漢方で見立てるアトピーの治し方(前編)


heh1_18_4
自然界に存在するありとあらゆるものの中から、試行錯誤を重ねて薬効のある生薬の組み合わせを見出し、これを治療というひとつの体系に組み入れたのが漢方薬です。

3.漢方薬について

漢方薬と民間薬の違い

漢方薬の使い方

民間薬で使われる薬草が、漢方薬にも使われることが多いので、このふたつは混同されることがありますが、実はこの二つは似て非なるものと言っていいでしょう。
センブリ、柿の葉、ゲンノショウコなど古くから効果があるとされてきた民間薬はたくさんあります。しかし、民間薬は非常に大まかです。飲む分量が決まっていませんし、ひとつの症状に対してひとつの薬草を適当に煎じて飲むだけです。
それに対して漢方薬は、漢方医学の理論に基づき、長年の試行錯誤によって現在の形になったものです。その結果、その人の証に合わせて処方することが可能になりました。また、複数の生薬を厳密に定まった比率で調合して作る点も、民間薬とは大きく異なります。

漢方薬の種類

生薬は自然界の木や葉、草の根、花や種子、樹皮などのうち、薬効が明らかなものを指します。生薬の8割が草根木皮といわれています。これらの植物以外には、動物の皮、骨や角、また貝殻や昆虫なども使われます。そのほか、サルノコシカケ科の菌類や、石膏、雲母などの鉱物が使われることもあります。
これらの生薬を何種類も適切に組み合わせたものが漢方薬です。この組み合わせは数千年の経験に基づく研究の成果であり、人の自然治癒力を高めるものです。そのため、ひとつの症状だけを改善するのではなく、他の不調も改善していくというのが漢方の特徴です。ですから、便秘で悩んで漢方薬を処方してもらったら、肩こりや頭痛も治ったということがよくあります。
漢方薬はその処方のされ方によって、いくつかの種類に分類されます。葛根湯など「〜湯」という名前の「湯剤」は、配合された漢方薬を煎じて飲むもので、最も一般的な形です。その他、熱をかけずに、細末にした生薬を配合したものは「散剤」、それをさらに蜂蜜などで固めたものが「丸剤」、煎じ薬のエキスをフリーズドライ加工したものが「エキス剤」、さらに塗り薬としての「膏剤」があります。

 

よく使われる漢方薬

 

効果の目安と副作用について

「漢方薬は薬効が遅い」「漢方薬には副作用がない」という俗説は、誤解です。正しい知識を身につけて、安全に効果的に漢方薬を服用しましょう。
急性の病気なら、服用後15分程度で漢方薬の効果があらわれることもあります。患者個人の状態に合わせて処方されたオーダーメイドの薬だから、自分の証に合う薬が見つかれば効果も早いのです。
自分の証に適合しているかどうかを見極める目安は、およそ2週間です。漢方治療を選ぶ方は、慢性の病気で悩んでいる場合が多く、その目安となる期間が約2週間なのです。
漢方薬は自然の生薬を使うので副作用はないと思われがちですが、漢方薬も薬ですから使い方を間違えれば副作用が出ることもあります。証に合わないまま長期間飲み続ければ、体調や体質に合わない薬を飲むことになりますから、不快な症状が出てしまうことがあります。副作用としては下痢や食欲不振などが多く見られますので、そんなときは医師に相談してください。また、自己判断で勝手に服用することも禁物です。

民間の薬草と漢方薬は似て非なるものです。漢方薬は何千年もの経験に基づいて何種類もの生薬を組み合わせて作られたものです。自然治癒力を上げていく為のものなので、いくつかの症状が同時に改善こともあります。

漢方薬には煎じて飲む「湯」、他に「散剤」「丸剤」「エキス剤」「膏剤」があります。

漢方薬にも副作用はあります。2週間を目安に飲んでみてあまり効果が出ない場合は医師に相談してください。

アトピー性皮膚の場合は皮膚のバリア機能の保持が非常に大切です。内服薬や「紫雲膏」という軟膏を使うこともあります。

この記事を評価する
残念もう一息普通参考になったとても参考になった まだ評価されていません
Loading ... Loading ...

コメントを残す







次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>