アトピー性皮膚炎の知識

医療ナビ 科学物質過敏症とアトピー(後編)

未評価です。

科学物質過敏症とアトピー

3.生活行動面を工夫して化学物質の対策を

化学物質フリーの生活は不可能でも、工夫次第で化学物質による影響を減らすことができます。

温熱療法

汗をかきやすい身体に入浴で化学物質を排泄
化学物質汚染の少ない温泉などによる、ぬるめのお湯への入浴が効果的。
入浴で汗をかくことによって、化学物質が体外へ排出されます。

なぜ温泉がいいの?
一般的に化学物質汚染が少ないことに加え、温泉は化学物質によって乱された自律神経を調整したり、身体の芯からあたためて新陳代謝を高める作用があります。また、皮膚の保湿効果もあるので、化学物質過敏症やアトピー性皮膚炎にも良いでしょう。

栄養療法

無農薬野菜で必要栄養素を取ろう
身体の中に有害な化学物質が入ると、排泄のためビタミンやミネラルなどの必要量が増加します。食品の栄養価は、化学農法より無農薬栽培のものが高く、しかも季節が旬のものに多く含まれています。また、食品添加物のなるべく入っていないものを選びましょう。

ビタミンの取り方

ビタミンC・Eやカロチノイドの多い食事を摂りましょう。身体に入ってきた化学物質(生体異物)の負担が大きいとき、ビタミンCの必要量が増えるといわれています。

ビタミンCは、1日におよそ2gの摂取が望ましいとされますが、サプリメントなどでとる場合、胃を荒らすことや、一度に大量摂取するとすぐに排泄されてしまうことに注意。このため、食事中や食後に摂ることをおすすめします。また、体質によってはサプリメントに入っている添加物に反応する場合もあるので、なるべく無添加のものを選んで。

ビタミンC・Eの豊富な食べ物

ミネラルの対策

亜鉛、マグネシウム、セレニウムなどのミネラルの多い食事を摂りましょう。含有量は野菜の場合、化学農法で作ったものよりも無農薬栽培で作ったものの方が高いことが知られています。マグネシウムは天然塩のにがり成分、精製されていない塩に含まれています。

カルシウムや亜鉛も不足すると神経過敏を招き、肌荒れにつながります。亜鉛はサプリメントなどで単体で摂取すると、他のミネラルの吸収が抑えられることがあるので、気をつけて。
サプリメントでミネラルを取る場合は、総合複合型のものを利用しましょう。

ただし、化学物質過敏症においてサプリメントが有効な人、無効な人、有害になる人がいます。有効な人でも長期間摂取することにより無効になったり、有害になったりすることがあります。ビタミンやミネラルは、基本的には安全性の高い食品から摂取するべきです。

サプリメントはあくまでも対症療法として考えましょう。

適度な運動をして新陳代謝がさかんな体に改善

適度な運動も有効です。ただし体力に合わせて楽しく運動しましょう。テニスやジョギングなど特定の運動にとらわれず、まずは散歩から。運動も温熱療法のひとつで、新陳代謝をさかんにし、汗をかくことで体内の化学物質を排泄するのに役立ちます。

運動で、蓄積していた化学物質が排泄され始めると、一時的に化学物質過敏症の症状が悪化することがありますが、これは一種の離脱症状であり、化学物質に対する過敏症の状況が軽減していく中では必要な経過であるといえます。

規則正しい生活で身体環境の改善

身体は化学物質だけではなく、電磁波などの物理的ストレス、精神的ストレスにも影響されています。

例えばコンピュータ画面からの低周波の電磁波もアレルギーに影響を及ぼします。

モニターはブラウン管より液晶の方が電磁波は少ないですし、携帯電話からは強い電磁波が出ています。携帯電話を使う場合にはイヤホンマイクを使うことをお勧めします。

また、真っ暗なところで早めの睡眠をとることが実は大切。夜の間に、脳の松果体から分泌されるホルモンのメラトニンは、暗くなると盛んになります。メラトニンは毎日の生活のリズムを正しくし、昼の間に身体の傷んだ部分を修復してくれます。メラトニンの分泌を盛んにする深い睡眠をとり、毎日の生活を規則正しくすることが自律神経やアトピー性皮膚炎の回復には欠かせません。

もちろん精神的ストレスをためないよう、気分転換も大切。周囲の人も化学物質過敏症を「気のせい」としてしまうと、患者にとっては厳しい環境になってしまいます。正しい知識を持って、理解してあげましょう。

化学物質除去に有効なのが温泉やぬる湯の入浴です。汗をかくことで化学物質を体外へ排出できます。皮膚の保湿効果はアトピー性皮膚炎にも良いでしょう。

食事にも気をつけましょう。野菜は無農薬栽培のものがお勧めです。化学物質が体内に入るとビタミンCの必要量が増えます。なるべく食事で摂りましょう。ミネラルが必要ですができるだけ食品から摂取するようにしましょう。

適度な運動もお勧めです。汗をかくことで化学物質を排泄できるからです。最初は離脱症状がでるかもしれませんがこれは必要な過程でもあります。

毎日のストレスからの解放も大切です。コンピュータやスマートホンなども遅くまで使わず暗くして寝ることです。規則正しい生活は自律神経やアトピー性皮膚炎の回復には必要です。

医療ナビ 化学物質過敏症とアトピー(前編)

Rating: 評価:5 投票1人

科学物質過敏症とアトピー

宮田幹夫監修:宮田幹夫(みやた みきお)
北里大学名誉教授
日本で化学物質過敏症の研究・臨床にいち早く取り組み、初めて医学的な診断方法を確立するなど、この問題の第一人者。 名古屋市立大学医学部医学研究科修了後、同医学部眼科教室に入局。
その間カリフォルニア大学に留学。 化学物質過敏症やアレルギーの研究を続けている。
著書に「化学物質過敏症」(かもがわ出版/共著)「あなたも化学物質過敏症」(農文協/共著)などがある。

「化学物質過敏症」「シックハウス症候群」という言葉もあるとおり、衣食住の生活環境内の化学物質汚染が身体に及ぼす悪影響が問題になっています。アトピー性皮膚炎とも関係の深い化学物質過敏症について考えてみます。

1.増え続ける化学物質過敏症とアトピー

「さまざまな不快症状にみまわれる化学物質過敏症。その正体はなかなか解明されてきませんでした。最近ではさまざまな症例から、症状や原因について研究されるようになってきています。

化学物質過敏症とは、微量な化学物質に反応して起こる不快症状

新築住居に入居した後やリフォームした後に、のどの痛み、目のチカチカ感、頭痛、気持が悪い、下痢、関節の痛み、疲れやすい、集中力・記憶力が低下、ぜんそくやアトピーがひどくなった、という症状にみまわれることがあります。

この症状は実にさまざまで、化学物質過敏症の一つであるシックハウス症候群ともいわれています。

微量の化学物質で反応した場合には、前述のような諸症状に悩まされる化学物質過敏症となります。また、大量の化学物質を浴びた場合は中毒症状を起します。

化学物質過敏症とは、「かなり大量の化学物質に接触した後、または微量な化学物質に長期に接した後で、非常に微量な化学物質に再接触した場合に出てくる不愉快な症状」です。中毒との違いは、家族全員がかかることが少ないこと、原因となっている住居などを離れても、その後さまざまな微量の化学物質に非常に敏感に反応するようになる点です。

増え続ける化学物質と身体に及ぼす悪影響

化学物質過敏症は、私たちの身近な環境で化学物質が急激に増加し、省エネ対策で高気密になった住宅が普及してから特に問題になってきました。

人類がこれまで開発してきた化学物質は1600万種類にのぼり、毎日2千種類の新しい化学物質が報告され続けているといわれています。

しかし、一つ一つの化学物質の安全性の確認が不充分なまま、環境に満ち溢れている状態。

特に問題なのは、空気汚染。人は1日に15〜20kgもの空気を取り込んでいます。空気中の化学物質は肺から血液に溶け込んで身体中を巡り、各臓器に悪影響を与えます。特に直接脳まで流れ込んで、中枢神経系まで到達するコースもあります。

昨年、建築基準法が改正され、ホルムアルデヒド、クロルピリホス(白アリ駆除剤)の拡散の恐れのある建材は使用が制限されることになりました。しかし、そのための代替物質においては、未だ基準値や安全性は確認できていない状態です。今後さらなる対策が望まれます。

化学物質過敏症の原因は、微量化学物質による体内環境の乱れ

人の身体は過酷な外部環境に抵抗し、身体の内部環境を常に一定に保とうとしています。これを「ホメオスターシス」といいます。その内部環境を維持していく3本柱が、
1.免疫系
2.内分泌(ホルモン)系
3.自律神経系
です。

ところが、この3本柱は非常に繊細で、微量の化学物質に影響され変化することが知られてきました。そして、やっかいなのはこれらの3本柱は互いに連動しており、1本が乱れれば他も乱れてしまうこと。そのため、化学物質過敏症で自律神経系が異常をきたすと、アレルギー症状のアトピー性皮膚炎が引き起こされたり、悪化することがあります。また、アレルギー体質の人は、自律神経が乱れていることが多く、化学物質過敏症が起こりやすくなります。
ホルムアルデヒド、カビ、花粉、電磁波

アトピーと化学物質過敏症、その違いと共通点

化学物質過敏症の場合、特に自律神経系を中心とした不快症状が出現。しかし、原因物質によって必ずしも一定の症状が出現してくるわけではありません。

例えばホルムアルデヒドが原因で現れる症状は、頭痛か、精神症状か、関節痛か、下痢か皮膚炎かは、体質によって変わります。皮膚炎の症状として現れた場合にはアトピー性皮膚炎と診断されるケースもあります。アレルギー症状としてのアトピーなのか、化学物質過敏症としてのアトピーなのかは非常に区別がつきにくい問題ですが、相互に深い関係があることは確かです。

また、同じ化学物質の環境にいても、発症する人としない人がいます。化学物質への感受性、耐久力、適応力の個人差は、個人の生活歴、職業歴、生活態度、遺伝的体質などによってさまざま。精神的なストレッサーも影響を及ぼします。

アトピー性皮膚炎と非常に関係の深いのが化学物質過敏症です。新築やリフォーム後入居後に起こる症状はシックハウス症候群。化学物質が微量の場合は過敏症、大量だと中毒になります。

人間が1日に取り込む空気は15~20kg。空気に含まれる化学物質は肺から血液に溶け込み全身を回り脳にまで到達します。

厳しい外部環境に対して体を一定に保とうとするのがホメオスタシス。免疫系、内分泌系、自律神経系が3本柱です。それが化学物質により異常をきたすとアトピー性皮膚炎が引き起こされたり悪化することがあります。

化学物質過敏症の場合、自律神経系を中心に不快感が現れますが原因物質により一定の症状が出るわけではありません。下痢だったり皮膚炎だったり体質により変わります。

あとぴナビ/スペシャルインタビュー 石田 ゆうすけ

未評価です。

あとぴナビ/スペシャルインタビュー 石田 ゆうすけ

あとぴナビ2010年3月号より
取材・文/平川友紀 、撮影/橋詰芳房

 

自由に、がむしゃらに「挑戦」し続ける人生を送りたい!

 

石田 ゆうすけ
PROFILE
石田 ゆうすけ(いしだ ゆうすけ)
1969年和歌山県白浜町生まれ。7年半に及ぶ自転車世界一周旅行を終え、2002年末に帰国。旅の様子を綴った『行かずに死ねるか!』(実業之日本社/文庫版:幻冬舎)を出版し、作家としての活動をスタート。以後、雑誌の連載や単行本の出版などの文筆活動のほか、「夢」「相互理解」「食」というテーマで講演活動も行なっている。『いちばん危険なトイレといちばんの星空』、『洗面器でヤギごはん』(実業之日本社)等の著作がある。

訪問国数87カ国、走行距離9万5000km、旅行期間7年半。自転車での世界一周旅行を果たし、帰国後は旅行エッセイストとして活躍中の石田ゆうすけさん。世界一周に旅行記の出版、さらには作家になるという夢を着実に実現に向けている石田さんのお話には、充実した人生を送るコツと、夢を叶えるヒントがたくさん隠されていました。

自転車旅行が好きなんです。自力でペダルを漕いで行くっていうのもいいし、風や空気をじかに感じられるのが気持ちよくて」そう話すのは、旅行エッセイストの石田ゆうすけさん。1995年〜2002年にかけて7年半、一度も帰国せずに自転車での世界一周旅行を達成し、旅行中のエピソードや心境の変化を、ストーリー仕立てで書いて話題になった旅の本『行かずに死ねるか!』の著者として知られ、現在はれなかったほどです。絶対に世界一周したいと思う反面、どこかで、自分には無理だと思っていましたね」。
ナッツクラッカー症候群(※注1)という腎臓の病気を抱えていた石田さんには、体調面の不安もありました。しかも、旅の直前にはその病気が再発して血尿が止まらなくなってしまい、ますます不安が募ることに。世界一周したい自分と、本当にできるのかと不安な自分、その間で揺れながらも、いよいよ目標額が貯まったときには「やらないで後悔するのだけは嫌だ」と決心し、辞表を提出しました。そしてその瞬間、石田さんの世界は「パッと変わった」のだそうです。「『ああ、これで俺の人生は決まった』って腹が括れて、そしたら急に自分の前方に道が伸びていきました」会社を辞めて2週間後、両親には旅への熱い想いを込めた手紙を書いて説得し、石田さんは多くの友人に見送られてヒーロー気分で旅立ちました。ところが、飛行機の窓から見えたアラスカの真っ暗で広大な森を目の当たりにして、瞬く間に恐怖と後悔を感じます。なんと、最初の町から出発する決心がつくのに4日もかかったのだとか!「いやぁ、まずいことを始めてしまったと思って、つくづく自分のバカさ加減が嫌になりました(笑)」。
旅立ちの恐怖を振り切って走り始めてか雑誌の連載に本の執筆、講演会と引っ張りだこの忙しい生活を送っています。

世界一周やる? やらない?

小学生のときに、自転車旅行中のサイクリストを見て憧れを抱き、自転車旅行へと出かけるようになった石田さん。大学を1年間休学して日本一周旅行に出かけ、その旅を終えたときには「もっと知らない世界を見たい」「次は世界一周」という思いが、自然と浮かんできました。
とはいっても、すぐに行動に移せたわけではありません。大学卒業後は、世界一周の夢を胸に秘めながらも一旦就職します。就職先は大企業。就業条件も社内の雰囲気も良い、安定した仕事でした。「スーツを脱いで自転車で世界を走るっていうのが、あまりにも遠い世界になっていました。それに…実はものすごく怖がりなんですよ。布団の中で、世界一周に旅立つ自分をリアルに考えると、怖くて眠れなかったほどです。絶対に世界一周したいと思う反面、どこかで、自分には無理だと思っていましたね」。
ナッツクラッカー症候群(※注1)という腎臓の病気を抱えていた石田さんには、体調面の不安もありました。しかも、旅の直前にはその病気が再発して血尿が止まらなくなってしまい、ますます不安が募ることに。世界一周したい自分と、本当にできるのかと不安な自分、その間で揺れながらも、いよいよ目標額が貯まったときには「やらないで後悔するのだけは嫌だ」と決心し、辞表を提出しました。そしてその瞬間、石田さんの世界は「パッと変わった」のだそうです。「『ああ、これで俺の人生は決まった』って腹が括れて、そしたら急に自分の前方に道が伸びていきました」

旅の途中で得た、新たな「夢」

石田 ゆうすけ
会社を辞めて2週間後、両親には旅への熱い想いを込めた手紙を書いて説得し、石田さんは多くの友人に見送られてヒーロー気分で旅立ちました。ところが、飛行機の窓から見えたアラスカの真っ暗で広大な森を目の当たりにして、瞬く間に恐怖と後悔を感じます。なんと、最初の町から出発する決心がつくのに4日もかかったのだとか!「いやぁ、まずいことを始めてしまったと思って、つくづく自分のバカさ加減が嫌になりました(笑)」。旅立ちの恐怖を振り切って走り始めてからは、日常からは想像もできないとてつもないスケールの事件や経験のオンパレード。それはそれは「壮絶な」日々でした(石田さんの世界一周旅行の様子は、『行かずに死ねるか』等の旅行記をぜひご一読ください)。そして長い旅を続けるうち、石田さんの内面に「旅の感動と生きている実感を文章で伝えたい」という欲求が芽生えはじめます。実は中学生の頃から小説を投稿したり、漠然と作家になりたいと思っていましたが、それは叶わない夢だろうと早々に諦めていました。ところが自転車をひたすら漕いでいるうちに、夢を実現させる前から投げ出していた自分に気づき、こう決心します。「もともと自分は文章を書くことが好きなんだから、好きなことを思いっきりやろう!」。それからというもの、旅でみたこと感じたことをひたすらメモに残していきました。そしてロンドン滞在中に、ライター募集をしていた日本語新聞に旅の最中から書き出していた紀行文を持ち込み、みごと採用。石田さんのコラムは新聞の名物コラムとなり、5年間に渡って連載されました。「自信もついたし、いい文章修行になりました。それがあったから、帰ってすぐに出版社廻りができて、なんとか本が出せました。あのコラムがなかったら、今の自分はなかったと思います」。旅が終盤にさしかかった頃、気持ちはすでに「作家になる」という新たな人生の旅に向かおうとしていました。

石田 ゆうすけ 旅行写真

「やるべきか、やめるべきか」なら、やって後悔!

「僕は自由を得たくて旅を始めました。確かに世界旅行は自由な行為だけど、気ままに好きな場所に向かうだけで本当に自由といえるのか? 何か足りないものがあるんじゃないか? と思うようになって。そんなことを考えながら走り続けているうちに、1つの言葉が頭に浮かびました」。石田さんの頭に浮かんだのは「挑戦」という2文字。もちろん、自転車で世界一周することも大きな挑戦です。でもその挑戦に挑み旅を続けるうちに、次の目標が必要であることに石田さんは気づいたのではないでしょうか?
「旅を続けるうちに、自分をとりまく社会との関わりについてもよく考えるようになりました。そして、本当の自由を得るためには、社会との関わりも含めて何かに向かって『挑戦』することが必要じゃないか、そして自分の挑戦は、それを文章で表現していくことではないかと。
そう思ったら急に胸が熱くなって、走るペースも上がって、宿では小説も書くようになりました。漠然と考えてるだけじゃ実現しないと思ったので、帰ったら半年以内に本を出すという計画も立てました。韓国から下関に着いて、家に帰る途中に大阪でパソコンを買って、旅が終わった次の日にはもう文章を書き始めたんです」7年半にも渡る長い旅が終わったら、少しは放心状態になってもいいようなもの。「帰る頃には頭の中がそれ一色で、惚けるヒマがありませんでした」と笑います。「『やるべきか、やめるべきか』。旅の始まりから終わりまで、何度もこんな決断を迫られる場面がありました。そして、やめて後悔するのなら、やって後悔するほうを選ぶようにしてきました。そのほうが後悔が少ないし、そもそも後悔の質が違います。だから『作家になる』という新たな夢に気づいたときも、すぐに行動に移せたのかもしれません。
『作家』というのは、今の僕にとっては話にならないくらいおこがましい言葉。これからは、世界旅行以上に困難な旅が始まりますが、精進して執筆活動を続けていきたいですね」。
旅を続けるうちに、腎臓の病気もいつの間にか治っていたという石田さん。そのバイタリティーと熱意の秘訣を尋ねると、こんな返事が返ってきました。
「一番大事にしているのは、イメージすることの力。自分が夢を叶えられたのは、夢を実現するイメージを抱き続けて、具体化するためにがむしゃらになれたから。自分が熱中できる何かを見つけることで、今までの自分を変えるきっかけをつかむことができます。そうすれば、病気のほうから逃げていってしまいますよ(笑)」。

医療ナビ 自律神経とアトピー(後編)

未評価です。

自律神経とアトピー

河野友信(かわの とものぶ)
監修:河野友信(かわの とものぶ)
(東洋英和女学院大学人間科学部教授)
医療法人財団 健生会クリニック院長
1937年生まれ。65年熊本大学医学部卒業。九州大学大学院(心療内科)を修了後、文部教官を経て都立駒込病院心身医療科で診療に従事。同病院を退職後、現職。
同時に、健生会クリニック心療内科などで診療に当たるかたわら、財団法人PHRストレス科学研究所副所長を兼任している。NHK「今日の健康」でもおなじみ。
著書に「自律神経失調症を治す本」(ナツメ社)などがある。

5.自律神経とアトピーの関係

適応しきれないほどの強いストレスは自律神経を乱しますが、強いストレスを感じた後で、アトピーの症状が悪化したという経験はありませんか? 自律神経系とアトピーにはどんな関係があるのでしょうか?

自律神経が乱れるとアトピー症状が悪化するのはなぜ?

これまでで説明してきたように、社会・心理的ストレスや気候の変化による物理的ストレス、乱れた生活習慣などのさまざまな負荷が自律神経系を乱す原因となります。これらの負荷が強すぎたり、持続期間が長かったりして、適応の限度を超えると自律神経機能は乱れてしまいます。

人間の体を機能させている基本的要素である「自律神経系」と「免疫系」と「内分泌系」は密接に関係し合っています。自律神経には免疫系をコントロールする働きもありますから、自律神経の乱れは、免疫機能にも乱れを起こさせる原因となります。また、ホルモンを分泌する脳下垂体と自律神経をつかさどる視床下部は、密接に関係していますから、自律神経の乱れは内分泌系にも大きな影響を与えます。

内分泌系が乱れることにより、皮膚の炎症やストレスに対抗するための副腎皮質ホルモンの分泌に影響すると、皮膚の炎症がなかなかひかない原因になることもあります。

ですから、自律神経を整えることによってアトピー性皮膚炎の症状が改善したという報告や、ストレスによってアトピーが悪化したという報告が、臨床の現場からは多数報告されています。自律神経系を乱さない生活が、アトピー性皮膚炎の治療には大切なのです。

生活習慣の改善が自律神経失調改善のポイント

では、自律神経失調症を改善するためにはどうしたらいいでしょうか。乱れた自律神経を改善するためには、その原因を探ることが必要(自己診断チャートで確認してみるのも一つの方法です)。原因は人により千差万別、特定することは難しいのですが、精神的、肉体的な負荷が複合していることが多いのです。それらの負荷を軽減すること、そのためには生活習慣の歪みを見直し、改善することが大切です。

病気から回復するためには、生活の健全化が大切であることは、誰もがわかっていることです。ところが、わかっていてもできない人、または仕事などに追われてそれができない人が非常に多いのです。

精神的ストレスと上手に付き合う

生きていく上で、精神的ストレスをなくすことはできません。また、適度な緊張感は、集中力や充実感を与えてくれますし、免疫機能にとっても有効だとわかっています。しかし、これも度を過ぎると自律神経系を乱す原因に。ストレスの感じ方には、個人差があります。完璧主義のために、自分自身でストレスの原因を作ってしまう人、人付き合いが苦手な人、他人の評価をついつい気にしてしまう人は、ストレスをためやすいので特に注意しましょう。意識的に気分転換して、心と体をリラックスさせることが大切です。

ストレスが強すぎたり長期間にわたると適応の限度を超え、自律神経が乱れる原因となります。
自律神経と免疫系、内分泌系は密接に関係し、自律神経が乱れるとこれら2つの機能に影響を与えてしまうからです。

内分泌系が乱れ副腎皮質ホルモンに影響があると皮膚の炎症が引かなかったりします。自律神経を整えることでアトピー性皮膚炎が改善したという例もあります。

そのためにも精神的、肉体的な負荷があれば見直し生活習慣を改善することが大事です。特にストレスを貯めやすい人は自分をリラックスさせるよう意識的に気分転換などを図るようにしましょう。

自律神経失調症と思ったらまず内科に。症状が重なっている場合は心療内科がいいでしょう。

医療ナビ 自律神経とアトピー(前編2)

未評価です。

自律神経とアトピー

河野友信(かわの とものぶ)
監修:河野友信(かわの とものぶ)
(東洋英和女学院大学人間科学部教授)
医療法人財団 健生会クリニック院長
1937年生まれ。65年熊本大学医学部卒業。九州大学大学院(心療内科)を修了後、文部教官を経て都立駒込病院心身医療科で診療に従事。同病院を退職後、現職。
同時に、健生会クリニック心療内科などで診療に当たるかたわら、財団法人PHRストレス科学研究所副所長を兼任している。NHK「今日の健康」でもおなじみ。
著書に「自律神経失調症を治す本」(ナツメ社)などがある。

3.交感神経と副交感神経のバランスが大切

交感神経と副交感神経は、ひとつの器官に対して相反する作用をもたらします。たとえば激しい運動をすると、交感神経が作用して心臓が激しく鼓動。しかし、そのままの状態ではいられないので、ある時点で副交感神経が作用、鼓動を抑えます。こうした作用は体中の器官で行われています。交感神経と副交感神経のバランスを適切に保つことは心と体の健康には不可欠なのです。

精神的変化と自律神経

交感神経とは?

交感神経は「活動する神経」とも呼ばれ、エネルギー消費的な働きをします。仕事やスポーツなどをするときに、精神活動を活発にしたり、心臓の鼓動や血圧を高めるのは交感神経の働き。また、感情の変化にも対応しており、驚きや怒りなどを感じて、心臓が高鳴ったり、青ざめたり、震えたりするときに働きます。

副交感神経とは?

副交感神経は「休む神経」とも呼ばれ、体のエネルギーを保存し、回復させる働きがあります。肝臓や消化器官の働きを活発にし、エネルギーを吸収する時や睡眠、休息をとる時などに優位に働きます。感情的には、緊張から解放されリラックスした気分になるときに働きます。

交感神経過剰刺激の弊害

自律神経の生体リズムからすると、昼間は交感神経が働き、夜になると休息のために副交感神経が働くのが正常な状態。現代生活は交感神経刺激型であるとも言えます。残業や受験勉強、ゲームやパソコン作業などで、体の要求を無視して休まず活動したり、継続される人工的な刺激を受けていると、常に交感神経に緊張を強いる状態となり、二つの神経の切り替えが正常に作用できなくなることがあります。睡眠リズムが不規則になったり、体温や食欲の調整ができなくなり、体の冷えやほてり、過食や拒食という状態になることもあります。

体の各器官での交感神経・副交感神経の働き方

  器官 交感神経(優位) 副交感神経(優位)
  瞳孔 拡大させる 縮小させる
  唾液腺 量が少なく、濃くなる 量が多く、薄くなる
  気管支 抑制する 収縮する
  心筋 収縮する 弛緩する
  心拍数 増加する 減少する
  血圧 上昇する 下降する
  胃腸の働き 抑制する 促進する
  膀胱 弛緩(閉尿)する 収縮(排尿)する
  白血球数 増加する 減少する
  呼吸運動 促進する 抑制する

自律神経には交感神経、副交感神経という二つがバランスよく働いています。
 

交感神経は活動時に作用します。運動をするときに心臓の鼓動や血圧を高める働きなどをします。副交感神経は逆に休息しているときに働きます。

通常昼間は交感神経、夜は副交感神経が働きます。ところが残業、パソコン作業、ゲームなどで遅くまで刺激を受け続けると二つの神経の切替がうまくいかなくなり、さまざまな不調がおきてしまます。

表にあるように体の各器官が交感神経、副交感神経どちらが優位かで働きが逆になるのがわかります。

医療ナビ 自律神経とアトピー(前編1)

未評価です。

自律神経とアトピー

河野友信(かわの とものぶ)
監修:河野友信(かわの とものぶ)
(東洋英和女学院大学人間科学部教授)
医療法人財団 健生会クリニック院長
1937年生まれ。65年熊本大学医学部卒業。九州大学大学院(心療内科)を修了後、文部教官を経て都立駒込病院心身医療科で診療に従事。同病院を退職後、現職。
同時に、健生会クリニック心療内科などで診療に当たるかたわら、財団法人PHRストレス科学研究所副所長を兼任している。NHK「今日の健康」でもおなじみ。
著書に「自律神経失調症を治す本」(ナツメ社)などがある。

アトピー性皮膚炎の人の大半に自律神経系の乱れが原因と思われる症状が確認できるというデータがあることをご存知ですか?自律神経系は人間の免疫系やホルモンなどの内分泌系と大きく関わっています。自律神経の乱れを整えてアトピーの治療に役立てましょう。

1.自律神経って何?

自律神経失調症という病名を聞いたことがあっても、自律神経そのものがどんな神経なのか、理解している人は少ないのではないでしょうか。人間が生きること全般を自動的にコントロールしている自律神経の働きを知ることはとても大切です。

自律神経ってどんな神経?

神経は、体のいたるところに網の目のように張り巡らされています。そして、この神経を伝わって、脳から出された命令や情報が体の各器官や末端組織に届きます。また、体のさまざまな場所の情報を脳に伝えるのも神経の役割です。

このように大切な役割を担っている神経系は大きく二つに分類されます(左図)。

一つは「体性神経」で、もう一つは「自律神経」です。体性神経は、自分の意志で体を動かすための神経。運動神経と知覚神経の二つがあります。自律神経は、必要に応じて意識しなくても働きます。眠っていても心臓が動き、気温が高くなると自然と汗が出たりするのは、自律神経の働きです。

自律神経には、交感神経と副交感神経の二つがあり、互いにバランスを保ちながら、体温調節、呼吸、代謝など生きるための機能を自動的にコントロールする生命維持装置のような働きをしています。

外的環境に適応するためのシステム

heh1_9_3[1]生命を維持していくためには、常に変化している外的環境に、適応していくことが不可欠です。たとえば、気温が上がっても体温を一定に保ったり、心臓の鼓動を早めたり遅めたりして血液の流れを調整する。そんな役割を果たしているのが「自律神経系」です。

この自律神経系と、ホルモンの分泌を司る「内分泌系」、それに抗原抗体反応に代表される「免疫系」。外的環境の変化に適応するためには、これらがバランスよく機能している必要があります。
この中でも、自律神経系の役割はとくに重要。自律神経系は、ホルモンの分泌と密接な関係にあるだけでなく、免疫の調整にも大きな影響を及ぼしているからです。その意味では、自律神経系の健全度がその人の「環境適応能力」の高さを示すともいえます。

アトピー性皮膚炎に自律神経の乱れが関係しています。自律神経が何なのかを理解してアトピー性皮膚炎の回復に努めましょう。

体の動きをつかさどる神経にはさまざまなものがありますが、自律神経は意識しなくても必要に応じて働くものです。

外的環境の変化に応じて対応するのが自律神経なのでバランスよく機能していることは体の維持にとても重要なことです。

そういう点では自律神経の働きが健全な人は環境適応能力が高いと言えるでしょう。

あとぴナビ/スペシャルインタビュー 国枝 慎吾

未評価です。

あとぴナビ/スペシャルインタビュー 国枝 慎吾

あとぴナビ2009年11月号より
取材・文/大石久恵 、撮影/橋詰芳房

車いすテニスを多くの人に知ってもらうために勝ち続けることが目標です

国枝 慎吾
PROFILE
国枝 慎吾(くにえ しんご)
2007年、車いすテニスの選手権で世界最高峰とされる全豪、全英、全米、ジャパンオープンの4大会を1年間ですべて優勝する「年間グランドスラム」を達成した国枝慎吾選手。2004年のアテネパラリンピックではダブルスで金、2008年の北京パラリンピックではシングルスで金メダルを獲得。今年4月に日本初のプロに転向した国枝選手に、車いすテニスに対する熱い思いとともに、「決してあきらめない!」という信念について語ってもらいました。


1984年生まれ。9歳のとき脊髄腫瘍により車いすでの生活に。11歳より(財)吉田記念テニス研修センターにて車いすテニスを始める。17歳で現コーチの丸山弘道コーチの指導を受け始め、本格的な海外ツアーを開始。2004年アテネパラリンピック金メダル(ダブルス)、2007年史上初のグランドスラム(4大大会制覇)達成、2008年北京パラリンピック金メダル(シングル)など今年に入っても快進撃は続き、9月には全米オープン連覇達成。向かうところ敵なしの活躍を続ける。2009年4月プロ選手に転向。現在、車いすテニス世界ランキング1位。

コート内を縦横無尽に走り回るチェアワークで、ラリーが続くと観衆も手に汗を握る、スリリングな試合が展開される車いすテニス。アテネに続いて、昨年の北京パラリンピックでも金メダルを獲得した国枝選手は、現在世界ランキング第1位です。自他ともに認める負けず嫌いで、どんな場面でも決してあきらめない強靭な精神力が強さの秘密。「ぼくは子ども時代からずっと負けず嫌いで(笑)。世界を目指す人たちは誰もが負けず嫌いですが、その中でもさらに負けず嫌いじゃないと勝てないんですよ」。

手術と闘病を経て車いすテニスと出会う

国枝選手が車いす生活となったのは、小学4年生のときに脊髄腫瘍の摘出手術を受けてから。
「『体育や野球ができなくなっちゃうな』と思ったけれど、車いすになったからと落ち込んだり、自分の将来を悲観することはなかったです。これは友だちに恵まれたおかげですね。放課後は友だちと遊び、『毎日が楽しくて仕方がない!』という生活を送っていましたから」。
明るい性格で、クラスで目立つことが大好きだった国枝少年は、突然の車いす生活をマイナスにとらえることもなく、活発で屈託のない少年時代を過ごしていました。今では脊髄腫瘍の予後の心配もなく健康な国枝選手ですが、少年時代の話に続けて「人生は何が起こるかわからないですから、『毎日を悔いなく生きていこう』と思っています」と付け加えます。
というのも、「あのときの病気は実はがんだった」と、中学3年のときにご両親から聞かされ、「自分は今生きていて幸せだ」と、心から思ったからです。
すでに車いすテニスの楽しさに目覚めていたこともあり、「与えられた命なんだ。どんなときもあきらめずに生きていこう」と考えるようになりました。
国枝選手が車いすテニスを始めたのは、地元のテニススクールで車いすテニスができるのを知ったのがきっかけでした。「母にすすめられたものの、最初はあまり乗り気じゃなくて…。でも、ラリーが続くのを見た瞬間、『自分もやってみたい!』と、胸が躍りました。やってみたら想像以上に楽しくて、徐々にはまっていきました」。初めて負ける悔しさを味わったのは、車いすテニスを始めて1年目の中学1年生のときでした。
「1回戦で負けたのが悔しくて、そのときから練習に対する取り組み方が変わりました。でも、負けはしたけれど、『試合って面白いな!』と目覚めた瞬間です。ぼくは、根っから『勝負することが好き』なんでしょうね」。
初めての試合で感じたゾクゾクするような緊張感と高揚感は、試合のたびに今も変わらずに感じているそう。「『緊張感に勝つ』ことは自分に勝つことでもあり、達成感が得られる瞬間なんです」。

徹底した練習を重ね、あきらめない心を持つことが大事

負けず嫌いで努力家の国枝選手の強さの源は、「その日その日の目的をしっかりと持った日々の練習」にあります。「練習というのは時間より質が重要なので、『自分は今100%集中しているか?』と、常に自分に問いかけながら練習しています」。
一つの技を体に覚え込ませるためには、3万回の練習が必要だといいます。「やはり毎日の練習は自分を支えてくれる糧ですね。あれだけ頑張って練習してきたじゃないか!絶対に勝つ!と、自分を信じることが武器になります」。

ときには苦しい試合になることもありますが、そんなときに気持ちを仕切り直す必殺アイテムが、ラケットに貼り付けた「オレは最強だ!」という言葉。
「連続ポイントを取られると不安になりますが、『オレは最強だ!』の文字を見ると〈自信を持っている自分〉になれる。メンタルトレーニングを積むことによって、気持ちの切り替えができるようになりました」。
どんなに苦しい場面があったとしても「北京のパラリンピックを乗り越えるときのほうが苦しかった」という国枝選手。「壁にぶち当たったり、一進一退を繰り返したときも『絶対に乗り越えられる!』と自分を信じれば、いい方向に行けると思うんです。気持ちのうえでダメだと思ってしまうと結果にも影響するので、いい方向に進んでいくためにも、〈プラスのイメージ〉を積み重ねることを大切にしています」。
そのプラスのイメージを育てる役割を果たしているのが、練習の反省点やチェックポイントを記録したテニス日記です。「気づいたことを書きとめると、自分が今何をすべきかが見えてきて、自分自身と対話しながら練習することができます。それに試合前に読み返すと、自分なりに成長していることが実感できるんですよ」。自分はこうして一つ一つ乗り越えてきた!と実感することも、「オレは最強だ!」という自信につながっているのです。

車いすテニスを 多くの人に知ってほしい

今年4月に日本で初のプロ車いすテニスプレイヤーに転向。それまでは大学職員としての収入が保証されていましたが、大学をやめた今では賞金やスポンサー契約を主な収入源とする生活となりました。試合の結果がすべてである、厳しいプロの世界に身を置くとことをあえて選んだのです。
「気持ち的に以前と違うのは、試合で〈勝つこと〉への執念ですね。『自分は勝ちへの執念が世界で一番強い』と思っていましたが、もっと強くなりました(笑)。プロとして自立するには自分を追い込んでいかないといけないし、今は勝ちに対する執念がプラスに作用していると思います」。
国枝選手がプロ転向を決意した理由には「車いすテニスを多くの人に知ってもらい、普及させたい」という願いもあります。「そのために、今の自分に必要なのは勝ち続けること。勝ち続けることで車いすテニスを知ってもらうチャンスが増えるし、『自分も大会に出場して、大観衆の前でプレイしたい!』と、車いすテニスを志す人たちが増えてくれれば。そういう環境を作っていけたらなあと思っています」。
車いすテニスが普及して選手が増えれば、さらにいい試合が増え、それもまた車いすテニスを広めることにつながると考えているのです。
「ぼくが試合中に『幸せだなあ』と実感するのは、観客のみなさんから声援をもらったとき。自分のプレイの一つ一つに歓声が起きると力がわいてきて、選手にとってこんなに気持ちよいことはないですよ。『よし、もっといいプレイをしよう!』と励まされます。
今後はプロとして1年1年の成績を残すことも求められるので、グランドスラムで勝ちながら、なおかつロンドンのパラリンピックで金メダルをとるのが目標です。常に前向きに進んでいきたいですね」。

医療ナビ 感染症とアトピー

未評価です。

感染症とアトピー

監修:北之園明久
監修:北之園明久(きたのその あきひさ)
グリーンクリニック院長
1950年京都府生まれ。
信州大学医学部卒業。
必要な時以外は薬を使用しない形での自然療法的アトピー診療を実践。
十分に相談でき、患者の意思が反映される安心した診療をめざしている

アトピー性皮膚炎の方は、健康な方がかかりにくい、
皮膚の感染症にかかりやすい傾向があります。感染症について知っておきましょう。

1.アトピーの方は感染症にご注意を

アトピー肌は、病原体が侵入しやすい

私たちの身のまわりには、常にさまざまな微生物が存在しています。病気を引き起こす細菌やウイルスなどを病原体といい、それらが体内に侵入することによって起きる病気を感染症といいます。

健康な皮膚は正常なバリア機能が働き、病原体の侵入を防いでいます。たとえ侵入しても、それを撃退する免疫のしくみがあります。しかしアトピー肌の方は、皮膚に炎症や傷、乾燥などがあり、皮膚のバリア機能が弱く、外部から細菌やウイルスが体内に侵入しやすい状態です。

免疫力の低下は感染症をまねく

また、アレルギー症状が強いときは、細菌やウイルスに対する免疫が低下した状態※1で、体力も落ちているため、特に注意する必要があります。さらに精神的、肉体的に強いストレスがかかる状態が続き、免疫力が低下しているときは、乳幼児期に感染して体内に残っているウイルスが活動を始めたり、皮膚に常在する雑菌から感染症にかかることも。

免疫が未熟である乳幼児は感染症にかかりやすく、特にアトピー性皮膚炎がある場合は感染症に注意する必要があります。

※1 体内では、アレルギー反応を起こす免疫と、細菌やウイルスを攻撃する感染免疫の2つの免疫機能が互いにけん制しあっています。アレルギー反応が強い状態にあるときは、細菌やウイルスなどを攻撃する感染免疫が抑制されるので、感染症にかかりやすくなります。

感染症を起こす病原体には、さまざまな種類がある

感染症の原因となる病原体は大きく分けてウイルス、細菌、真菌などに分類され、それぞれ多くの種類があります。

細菌はバクテリアともいい、黄色ブドウ球菌や溶連菌などがその代表。ウイルスはさらに小さく、電子顕微鏡でようやくわかる大きさ。生物の細胞内でしか増殖できない病原体で、インフルエンザなどで知られます。真菌はカビの仲間で、菌糸を持つもの。これらの病原体はそれぞれ好む環境が異なります。

2.感染症の予防と対策

健康体なら病原体に感染しても発症しない場合も多いのですが、アトピー症状のある方は、特に予防と対策を怠らないようにしましょう。

細菌・ウイルスとの接触を防ぎ、正しいスキンケア

皮膚のバリア機能が弱いアトピー性皮膚炎の方は、感染症の予防が大切。皮膚のバリア機能を高めるスキンケアと清潔を心がけ、病原体の侵入を防ぎましょう。

外出先から帰ったら、手洗い、うがいをするなどして病原体を洗い流します。さらに日ごろから免疫力を高めることも大切。疲労やストレスをためず、規則正しい生活、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。

自己診断は禁物、かかりつけ医に相談を

それでも感染症を完全に防ぐことはできません。健康な方にうつりにくい白癬菌は、アトピーの方には感染しやすく、水いぼも通常は子どもの病気ですが、アトピーの患者なら大人でもうつることも。また、ステロイドを使用している場合、ステロイド剤は免疫を抑制するため、使用を中止する必要があります。

感染症は原因となる病原体をつきとめることが治療の第一歩。症状だけでは見分けがつきにくいため、自己診断は禁物です。早めの対処が早期回復と慢性化の防止へとつながります。信頼できるかかりつけの医師に相談しましょう。

細菌やウイルスなどの病原菌が体内に侵入して起きる病気を感染症といいます。通常は免疫が防ぎますが、アトピー性皮膚炎のように皮膚のバリア機能が弱っている状態では感染症にかかりやすくなります。

免疫力が落ちると乳幼児期にかかったウイルスが活発化して感染症にかかることもあります。感染症の原因となる病原体は何種類かあり、それぞれ好む環境が異なります。

アトピー性皮膚炎の場合スキンケアをしっかりし、皮膚を清潔に保つことが大事です。

白癬菌はアトピー性皮膚炎だと大人でも感染しやすくなります。免疫を抑制するステロイド剤を中止する必要もあります。感染症にかかった場合病原体を突き止めることが第一歩です。自己判断は禁物です。

あとぴナビ/スペシャルインタビュー 帯津 良一

未評価です。

あとぴナビ/スペシャルインタビュー 帯津 良一

あとぴナビ2009年10月号より
取材・文/大石久恵 、撮影/橋詰芳房

「今日よりも、よい明日」を信条に、ホリスティック医学に取り組んでいます

帯津 良一
PROFILE
帯津 良一(おびつ りょういち)
1936年、埼玉県に生まれる。1961年東京大学医学部卒業。東京大学第三外科を経て、静岡県共立蒲原総合病院外科医長、東京都立駒込病院外科医長を歴任。消化器がん、主に食道がんの外科を専攻。1982年、埼玉県川越市に帯津三敬病院を設立。現在は、帯津三敬病院名誉院長、日本ホリスティック医学協会会長、日本ホメオパシー医学会理事長等を務める。『生きる勇気、死ぬ元気』(平凡社/五木寛之共著)、『一病あっても、ぼちぼち元気』(PHP研究所)等、著作も多数。


「目に青葉、朝の気功に、夜の酒」を座右の銘に、気功とお酒をこよなく愛する帯津良一先生。ホリスティック医学の第一人者として知られる帯津先生は1人1人の患者さんの希望を取り入れたオーダーメイド治療を実践しています。「患者さんを主役に、医療者は伴走者に徹する」をモットーに、自然治癒力を高める治療に情熱を注いでいる帯津先生に、ホリスティック医学に対する熱い思いを語っていただきました。

埼玉県川越市ののどかな田園風景のなかに建つ帯津三敬病院。一階に気功道場があるこの病院は、名誉院長の帯津先生が「人間が本来持っている〈自然治癒力〉を高める医療を」と1982年に設立。
「当初は手探りのスタートでしたが、今では西洋医学、東洋医学の枠組みにこだわることなく、漢方や鍼灸、気功、ホメオパシーなどの代替療法を取り入れ、人間の心も体も丸ごと治療する〈ホリスティック医学〉を目指しています。私が主に治療しているのはがんの患者さんですが、1人1人の心や体の状態に寄り添ったオーダーメイド治療を実践するのがモットーです」。

人間の体と心を丸ごと診る医療を目指し、病院を設立

もともと食道がんを専門としていた帯津先生が代替医療に関心を持ったのは、30年以上前のことでした。「手術の技術が向上しても、がんの再発率が減らなくて、西洋医学にも限界があると感じ始めていました。これを打破するには体の器官を部分的に扱うのではなく、全体としてとらえる必要があるのではないか。中国医学を取り入れてみようと、北京の医療現場に視察に出かけたんですよ」。
その後、勤務先の病院で中国医学を取り入れましたが、戸惑う患者さんたちの反応に「大学病院や都立病院などの既成の医療現場では難しい」と判断。「中西医結合医療(中国医学と西洋医学を結合した医療)を実践するには自分で病院を作ろう」と、帯津三敬病院の設立を決めたのです。「中国医学には食養生、気功、漢方薬、鍼灸という4本柱があります。食養生は北京で親しくなった中国人の医師の指導を受け、漢方と鍼灸はすでに医療に導入していた仲間に協力してもらいました。私自身も時間を見つけては中国に勉強しに通いました。なかでも気のめぐりをよくして健康になるという気功は、私が柔道や空手などの武道を趣味でやっていたこともあり、なじみやすかったですね」。

また、一方で帯津先生は、その頃日本に入ってきたばかりの〈ホリスティック医学〉の考え方に心をひかれ、「日本ホリスティック医学協会」の設立に参加。「そうして中西医結合医療を経て、ホリスティック医学を目指すようになりました。当初は『西洋医学と中国医学を合わせれば、がんの再発を予防できるのでは?』と考えたのですが、中国医学だけでは足りないものがありました。それは〈心〉の問題。がんの治療には、患者さんが医療者に心を開いて、自発的な気持ちになることが重要なんですね。そこで、心のケアを担当する心理療法チームを発足させました。以来、『患者さんが主役で、医療者は伴走者』となる環境づくりを心がけています」。

オーダーメイドの治療でホリスティック医学を実践

人間を丸ごと治療するホリスティック医学とはどういうものでしょうか。帯津先生が実践する医療を通して紹介します。「がんの治療では一発逆転ホームランはありません。イチローと同じで、まずは1塁に出ることが肝心」という帯津先生。治療方針を決める際は患者さんと綿密に話し合い、抗がん剤の使用なども患者さんの意思を尊重しながら決定します。「私はこれを〈戦略会議〉と呼んでいます。がんは個々の症状が異なり、非常に個性的。だからこそ戦略が必要なんですよ。また、自然治癒力を高めるには〈心〉の持ち方が非常に重要になります。そこでいちばん最初に心の問題を話し合うんですが、『人間は生きていく上でわくわくするような体験が助けになるから、ときめく気持ちを大切にしよう』と話しているんです」。ときめきの対象は何であってもいいといいます。たとえば玄米菜食を続ける人が「明日は特別な日だからすき焼きを食べよう」と考えるだけでもときめくもの。「『ときめくために』と、無理に明るく振る舞う必要もないんですよ。人間というのは不安やさびしさを感じる心もある。だからこそ、ときめきも輝きを増すのです」。

和食を基本とした食事療法、気功道場への参加も自然治癒力を高める戦略の一部ですが、ストイックになりすぎず、自分なりに続けることに意味があります。「こうして西洋医学に限らず漢方や鍼灸など、多くの治療法の中から戦略を検討し、きめ細やかな医療を行うのが、私の考えるホリスティック医学というわけです」。また、病院スタッフが志を持って医療に取り組む姿勢が患者さんに伝わると、〈医療の場〉のエネルギーを高まって自然治癒力に作用し、それもまたホリスティックに一役買うと帯津先生は言います。

「私が患者さんたちに常々言っているのは〈青雲の志〉を持とうということ。私が考える〈青雲の志〉は立身出世ではなく、自分の生命エネルギーを日々高め続けて、自分をいい方向へ持っていく志のことです。周囲とのかかわりの中で自分を高めるのもまた、ホリスティックなのです。人生は限りある時間。病気の経験から〈気づき〉を得ることもあり、どんなことにも人として飛躍できるチャンスがあります」。

〈青雲の志〉で理想の医療に近づこうと張りきっています

「病院を設立したばかりの頃は患者さんも少なく、さびしい状態でね。でも、がんが告知されるようになり、漢方や気功、ホメオパシーなどの代替療法を希望する患者さんがやってくるようになりました」。

院内ではがんを克服したOBたちが『患者の会』を運営し、交流会や気功サークル、季節の催しなどを開催しています。「『患者の会』では、がんを克服した先輩が後輩の患者さんの質問に答えてくれて、〈分かち合いの場〉にもなっています。がんを克服した人の言葉は、闘病中の人にとって心に響く励ましや勇気づけになるんですよ」。目指すホリスティック医学は「まだ遥か彼方にある」という帯津先生ですが、「若手が育ってきたので、今後が楽しみです。実は先日、若いスタッフが勉強会を企画して『先生もどうぞ』って言ってくれてね。これまで私が旗振り役をしてきただけにうれしかったです」。

また、近年では〈ときめき〉を生かして自然治癒力を高めるためにも、自分の生命エネルギーを高め続けて、そのまま死後の世界に突入する!という志こそがホリスティックの基盤と思うようになりました。「現在アトピーで闘病中の方は、自分がコレ!と信じる治療法を続けてみてください。そして今はたまたまハンデを背負っているけれど、克服までの道のりで学びを得て、やがて迎える最後の日を最高に持っていくのが人生だと考えてみませんか。私も70才ですが、〈青雲の志〉を持って前進しようと張りきっているところです」。

医療ナビ 腸内環境とアトピー(後編)

未評価です。

腸内環境とアトピー(後編)

監修:辨野 義己
監修:辨野 義己(べんの よしみ)
理化学研究所
微生物系統保存施設・微生物機能解析室長
酪農学園大学卒、農学博士。
東京農工大学大学院を経て、現職。
日本ビフィズス菌センター理事、日本細菌学会理事など多くの役職を務める。
2003年日本微生物資源学会・学会賞受賞。
著書に『究極のヨーグルト健康法』(講談社+α新書)、『発酵乳の科学』(アイ・ケイ・コーポレーション)、『乳酸菌って何だ?』(マガジントップ)など多数。テレビなどでも活躍中。

腸内環境とアトピー(前編)はこちら

4.腸の中はどうなっているの?

腸年齢は何歳でしたか?
腸をより若く健康に保つために、腸のはたらきについて知っておきましょう。

腸のはたらき

小腸と大腸のはたらきの違い

小腸は消化と免疫を担う

上から順に、十二指腸・空腸・回腸を小腸といいます。胃で流動状にされた食物を消化・吸収するのが小腸ですが、同時に免疫反応を担当する最大の臓器でもあります。小腸の内壁には無数の絨毛組織があり、消化液を分泌し、栄養を吸収します。また体内の免疫細胞の60%が小腸にあるといわれ、重要な免疫反応を担っています。小腸は全長6〜7mで表面積はテニスコート1面分に匹敵するほど大きいもの。しかし、腸内微生物は大腸と比べると圧倒的に少なく、全体の99%が大腸内にいるといわれています。

大腸は腸内細菌が多く、腸年齢はここで決まる!

大腸は盲腸・結腸・直腸に大別され、全長1.5m程度。大腸では、小腸から送られてきた液状の腸内容物から水分を20%だけ吸収し、もっとも排泄しやすい形の便を作り、便をためておく器官でもあります。これができないとトイレのコントロールができません。また、1.5kgといわれる腸内細菌のほとんどが大腸に生息。この腸内細菌バランスが腸内環境を左右しています。腸内環境を整えることで病気を防ぐことができることからも、予防医学的に大変重要な臓器であるといえるでしょう。大腸はガン、ポリープ、カタール、潰瘍性大腸炎などもっとも病気が多く、病気の発信源でもある臓器。腸内環境さえ整っていれば、大腸は健康の発信源にもなりうるのです。

5.腸年齢の若返りとアレルギー対策の味方は乳酸菌!

腸を健康に保つために大切なのは腸内善玉菌を増やすことです。その善玉菌の代表が乳酸菌です。乳酸菌には、腸のためにもアレルギー対策にも効果があるのです。

乳酸菌とは?

乳酸を作る細菌を総称して乳酸菌と呼びます。乳酸菌が善玉菌とされるのは、乳酸菌が作る乳酸が腸内を酸性に保ち、腸内の腐敗を防いでくれるからです。現在わかっているだけでも約350種類の乳酸菌があります。

乳酸菌の形には、棒状の「かん菌」と球状の「球菌」があります。大きさは、たとえばかん菌の棒部分の幅が1マイクロメートル(1000分の1mm)、長さが3〜7マイクロメートルです。ビフィズス菌はかん菌で、VやYのように枝分かれしているので「枝分かれ」を意味する「ビフィド」から名付けられました。

最近、プロバイオティクスという言葉が使われますが、これは健康に有用な働きをする微生物のこと。乳酸菌はその代表格です。病原菌も有用な微生物も皆殺しにしてしまう抗生物質(アンチバイオティクス)とは違って、善玉菌の働きを利用しようというものです。

ビフィズス菌

腸内でもっとも優秀な善玉菌。腸内をきれいに保ち、腸の運動を活発にする。生きたまま腸内に到達できる。

乳酸菌

もっとも身近な乳酸菌。有害物質を減らし、免疫力を高める。チーズの独特の風味は乳酸かん菌がもたらしている。

乳酸菌の4つのはたらき

  1. 有機酸を作る
    有機酸とは、乳酸や酢酸などのこと。腐敗菌の汚染を防ぐことによって、漬物やチーズなど食品の保存性を高めてくれます。悪玉菌による腸内の腐敗も防ぎ、腸内環境を整えるはたらきがあります。また、発酵過程でできる微量産物が、食品の旨味をアップさせます。このはたらきによって、しょうゆやキムチなどに旨味が加わります。
  2. 腸管運動を活発化させる
    乳酸菌が作る有機酸が腸を刺激することで、腸の動きを活発にします。その結果、便通がスムーズになり、便秘や下痢を予防します。
  3. 病原菌を抑える
    血液やリンパ液の中には外部から侵入するウイルスや病原菌と闘う免疫細胞がたくさん含まれています。乳酸菌にはこれらの細胞を活性化させるはたらきがあることがわかってきました。このはたらきによって、風邪などの病気に対する抵抗力が強くなります。腸内環境が老化して、悪玉菌が優位な状態にあると、外部からの侵入者に対する防御力も弱まってしまいます。
  4. 免疫細胞を活発にしてアレルギーを軽減する
    体には外部から侵入する異物を認識し、攻撃する「免疫」というしくみが備わっています。血液中などに存在するリンパ球という白血球の一種が、異物を認識して攻撃する免疫反応に関係しています。小腸にはこの免疫細胞の60%が存在しているといわれています。

アトピーの発症を抑制し炎症を低減する乳酸菌

アトピー性皮膚炎の妊婦に乳酸菌を与えたら、生まれてきた子供のアトピー発症率が低いという結果がフィンランドで報告されました。それによると、ラクトバチルス・GG株という種類の乳酸菌を投与した妊婦の生んだ子供は、投与しなかった妊婦の場合の半分しか発症しなかったというものです。また、アトピー性皮膚炎の乳児に、普通の乳清を与えた場合とGG株を入れた乳清を与えた場合では、GG株を与えた乳児のアトピー性皮膚炎が大きく改善したという報告もあります。(ラクトバチルス・GG株の入ったヨーグルトは日本でも市販されています。)

乳酸菌を含む食品

乳酸菌はヨーグルトだけでなく、乳製品や発酵食品、発酵調味料にも含まれています。チーズ、乳酸飲料、発酵バター、味噌やしょうゆ、キムチや漬物などにも乳酸菌は含まれています。

また、オリゴ糖は胃や小腸では吸収されず、大腸まで届いてビフィズス菌のエサとなります。オリゴ糖を得たビフィズス菌は大腸で増えて腸の働きを活発にします。乳酸菌やオリゴ糖のサプリメントも多数売られています。

ひとくちに腸と言っても小腸、大腸では役割が異なります。小腸には免疫細胞の60%があると言われ免疫反応を担っています。

大腸は腸内細菌のほとんどが生息し、最近のバランスが腸内環境を左右します。腸内環境は病気にも影響するためバランスを整えることは病気の予防からも非常に大事です。

中でも大事な善玉菌のが乳酸菌です。350種類程度あり、腸内をきれいに保ち、免疫力を高めてくれます。

乳酸菌には病原菌を抑える、免疫機能を活発にしアレルギーを軽減する機能もあります。アトピー性皮膚炎の妊婦に乳酸菌を与えたら子供のアトピー性皮膚炎の発症率が低いという結果もあります。