環境ホルモンとアトピー(後編)


title

sakabe
監修/坂部 貢(さかべ・こう)
北里研究所病院 臨床環境医学センター部長
東海大学医学部卒業。医学博士。日本臨床環境医学会理事。
北里研究所病院の化学物質過敏症外来にて、シックハウス症候群などの治療と研究にあたっている。

4.環境ホルモンから身を守る2つの方法:その1

誰もが環境ホルモンから逃れることはできません。
それほど世の中には環境ホルモンが満ちあふれています。しかし、それでも極力摂取しないように、また摂取しても体の外に出せるように生活することは大切です。

cah3_3_6

環境ホルモンは、多くの人が接していますが、同じ量でも人によって現れる反応のしかたがまったく異なっています。反応や影響が人それぞれに違うということは、体のもともとの処理能力の差だけでなく、生活のしかたの違いが、環境ホルモンの体への影響の差を生んでいるということです。少しでも体内に摂取する量を少なくすることが長い目でみると大切です。

ビニル容器に熱は加えない

市販の弁当などはプラスチック容器に入っています。これをレンジで加熱すると、環境ホルモンが弁当の油分に溶け出します。そのほか加工食品のビニル容器も注意が必要。温めて食べるときは、耐熱ガラスや陶器などの容器に入れ替えて加熱しましょう。

いろいろなものを食べる

いろいろなものを食べることは、環境ホルモン対策としても優れています。同じものを食べ続けることは、その食品に環境ホルモンが入っていた場合、体内に蓄積される環境ホルモンの濃度が高くなる危険があるということです。偏らないことはリスク回避の原則です。

外食の回数を減らす

外食のすべてが悪いというわけではありません。外食のデメリットは、どのような材料をどのように調理したかがわからない点です。昼食を外食にした日は、夜は自分で料理するなどして、素材のわからないものを食べる回数を減らしましょう。

換気を心がける

現代の都会の家は密閉されています。外気をシャットアウトしたつもりでも、シックハウスの原因となるさまざまな化学物質、生花に付着した残留農薬など家の中にも環境ホルモンはあります。滞った同じ空気を吸い続けることは、リスク回避の原則にも合いません。換気して滞った空気を入れ替えることは基本です。

化学物質はなるべく使わない

合成化学物質を避けて生活することは不可能ですが、環境ホルモンの実態がわかっていない以上、その摂取を減らすには、日用品の中でむやみに化学薬品類を乱用しない方がよいと言えるでしょう。

環境ホルモンはどこにでも存在するので体内に全く入れないのは無理だとしても量を減らす工夫が大事です。

プラスチックなどに熱を加えると油分に環境ホルモンが溶け出します。空気中に漂う化学物質については換気が重要です。

環境ホルモンの排出に必要なのが入浴や運動などによる発汗です。環境ホルモンは水に溶けやすく体外に排出されやすくなるからです。

入浴は非常に効果的ですが泉質は単純アルカリ泉が適しています。なお高温ではなくぬる湯程度でリラックスしたバスタイムがお勧めです。

この記事を評価する
残念もう一息普通参考になったとても参考になった まだ評価されていません
Loading ... Loading ...

コメントを残す







次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>