アトピー性皮膚炎と生活

腸内環境を整えてアトピーを遠ざける日常生活のポイント

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腸内環境を整えてアトピーを遠ざける日常生活のポイント

腸内環境を整えることが、健康の基本となる理由

大腸は病気の発生源

大腸がん、大腸ポリープ、炎症性腸疾患など、大腸は一番病気の種類が多い臓器です。さらには、アトピー性皮膚炎なども含めた様々な病気の発生源ともいわれています。
なぜ、大腸では病気が起こりやすく、体全体に影響を与えるのでしょうか? 大腸に住み着いている膨大な数の腸内細菌が、その原因です。
人間の大腸には、500~1000種類以上、600~1000兆個の細菌が住んでいるといわれています。それらの細菌が、大腸にどのように働きかけているかを調べてみると、善玉菌(体に有用な菌)・悪玉菌(体に有害な菌)・日和見菌(善玉菌と悪玉菌の優勢な方に味方する菌)の挙動がみえてきます。
健康な状態では、善玉菌20%・悪玉菌10%・日和見菌70%のバランスが保たれています。善玉菌が優勢であれば、日和見菌は善玉菌の味方となり、小腸から送り込まれた食べ物のカスが発酵して良好な状態を保ちます。このバランスが崩れて悪玉菌が優勢になると、日和見菌は悪玉菌の味方となって腸内では腐敗が起きやすくなり、体全体に様々な悪影響をもたらすのです。

乳酸菌がアトピー発病を抑えた

ここで、アトピー性皮膚炎患者の腸内細菌に関する研究を紹介しましょう。
エストニアとスウェーデンで行われた2歳児を対象にした調査では、アレルギー症状がある場合、クロストリジウムなどの悪玉菌が優位であったと報告されています。
フィンランドでは、アレルギー症状を呈している妊娠中の母親(出産6週間前)に、善玉菌である乳酸菌(L・ラムノーザスGG株)を与え、産まれた新生児とともに、同一の乳酸菌を6カ月間投与し、アトピー性皮膚炎の予防効果を調べています。
この調査は、乳酸菌入りカプセルを投与するグループ(64人)と乳酸菌が入っていないカプセルを投与するグループ(68人)に分けて進められました。調査に参加した132人の乳児のうち46人(35%)が2歳の時点でアトピー性皮膚炎と診断されましたが、このうち乳酸菌を与えられなかったグループでは68人中31人(46%)、乳酸菌を与えたグループでは64人中15人(23%)がアトピー性皮膚炎でした。この結果から、乳酸菌がアトピー発症を抑えたと考えられています。

グラフ

健康の秘訣は腸内細菌のコントロール

アトピー性皮膚炎に限らず、大腸がん、肝がん、乳がん、インフルエンザ、花粉症など様々な病気においても、腸内環境を整える(善玉菌を増やす)ことが予防や症状改善につながるという研究報告が多数あります。
腸内には免疫細胞の70%が集まっています。腸内環境が整うことで免疫機能が正常に働き、様々な疾病の発症を抑えたり、悪化した症状を改善します。腸内細菌のバランスが崩れると、正常な免疫力が低下してしまうので、様々な病気の発生源となってしまうのです。
だとすれば、腸内細菌をうまくコントロールすることが健康の秘訣ということになります。大腸は病気の発生源となる臓器ですが、同時に健康な状態へとコントロールしやすい臓器でもあるのです。そのカギは善玉菌を増やすこと。では、善玉菌を増やすにはどうしたらいいのでしょうか。

腸内環境、つまり大腸の健康状態がアトピー性皮膚炎と関係があるとは驚きです。

大腸に乳酸菌カプセルを投与した調査の結果から乳酸菌がアトピー性皮膚炎の発生を抑制したと考えられています。

大腸には多くの細菌がいることは明らかになってますが、何に気をつけると健康な体を保てるんでしょうか。

やはりまずは食べ物です。特に乳酸菌やビフィズス菌などの発酵食品が入った食品をとることです。

体内時計の調整で痒みを軽減する

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体内時計の調整で痒みを軽減する
アトピー性皮膚炎による痒み、気管支ぜんそくによる咳、花粉症によるくしゃみなど、アレルギー疾患の症状は、患部の炎症によって生じます。皮膚の炎症がかゆみになり、気管支の炎症により咳が出るといった具合ですが、炎症が起こる仕

アレルギー症状が起こる仕組み

組みには共通点があります。今回の研究を理解するために、まずは炎症のメカニズムから説明していくことにします。
「痒くなるのはヒスタミンが出るからだ」と聞いたことがないでしょうか。ヒスタミンは主に肥満細胞の中に貯蔵されていて、何らかの刺激を受けると細胞から放出されます。つまり、肥満細胞からヒスタミンがばら撒かれると炎症を起こし痒みが生じます。
では、どんな刺激を受けるとヒスタミンがばら撒かれるのでしょう?
刺激を与えるのは、アレルゲンと呼ばれる体外部の異物です。花粉症だったらスギやヒノキの花粉、食物アレルギーだったら様々な食品、ダニやほこりも代表的なアレルゲンです。
これらのアレルゲンが体内に侵入すると、Ig Eという抗体が作られます。抗体とは侵入してきた異物を追い出そうとする物質で、IgE 抗体にはアレルギーを起こす物質を追い出す役割があります。

肥満細胞をコントロールして炎症を軽減する

アレルゲンが体内に侵入すると、Ig E 抗体はアレルゲンを追い出すために肥満細胞にくっつきます。肥満細胞がIg E 抗体を介してアレルゲンを認識すると、細胞膜が破れてヒスタミンなどの炎症物質がばら撒かれ、患部が炎症を起こすのです。
話を非常に簡略化しましたが、アレルギー疾患による炎症(痒み、咳、くしゃみなどの病態)は、すべて同じメカニズムにより起こります。このメカニズムの主役は、IgE 抗体を介してヒスタミンを放出する肥満細胞です。アレルゲンの情報をIgE 抗体からキャッチして、炎症物質であるヒスタミンを放出する肥満細胞。この細胞をコントロールすることで炎症を軽減することはできないものか?
この発想が本研究のベースとなるものです。
肥満細胞をコントロールするということは、かゆみの原因となる肥満細胞の活動を抑えることです。活発な肥満細胞に「もう少しおとなしくしてもらえないものか」というわけです。そして研究チームは、肥満細胞が比較的おとなしい(不活発な)時間帯が存在することに着眼しました。
アトピーが夜に悪化しやすかったり、朝方になると花粉症が激しくなったり、アレルギー疾患には悪化しやすい時間帯があります。大きな傾向として、活動的な時間(昼間)は症状が軽めで、休息の時間(夜間〜明け方)に悪化しがちです。

時刻によって肥満細胞は変化する

体内時計のしくみ

体内時計のしくみ

脳、臓器、血管、筋肉など、体中のあらゆる細胞に備わった時計遺伝子は、それぞれが固有のスケジュールを持ち、時を刻んでいます。しかし、約30兆個に及ぶ細胞がそれぞれの部位に見合ったタイミングで正確な時を刻むのは至難の業。それぞれの時計のタイミングを合わせる(同調)ためには、中枢となる体内時計が必要です。
その役割を担っているのが、脳の視床下部にある視交叉上核。視交叉上核は中枢時計として、約24 時間周期という地球のリズムに合わせるために日の出の光を利用しています。
朝日の光で寝室が明るくなると、網膜から入った光を中枢時計である視交叉上核が感知します。すると夜間の睡眠を促していたメラトニンの分泌が止まり、目が覚めて新たな1 日が始まります。このように、中枢時計が光によって毎朝体内時計をリセットし、末梢時計が同調してタイミングを合わせているのです。

かゆみが起きる時間が大体決まってるような気がしますが。
 

そうですね。実は体内時計といって体が覚えている時計によってアレルギー反応が強かったり弱かったりします。

IgEやヒスタミン、抗原だけの問題ではなかったのですね。
 

基本的には抗原が侵入すると肥満細胞がヒスタミンを出して炎症が起こるののですが、その肥満細胞の活動を抑えられないかというのが今回の研究テーマです。

喫煙により高まるアトピー発症のリスク

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喫煙により高まるアトピー発症のリスク

いまだにはっきりしない喫煙とアトピーの関係

J T(日本たばこ産業株式会社) が行った「2016年全国たばこ喫 煙者率調査」によれば、日本の成人 男性の平均喫煙率は 29.7%、成人 女性では9.7%でした。世界的な 禁煙傾向の中で日本人の喫煙率も減 少し続けていますが、受動喫煙を含 めて日常的な喫煙曝露(タバコ煙の 吸入)の機会が多い人にとっては、 喫煙のアトピー性皮膚炎への影響が 気になるところです。
喫煙曝露とアトピー性皮膚炎の関 連については、これまで多くの調査・ 研究が行われてきましたが、いまだ にはっきりとした結論は出ていない 状況と言えるでしょう。タバコがア トピー性皮膚炎のリスクを高めると いう報告もあれば、ほとんど関連が ないとする報告もあり、いま一つ釈 然としない感があります。
そんな状況の中で、今回ご紹介す る愛媛大学の研究成果「出生前後の 喫煙曝露と子のアトピー性皮膚炎と の関連」は、妊娠中の喫煙が幼児の アトピー性皮膚炎発症のリスクを高 める可能性を示したものです。この 研究の概要を、統計データを交えて 説明していきましょう。

出生前後の喫煙曝露をより詳しく調査する

出生前後の喫煙曝露

愛媛大学が主導する共同研究チー ムによる「九州・沖縄母子保健研 究」は、九州・沖縄地区の妊婦さん 1757名が参加した大規模な疫学研究です。
妊娠中・出生時・4カ月時、1歳 時、2歳時と長期間にわたる調査を 行い、2歳時には「過去1年の間に アトピー性皮膚炎の症状が出たこと があるか?」「2歳までに医師によ るアトピー性皮膚炎の診断を受け たことがあるか?」を追跡調査して 1354組の母子が解析対象者とな りました。
一般的に、妊娠中に喫煙する母親 は出産後も喫煙を続けるケースが多 いものです。そのため、出生前後の 喫煙曝露が子のアトピー性皮膚炎に 与える影響を、出生前・出生後に分 けて解析することは困難でした。  しかし今回の研究では、妊娠中か ら母親と生まれた子を追跡調査した ことで、出生前後の喫煙曝露の状況 を細かくグループ分けして調べるこ とに成功。研究対象は4つのグルー プに分類されました。

グループ1
母親をはじめ同 居家族に喫煙者がいないため、出 生前後の喫煙曝露が全くないグルー プ。

グループ2
妊娠中のみ母 親が喫煙していて出生後の受動喫 煙がないグループ。妊娠、出産を 機に母親が禁煙したということで す。

グループ3
妊娠中の母親 の喫煙はなく、出生後に家族の喫煙 による受動喫煙があったグループ。

グループ4
出生前後の両方に おいて喫煙曝露があったグループと なります。

アトピー性皮膚炎に喫煙は良い訳はないですよね。
 

実は関連性があるという研究結果は出ていません。今回の愛媛大学の論文は妊娠中の母親の喫煙とアトピー性皮膚炎の関連を研究したものです。

受動喫煙などもありますから気になりますね。
 

本人と家族含め周りの喫煙環境を4つのグループに分けて調べた興味深いものです。

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