、田舎暮らしは汗をかきます。歩くことも多いし、エアコンも都会ほど完備していないこともあるでしょう。また、小学校に入学して、放課後友だちと遊んで帰るようになったら、自然によくなった例もあります。
ちなみに編集部の周りにはこんな方がいます。骨折して腕にギブスを巻いていたら、その部分だけアトピー症状が治まってきれいになったのです。当時は「かきたくてもかけなかったのが良かったんだ」と考えていたそうでしたが、骨折したのは6月。もしかしたらギブスの下でたくさん汗をかいたからかもしれません。
いかがですか? 勇気を出して、たくさん汗をかいてみましょう。その先にはきっと、アトピー克服の道が見えてくるはずです。

汗に対する恐怖感を取り去るために、近所を散歩して汗をかき、かゆくなったらすぐに帰宅してシャワーをあびることができるようにするのも良いでしょう。

また、運動後の入浴は身体が温まっている分、発汗もスムーズで効果的で、さらに運動の疲労を解消することができます。

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アトピーと汗」への2件のフィードバック

  1. スポンジのぶ

    夏は乾燥がやわらいでうれしい反面、冬のかゆみとは違うチクチクとしたイヤなかゆみが顔や背中に起こります(やっぱり汗の刺激?)。それでも汗はかかないよりかいた方がいいんだろうと思っています。

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    1. あとぴナビ編集部あとぴナビ編集部

      スポンジのぶさん、こんにちは。
      アトピー性皮膚炎に対して、汗は、かぶれなどによるかゆみの原因となることがありますが、同時に、皮脂膜に関わるスキンケアとしての働きもあるため、「汗をかかない」よりも「汗をかいて、しっかり拭き取る」ということの方が大切なこともあります。
      「汗」に対して注意は必要ですが、恐れないことも大切でしょう。

      返信

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