医療ナビ 経穴とアトピー


3.アトピー改善によいツボを覚えよう!

いちばん間違いがない方法は、一度専門家に見てもらって正確なツボの場所を教えてもらうことですが、自分でもツボを刺激できるようになれば、改善の助けにもなるはずです。

肺・大腸によいツボがアトピーにも効果あり

中国伝統医学での考え方では皮膚は肺のコントロールを受けていますから、肌のトラブルには肺経のツボを刺激すると効果があると言われています。その代表が「孔最」というツボ(イラスト参照)です。肺の急性疾患の際には、この場所に鍼を打つというほど重要なツボです。肺経の経脈を辿ると、親指の爪の周りに「少商」というツボがあります。このツボも肺経ですから肌には効果があります。

また、中国伝統医学では「肺と大腸は陰陽をなす」とも言います。つまり肺と大腸は表裏一体でお互いに関連しているということです。便秘を改善するツボ刺激によってアトピーも改善したという例は多いのです。その大腸経ツボは、人差し指の爪の周りにある「商陽」が大切です。これらのツボは、左右どちらにもあります。

実際に押してみよう!

実際に押してみよう!

ツボを押すタイミング

一般的には、自分で押す場合は、朝・昼・晩の3回くらい。また、1日のうちで、かゆみが強く現れる時間の前に、ツボを刺激するのが最も効果的です。鍼灸では時間と治療には関係があるとしています。たとえば、肺が活動するのは午前3時から5時の間。この時間に喘息が起きやすいともいわれます。かゆみが現れる前にツボを刺激しましょう。

ツボの見分け方

ツボは反応点なので、押してみるとそこだけ感覚が違う場所がありますが、そこがツボです。少商、商陽など指先のツボのときは、押してみて効果が現れないようでしたら、爪の周りを一周するように、すべて押してもかまいません。効果が出てきます。

自分でできるツボの押し方

爪楊枝の裏側のとがっていない部分で、ツボを押してみてください。かなり強めでも大丈夫。むしろ強めのほうが効果が高いです。ただし、長い時間押し続けてはいけません。リズミカルに「グッ、グッ、グッ」と1度に3回くらいツボ部分を押しましょう。

4.アトピーを改善する養生法で、さらに体調UP!

ツボ刺激だけが中国伝統医学ではありません。
食事や呼吸方法や周囲の環境など、生活すべてに中国伝統医学の考え方は及んでいます。
アトピー改善のための養生法をいくつかご紹介します。

空気のよい環境が大切

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排気ガスが体にいいわけはありませんが、だからといってずっと家の中に閉じこもっていることも決してよいことではありません。中国医学では、自然の力を有効に利用して体を健康に保とうと考えます。特に治療はしなくても、都会から田舎に引っ越しただけでアトピーが治った患者さんもいます。それはきれいな空気、緑の力といった自然界の力なのです。自然界にあふれる良い「気」を吸い込むことで、自分の「気」の流れを整えましょう。

ウォーキングなど体を温める運動

大昔の人間は、毎日の生活そのものが運動でした。狩りをしなくては食事もとれませんし、歩かなくては水場にも行けません。その点現代社会は自然と運動不足になる社会なのです。汗をかくとかゆみが出る方は、プールの塩素の心配がなければ水泳がおすすめ。ウォーキングなどの運動も、呼吸を促し、肺を強くすることにもつながります。なるべくきれいな空気のもとで運動しましょう。

ポジティブシンキングが大切

中国伝統医学でもストレスなどで心が乱れると体調を崩すと考えます。これは「内因の病」と呼ばれます。このままアトピーが治らないのでは、などと思い悩む気持ちが、心身のバランスを崩す原因になっていることもあります。

アトピーは治るものであり、健康な体へと改善されていくポジティブなイメージを描いて生活することが、何よりも大切なこと。「自分の体は自分で治す」と考え、ふだんの生活にも治療にも根気よく、前向きな気持ちを忘れないようにしましょう。

入浴にはよもぎ湯を

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よもぎはお灸で用いるもぐさにも使われています。よもぎの成分には鎮痛作用があるものがあり、かゆみを抑える作用があると言われています。また保温作用があるので冷え性の人にも有効です。このよもぎの葉を風呂に入れて、よもぎ湯を作り入浴すると、アトピーのかゆみに対して非常に効果的です。

よもぎの葉は、一度乾燥させてから風呂に入れたほうが効果は高いですが、そのまま入れても十分な効果があります。ネットに一掴みほど入れて、お風呂に入れてください。使用するよもぎは、近所に自生しているものがあれば、それを使いましょう。中国伝統医学では自分と同じ環境にあるものがいちばんよいとされますので、近所によもぎが自生していれば、それを摘んできてよもぎ湯を作ってください。

また、温度差がかゆみの原因となる方は、寒い時はややぬる目のお湯で、暑いときはやや熱めのお湯に入浴し、お風呂からあがったときの温度差をなるべく減らしましょう。

旬の食材を使った食事

「身土不二」という考え方があります。暮らしている土地で収穫した旬の食材が、体の健康にも役立つという考え方です。気候や環境の異なる外国産の食材や、たとえば冬にスイカを食べるような季節外れの食べ物は自然に反していると考えます。実際に、旬の食材にはその季節に必要な栄養素を豊富に含んでいます。

旬でない食材を食べて胃や腸を弱らせると、それが肺につながり、肌に影響を及ぼすこともあります。旬の食べ物を、冷え性の方は温熱調理するなど、体質に合った食べ方をすることが大切です。

アトピー性皮膚炎には肺経、小商というツボが効果的だと言われています。また商腸というツボも関係していると言われています。場所はイラストを参考にしてください。

痒みが強く現れる時間の前に刺激を与えるのが効果的です。
 

軽く押してみて感覚が他の場所と違うところがツボです。リズミカルに1日3回程度押してみましょう。

治療以外にも心の持ちよう、普段の生活全般、食事などアトピー性皮膚炎改善のための養生方法はいくつもあります。できることから実践してみましょう。

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