医療ナビ 感染症の克服がアトピーのカギ 感染症ってなに?どうしてかかるの?


明らかになったがん発症例

下の皮膚がん発症例は、今年の報告です。他にも、2005年、57歳のノルウェー男性が亀頭包皮炎に2カ月半のプロトピック軟膏塗布で亀頭に皮膚がん発症。切除で治癒。ドイツの56歳女性が口腔扁平苔癬に3年間プロトピック軟膏を塗布。

舌に皮膚がんを2006年に発症。放射線療法・化学療法へ。2008年、アメリカの12歳女児は、尋常姓白斑に、わずか4週間プロトピック軟膏を塗布し、悪性黒色腫(皮膚癌の一種)が急激に拡大。切除に至っています。これらの例は、インターネット上に公開されている一部です(掲載後、急に削除される論文もあります)。

リスクは多大であるのに、プロトピック軟膏は、皮膚疾患の万能薬のように用いられる傾向があります。実際に使う側の患者さんたちがその刺激の強さに驚き、自分から薬を止めることが多いのも特徴です。

プロトピック同様、「シクロスポリン」という免疫抑制剤も、海外ではアトピーに処方されるケースが最近よく見られます。シクロスポリンも発がん性があり、がんの発症例は、2002年のイギリスでの例を皮切りに何例も報告されています。さらにシクロスポリンは、ステロイド塗布との併用で骨密度を低下させることも判明しています。

heh1_42_7

その他、ヘルペスの増えた背景を考える

数年前、テレビのニュースなどでも大々的に取り上げられた「コイヘルペス」。みなさんは覚えていますか?
養殖池一面に、お腹を上にして浮かぶ多数の鯉の死骸が映し出された映像もショッキングな、日本各地で鯉が死んでいくというニュース。死因は「コイヘルペス」でした。このニュースも続報がない限り、いっときの珍事として終わったかのイメージですが、実は、平成17年には全国40都府県でコイヘルペスが発生しており、その後は減少傾向にあるといっても、平成19年でも30都府県で発生が確認されています。

鯉に限らず「ウマヘルペス」も見つかり、特にアメリカで勃発しています。ヘルペスは「種」をまたいではうつりませんので、鯉や馬のヘルペスが人に感染することはありません。その安心感からか、こうした話題は、ニュースになって以降、追究されてはいませんが、あらゆる動物に「ヘルペス感染症」が増えているという事実は軽視できないと考えて然りです。人にはヒトのヘルペスが急増している。世界規模での異変です。

何か大きな環境要因などが起因しているのかもしれません。そうなると個人レベルではとても太刀打ちできないと思ってしまうかもしれませんが、今回お伝えしたように、免疫抑制剤は使わない、過労を避ける、よく笑う、汗をかく、しっかり眠る、うつしあわないといった、小さいけれども大切なことを忘れずに過ごすことが感染症から身を守るすべだとも知っておいてください。

免疫抑制剤の昨今の多用ぶりは、安全性も理論性も欠乏した治療だといえます。患者として治療を受ける立場である時も、私たちは、自分の免疫力、抵抗力、生命力を大事にするという本質を考えることが大切ではないでしょうか。

あとぴーの方がかかりやすい感染症のひとつがカポジ。自己判断は禁物です。医師の診断を受けましょう。ステロイドの長期連用は受容体が回復しなくなり、より強いものになるなど問題が多くあります。

カポジ水痘様発症が最近増えているのはプロトピック使用によるものではないかという疑いもあります。これだけ強い免疫抑制作用を持つ薬が皮膚の炎症に必要でしょうか。

しかも最近皮膚がんの発症例も報告されています。同様にシクロスポリンにも発がん性があり、発症例が何例も見られます。

感染症は免疫抑制剤に頼らず、「過労を避ける」「よく笑う」「汗をかく」「しっかり眠る」「うつしあわない」に気をつけて根本から解決しましょう。

前へ 1 2 3 4 5
この記事を評価する
残念もう一息普通参考になったとても参考になった まだ評価されていません
Loading ... Loading ...

コメントを残す







次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>