最新・保存版 アトピーの治し方マニュアル 1


清潔すぎる生活環境

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道路の舗装、上下水道の完備、殺菌・消毒の行き届いた住環境など、日本の生活環境は非常に清潔になりました。公衆衛生という観点からみれば、これは好ましいこと。しかし、過度に清潔な環境におかれた人間は、細菌などにさらされる頻度が減ることで、体内の免疫バランスが変化しアレルギー症状を起こしやすくなるとも言えます。

人間の免疫システム(細菌などの外敵から身を守るしくみ)をつかさどる細胞の一つに、ヘルパーT細胞があります。この細胞には1型と2型があり、この割合(1型が多いか2型が多いか)によって体質も変わります。この体質は、乳幼児期に決まると言われており、この時期に細菌やウイルスの多い環境に育つと、「1型が優勢な体質=非アレルギー体質」になります。逆に、細菌やウイルスが少ない環境に育つと、「2型が優勢な体質=アレルギー体質」となります。

「風邪で高い熱が出て、その間アトピーの症状が一時的によくなった」という話をよく聞きます。これは、風邪のウイルスによって一時的に1型の免疫が高まり、アレルギー症状(2型の免疫)が抑制されることによって起こります。

アトピー性皮膚炎が発展途上国では少なく、先進諸国で増加し続けている背景には、このように、衛生環境が整ってきたことが関係していると考えられています。
 

渋滞しているタクシーの中で出産したという話を聞いたことがありますが、この時に窓を閉めて外からの排気ガスを新生児に吸わせないことで、喘息を防ぐことができるといいます。

生後すぐに、空気中の異物がアレルゲンとして多く侵入すると、ヘルパーT細胞の2型が増えてアレルギー体質になる、という説もあるようです。

早過ぎた離乳食による食物アレルギーや、室内で飼っている犬や猫、小鳥などのペットもアレルゲンになることもありますから注意しておきましょう。

 
 

睡眠や運動の不足

生活が便利になって、生活スタイルにも様々な変化が起こりました。夜型の生活を送る人が増え、深夜近くまで起きている子どもも珍しくありません。このような生活が続けば、必然的に慢性の睡眠不足となります。健康な生活を送るために、睡眠にはとても重要な役割があります。成長ホルモンが睡眠中に産生されること、アトピー性皮膚炎にも関わる副腎皮質ホルモンが睡眠と深く関わっていることを考えると、特に子どもの発育や体調管理に大きな影響を与えます。

また、日常生活における慢性的な運動不足も指摘されています。人間は、運動によって新陳代謝をうながし体のバランスを保っています。ところが近年、交通機関の発達などによって運動量が減ったうえ、冷暖房の充実によって汗をかく機会も格段に減ってしまいました。そんな状況にもかかわらず、以前に比べて代謝しなければならない有害物質(化学物質)は増えているのです。摂取した化学物質は、本来、新陳代謝で処理・排泄されますが、運動不足などによって代謝能力が落ちると、摂取した化学物質を処理しきれない状態になります。処理しきれなかった化学物質はアトピー性皮膚炎などアレルギー症状の引き金となります。

生活していく上での快適さは、身体にとっては必ずしも快適ではないということを、忘れずに心にとめておきたいものです。
 

人は昔から陽が昇って明るくなると起きて働き、陽が沈み暗くなると仕事を止めて休む生活をしてきました。長年の習慣から体内リズムができ上がり、睡眠とホルモンの分泌する時間の関係もでき上がりました。

お肌のゴールデンタイム(夜10時から深夜2時)に睡眠を取ると、翌日の肌の調子が良いといいます。成長ホルモンの分泌が高まり、お肌の新陳代謝も活発になるためです。眠りは、疲れの解消や早朝からの副腎皮質ホルモンの分泌にも関係するようです。

適度な運動を行うことは、体温を上げて代謝をあげる働きにつながりますし、内分泌や自律神経の機能を高めることにも役立ちます。

 

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最新・保存版 アトピーの治し方マニュアル 1」への1件のフィードバック

  1. 田中

    アトピーの原因は、ネットで見てもいろいろ言われていますが、書かれている内容はなるほどと思いました。

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