医療ナビ 腸内環境とアトピー(後編)


6.腸年齢を若返らせる生活でアトピー改善!

健康のためにも、アトピー改善のためにも、毎日よいお通じがあることが大切です。
そのためには、腸内の善玉菌を増やし、腸年齢を若返らせるような生活を心がけましょう。

食生活の改善

便通をよくするためには、食物繊維を十分に摂る必要があります。肉中心の食生活から穀物や野菜、魚中心の日本古来の食事を摂るように意識しましょう。

食物繊維を摂取するために根菜類を摂るように心がけます。動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸は、腸内悪玉菌を増加させるので、ファストフードや外食は控えるようにしてください。乳酸菌が多く含まれているヨーグルトをはじめ発酵食品をとることで、腸内善玉菌を増やし、腸の働きを活発にするように。

サプリメントを利用して乳酸菌をとることもできますが、あくまでも補助的なものと考え、食生活全体の改善が大切であることを忘れないように。また、便通を促すためには適度な水分を摂ることも大切です。

1日300gのヨーグルトを食べよう!

ヨーグルトを食べ続けると、腸内のビフィズス菌が増えることが実験により明らかになりました。腸内を酸性にして腸の運動を活発にするだけでなく、病原菌や有害物質の増殖を抑える効果もあります。
また便通が改善されることで新陳代謝が促され、ヨーグルトに豊富に含まれるカルシウムやビタミンが、細胞を活性化させ、肌のうるおいを保つ効果もあるのです。特定健康食品(特保)として認定された機能性ヨーグルトを1日300g食べれば、その効果は1週間くらいで現れてくるはずです。

便意を無視しない生活

便意があってもそれを無視し続けると、そのうち便意を感じなくなってしまいます。便秘になると腸内の腐敗が進んでしまいますから、便意は腸からのサインだと思って無視しないようにしましょう。

朝食をとることで大腸に刺激が伝わり、自然と便意を催します。朝食抜きの生活は改めましょう。

ストレス解消

ストレスは内分泌系に大きな影響を与えます。内分泌系が抑制されると、腸管運動と吸収力が抑えられ、その結果悪玉菌が増殖してしまうのです。ストレスをシャットアウトすることは無理でも、リラックスできる生活を心がけましょう。

運動不足の解消

運動不足による腹筋・背筋の力が弱まることも便秘の大きな要因です。腸内に排出したい便があっても、腹筋・背筋が弱いと排出する力が不足して、便が出にくくなってしまいます。適度な運動はストレスの解消にも繋がります。運動不足にならない生活を心がけましょう。

7.ここまでわかった!腸内細菌

DNA解析ですべての菌が明らかに

1gの便の中には約500〜1000種類の腸内細菌が住んでおり、その数は約1兆個にもおよびます。腸の中にあるこれらの細菌をすべて合わせると1.5kgもの量になります。
これら腸内細菌について調べるために、これまでは手作業で培養し、ひとつずつ解析するしかありませんでした。 それが今では、細菌のDNAを解析することができるようになり、すべての菌が明らかになりました。これはここ2〜3年で飛躍的な進歩をとげた分子生物学的手法を使うことができるようになったからです。

将来はプロファイルで病気対策ができる

ターミナルRFLP法という手法によって、今まで培養できなかった腸内細菌の存在が明らかになりました。そうしてあらゆる細菌を分類・特定できることになったため、ひとりひとりの腸内細菌をデータ化することが可能になりました。これが「腸内細菌プロファイル」です(下図)。

多数の人の腸内細菌プロファイルをデータベース化すれば、病気とパターンに関連性を見つけ出せるようになるかもしれません。これがわかれば、発病の予防、病気の早期発見にもつなげられます。また効果的な治療法の発見にも役立つことが期待されています。現在、理化学研究所微生物系統保存施設では、10万人規模のデータベースを作成するための研究が進められています。

腸内細菌プロファイル

上は健康な成人女性で、下は便秘気味の成人女性の腸内細菌プロファイル。
便秘気味の女性のグラフの右端に特徴のあるピークが見られるが、これは悪玉菌のクロストークが多いため。腸年齢が老化していることがわかる。この女性は、将来大腸がんや痴呆症になる可能性が健康な人より高いことが予想できるようになり、予防に向けた早期改善が可能になった。

腸内環境を整える第一歩は食生活の改善から。動物性脂肪は控えつつ食物繊維、日本古来の食事を心掛けることです。またヨーグルトなどの発酵食品で腸の働きを活発にすることです。

便意を抑えるのもよくありません。適度な運動、ストレスをためないなど、腸内活動によいライフスタイルを目指しましょう。

膨大な量の腸内細菌ですが最近はDNA解析で全てが明らかになり、個人の腸内細菌プロファイルが作れるようになってきました。

将来的にはこれらのデータを活かして病気の予防、早期発見につながる可能性もあります。

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