医療ナビ 自律神経とアトピー(前編1)


2.自律神経系の乱れで起こる症状とは?

原因がわからないにもかかわらず、どこか調子が悪い。そんなときは自律神経が乱れているのではないかと疑ってみる必要があるかもしれません。人によっていろいろな症状や状態を示す自律神経が乱れる仕組みと原因を知っておきましょう。

症状はいろいろ。個人差がある

自律神経系は、体のすべての器官を自動的にコントロールする神経系。ですから、自律神経系の働きが乱れるとさまざまな「不調」が、皮膚、心臓、消化器など体のいたるところにあらわれます。これが一般的に自律神経失調症と呼ばれているものです。

症状のあらわれ方は、人によって千差万別。手足のしびれ、冷え、異常発汗、動悸、下痢、肩こり、めまい……挙げていけばきりがないほどです(左図参照)。

これらのなかには、たとえば過敏性大腸炎や過敏性膀胱炎など病名があるものから、「なんとなく頭が重い」「なぜか不安で眠れない」「手足が冷えて、だるい」というように病名がつけられない症状も多く見られます。これらは検査しても原因がわからないことが多く、「不定愁訴」と呼ばれています。

また最近では、精神的なストレスが原因の自律神経失調症も増加傾向にあります。これらの自律神経の乱れによる症状の発現は人によってまったく異なります。消化器、循環器、皮膚などさまざまな器官に症状となってあらわれるのです。この現象は「器官選択説」と呼ばれ、その人の体の弱い部位にあらわれやすいと言われています。

つまり、自律神経失調症の症状を一律に定義することはできません。その人の生活習慣、社会的環境などに大きく左右されるからです。

精神症状
不安・恐怖心・イライラ・落ち込み・怒りっぽい・集中力、やる気、記憶力の低下など
全身症状
倦怠感・疲れやすい・微熱がとれない・体のほてり・食欲がない・眠れないなど

自律神経が乱れる原因

人間にとって負荷となる刺激にはたくさんの種類があります。気温の変化などの物理的刺激、風邪や病気、化学物質などの生物学的・化学的刺激、それに人間関係の悩みなどの心理・社会的刺激など、さまざまなストレス刺激にさらされています。

もともと、人間はこれらのストレス刺激にうまく適応していけるようにできています。しかし、この刺激が限度を超えると適応力に大きな負担がかかります。この状態が続くと、適応力が常にオーバーワークとなり、それをコントロールする自律神経系も乱れることに。現代は特に、不規則な生活や睡眠時間の減少、食生活の変化など、生活習慣が乱れやすくなっています。また、アトピー性皮膚炎の人はステロイド剤などの薬物依存のケースも多く、これも自律神経を乱す大きな要因になっています。

いまや24時間稼動する現代の生活リズムで生きることは、明るいうちに交感神経が優位に働き、夜は副交感神経が作動するという人類古来の生体リズムを崩しやすいのです。

また、エアコンなどの普及により、季節の気温変化が少なくなり、体の自然な体温調節機能が働きにくくなっていることも、自律神経機能低下の原因になっています。子供たちの低体温、高体温が問題になっていますが、これも自律神経失調の兆候で、深刻な環境適応能力の著しい低下状態といえます。

心理・社会的ストレスは自律神経に影響しやすい

なかでも、心理・社会的ストレスは自律神経に大きな影響を及ぼします。人間関係での悩みや、やりたいことができない欲求不満の状態は、大脳辺縁系に大きな影響を与えます。自律神経をコントロールする大脳の中枢部である視床下部は、この大脳辺縁系と密接に関係し、常に影響されています。

心理的社会的ストレスに満ちた現代社会は、自律神経を乱しやすい社会であると言えるのです。

よく聞く自律神経失調症とは消化器、心臓、皮膚など体の至る所に起こる不調です。病名のあるものから「不定愁訴」と言われる原因の分からない不調まで多く見られます。

精神的なストレスが原因の自律神経失調症も増えています。その場合は体の弱い箇所に不調が現れます。

人間はストレスへの対応能力は基本的に備わっていますが過剰なストレスを受けた場合対応できなくなり自律神経も乱れることがあります。アトピー性皮膚炎の場合ステロイド剤などの薬物も自律神経を乱す原因となりえます。

なかでも心理的、社会的ストレスは自律神経に大きな影響を与えます。現代は自律神経を乱しやすい社会と言えるでしょう。

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