ステロイドってなんだろう?


ステロイド剤を中断したら現れる「リバウンド」って何?

ステロイド剤の使用を中断、またはその使用量を減らすと、一時的に炎症が広がり、かゆみも増します。しかし、これはステロイド剤により免疫を抑制していた結果、感染症が強くなったりすることなどで皮膚症状が悪化しただけです。逆に考えれば、自分が持つ免疫力を正常化させ、体自身が治そうとしている治癒力発動の現れともいえます。ステロイド剤治療を主たる治療として行う医師は、このリバウンド症状をアトピー自体の悪化と捉えることが多いようですが、実は単にアトピー自体が悪化したのではありません。そもそも、使用を中止または減らしただけで、そのまま良い状態が続くのではなく、リバウンドが起きる、このことのほうがおかしな現象だということに気づくべきだといえます。

リバウンドの発現とその注意点

ステロイド剤の使用を中断、または、その使用量を減らすと、リバウンドが現れます。アトピーの炎症反応を抑制していた薬が体内に入ってこなくなり、炎症を止めるものがなくなるからです。
ただ、ステロイド剤使用者の全員にリバウンドが起こるものではなく、トータルの使用量や、受けたダメージの大きさで個人差が出ます。ほとんどの場合は、長期連用していた場合に、よりリバウンドは現れやすいのですが、中には乳児で3日間の使用後、中止したらリバウンドが見られたケースもありましたステロイド剤を使用することで、IgE値は増加し、アレルギーがより悪化することは説明しました。さらにリバウンド時は、皮膚表面がただれたようになるので、アレルゲンに対しての敏感度はより増した状態となります。また、免疫を抑制した状態のため、細菌感染が広がりやすい状態にもなっています。
そのようなときに、ステロイド剤を使用すると、ますますアレルギーの感受性を高めることになり、同時にさらに免疫力を低下させるため、より細菌の繁殖を招いたり、他の強力な細菌の感染を招いたりすることが考えられます。
これらの理由により、リバウンド時にステロイド剤を使用する、もっと広く言えば「悪化したらステロイド剤使用」を頻繁に繰り返すことは、アトピー自体をどんどん悪化させることがあるので注意が必要です。

ステロイド剤の中断はサポート体制を確保してから

薬をやめたらリバウンドが現れるかもしれない。どれほどの状態で出るかは予測できない——。覚悟して臨んでも、実際に現れた症状になすすべがない方は多いものです。正しくこの時期を乗り越えるためには、リバウンドの構造をよく理解している、ステロイドフリーの治療方針をもつ医師や専門家の指導のもとで行うべきです。 また、本人の理解はもちろんのこと、ご家族や近しい人の理解と協力も必要不可欠です。これらの環境が整ないと、リバウンドの症状を単なるアトピーの悪化として捉えてしまい、再びステロイド剤治療に戻るケースが多いので注意が必要です。

リバウンドが出ている時期はアトピーの根本解決に目を向ける時期にしよう

リバウンドが激しく出てしまうと、その間、気持ちを明るく保つにはタフな精神力が必要となるでしょう。しかし、この時期を乗り越えないことには治癒はありません。
自身の自然治癒力が働いてステロイド剤の影響から体が回復していること自体に明るい希望を抱き、いまこそ『楽しく治す』気持ちを持ってください!体は治すことに前向きになっている時期ですので、体の持ち主は、自分でできる『体にいいこと』を実践しましょう。
パソコンワークやメール、テレビゲームなどのしすぎは、前述のデータが示す通り、ストレスを増幅します。ストレスはアレルギーを悪化させますから、NGであることがわかります。「テレビゲームができないとかえってストレスだ」というのはきっと言い訳。データがアレルギーの悪化を示していますし、事実、目は疲れ、肩は凝り、それだけでもストレスが増すはずです。 また、リバウンド時は、不眠に悩まされる方も多いでしょう。
しかし、昼間の眠気を我慢してでも『夜に眠る』ことを重要視してください。夜という、眠るにふさわしい時間帯にきちんと眠ることで、副腎皮質ホルモン、成長ホルモンをはじめ、あらゆるホルモンの分泌が正常化され、肌の修復にも弾みがつきます。
そして食事は、漬物や納豆といった発酵食品をよく取り入れている和食がベストです。

ステロイド剤がアトピー治療に不適切な訳

アトピーの3 つの原因と関連して、どうしてアトピー治療にステロイド剤を使用してはいけないのかをデータで説明しましょう。

ステロイドを使うと、実はアレルギーが悪化する

グラフ

14名のアトピー患者さん(小児)にご協力いただき、ステロイド塗布前と塗布後1カ月の卵白の特異的IgE値を測定すると、なんと1名を除き13名が約1.5倍〜3倍と明らかに増加した(1名は変化無)という結果が出ました。これは、ステロイドを塗り続けると、アレルギーが増悪することを示しています。治しているつもりが、病気を増悪させているというとんでもない事実ともいえます。また、少なくとも卵白アレルギーのあるどもに、ステロイド剤は塗布するべきではないとこのデータは示していますが、現実には多くの人が知らないで使用しており、怖い話といえます。

ステロイドを使うと、より強い感染症が増加する

細菌検出率の変化 グラフ

これは、より厄介な悪化をしやすい状況に変化するということを示しています。ステロイド軟膏塗布での細菌検出率の変化を調べると、ステロイド未塗布群では、陽性患者の約83%に黄色ブドウ球菌が検出され、MRSA、緑膿菌検出者はほとんどなく、細菌無しも約10%いました。ところがステロイド塗布群において黄色ブドウ球菌は約60%に減少しますが、より菌力の強いMRSA(約22%)や緑膿菌(約15%)が増加しているが分かります。また、細菌感染無しはほとんどいない状態となっています。ステロイドを塗り続けると、免疫力が低下するので、菌感染に弱くなり、より強力な菌の感を招く可能性が高まります。これは悪化を繰り返す治りにくい状態に移行する可能性が高いことを示しているのです。
*木俣先生所有のデータ

ITストレスはアトピーを悪化させる

2時間の携帯電話でのメール、TVゲーム、PC使用実験で、明らかにアトピーが悪化。興味深いところは、同じアレルギーでもあるのに鼻炎は悪化せず、アトピーは有意に悪化したということです。現代においてこれらは必要な生活の一部となっている感があり、ストレスとは考えられていませんが、明らかにアトピーを悪化させる因子になっている以上、これらITストレスを減らす意識改革や努力も必要だといえるでしょう。

スギ花粉へのアレルギー反応の増強
ハウスダストへのアレルギー反応の増強
アレルギー反応を増強させる

*2003年に木俣先生がイギリスの医学誌「Brain,BehaviorandImmunity」に発表したデータ「アトピー性皮膚炎における、コンピューター使用でのストレスによる、アレルギー性膨疹反応とアレルゲン特異的IgE産生の増強」より

ステロイド剤の使用を止めるとリバウンドが起こりますがこれは免疫抑制効果により、感染症が強くなったりすることにより皮膚症状の悪化と言えます。

薬を止めることでリバウンドが起こること自体がおかしいことだと気づくべきです。リバウンド中にステロイドを使用、再使用しているとアトピー性皮膚炎をどんどん悪化させることがあるので要注意です。

ただし使用を中断する場合は家族、医師、専門家などのサポート大切が必要です。食を含め生活習慣を整えることも大切です。

ページ後半からのグラフはステロイド剤を使うとアレルギーが悪化するというデータです。ぜひご覧ください。

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