アトピーと家族の関係

監修:木田盈四郎 先生

「家族」が一体となることが病気を癒す

子どもを取り巻く家庭環境に、親が考えているよりも子どもは敏感に反応しています。子どものアトピーを克服するためには、家族の気持ちがひとつになることが大切です。
家族全員が協力して治療に前向きに取り組みましょう。

お父さん

お母さんと助け合うことが大切

アトピーの治療は、どうしても母親中心に取り組む家庭が多いと思われます。毎日家事に追われたり、痒みで眠れない子どもに付き合い睡眠不足に悩まされたりで、母親のストレスはたまる一方。

そんなときは、お父さんがしっかりと精神的な支えになってあげましょう。また、母親に時間の余裕ができると心にも余裕が生まれますから、夜に子どものケアを代わってあげて助けたり、休日には子どもを預かり母親に自由時間を作ってあげてもいいですね。

祖父母

祖父母にも治療方針について話しておくことが必要です

親は子どもにとって優しくて厳しい存在ですが、祖父母は優しいだけの存在の場合がほとんど。必要以上に甘やかしてしまっているケースも少なくありません。アトピーの治療では、この祖父母の存在が治療を遅らせてしまうケースもありますから、注意が必要です。どうしてアトピーになってしまったんだと母親を責めたり、治療方法についていろいろと口をはさんでせっかく前向きに取り組んでいる子どもを混乱させてしまったり。子どもと一緒に夫婦で話し合って決めた治療方針は、祖父母にもきちんと説明して理解してもらっておきましょう。

特に夫の父母には、夫が妻の立場に立って、夫婦一丸となって治療に取り組んでいるのだと説明することも大切です。

子どもがアトピーになってもポジティブ思考でアトピー克服!

アトピーは特別なことではありません。子どもがアトピーになったら、そのことを家族がどう受け止めるかによって、治癒のスピードも違ってきます。アトピーであることをマイナスではなくプラスに転換することがアトピー克服への早道です。

悪化したときこそ前向きな声かけを!

アトピーの治療は長期に渡ることが多いうえに、時には悪化してしまうこともあります。

そんなときこそ子どもには家族の支えが必要です。「私はあなたを信頼している」「あなたはちゃんと取り組めるはず」「私はあなたの言葉を聞いている」「あなたは私にとって大切な存在だ」と毎日の生活において、さりげなく、でもしっかりと子どもに言葉で気持ちを伝えましょう。心の中で思っているだけでは、なかなか気持ちは伝わりません。親が落ち込んでしまったら、親の態度を敏感に感じとる子どもも一緒に落ち込み、状況は悪くなるばかり。

子どもの目線になってその辛さを一緒に受け止めてあげながらも、子ども自身が自分の力で立ち直れるように見守ってあげましょう。親は動揺せず、どんと構えていることが大切。こういう経験はアトピー治療に限らず、今後の人生のいろいろな場面においても、将来きっと役立つはずです。
 

アトピーの治療は長期に渡ることが多かったり、また、状態の変化が一進一退しながらの回復の経過を辿っていきます。

ですから家族一丸となって、それぞれの役割分担を明確にしたり、協力体制をしっかり築いていくことが必要になります。

また悪化したときほど、本人には前向きな言葉をかけることが大切です。親は動揺せず、どんと構えていることが大切でしょう。

こういう経験はアトピー治療に限らず、今後の人生のいろいろな場面においても、将来きっと役立つはずです。

 
 

発想の逆転で多くの弱点は長所に生まれ変わります

「アトピーである」、「アトピーの子どもの親である」、このことは不幸なことなのでしょうか?

発想を逆転すると、多くの弱点は長所に生まれかわります。考え方ひとつで、人生は大きく変わってくるのです。アトピーは体に強い個性があるだけ、アトピーであるお子さんを否定するのではなく、ありのままを認め受け止めてあげてください。アトピーであることを悪とみなすと、親子共々気持ち的に追い込まれてしまいます。「家族の絆(きずな)が深まった」「思いやりの感情を身につけられた」など、アトピーでプラスになったことが必ずあるはずです。過去は変えることはできませんが、これからの未来は家族、そして子ども次第でいくらでも変えることができます。「アトピーのある子どもがいる家族」として、これからも前向きに治療に取り組んでいってください。

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