最新・保存版 アトピーの治し方マニュアル 2


ステロイド剤がやがて効かなくなる理由は?

ステロイド剤を長期間使い続けると、だんだん効かなくなる」という話もよく聞きます。なぜステロイド剤は効かなくなるのでしょうか?ステロイド剤が体に効くのは、体内にステロイド剤の成分を受け止める受容体(=レセプター)があるからです。ところがステロイド剤を長期間塗り続けると、受容体は徐々に消えていくことが証明されています。使用しているステロイド剤が効かなくなれば、別の受容体を持つステロイド剤に変更しますが、それも最終的には効かなくなります。強いステロイド剤が効かなくなれば、より強い免疫抑制作用のあるプロトピックや飲み薬や点滴という、より作用の強い治療法に移行することも考えられます。外用薬でも残留・蓄積するステロイド剤を、体内に直接入れる危険性は容易に想像できます。

ap_ma_7

 

「昔はステロイドを塗ると翌日には綺麗に治っていたのが、最近では2~3日塗っても前のように綺麗にはならなくなった」という声は、多くの皆さんから聞いています。

同じ受容体を持つステロイドを使用することで、受容体が減っていく説明を受けている方は少なく、「自分は薬がいつまで使用を続けれるのか?」と考えると怖くなりますね。

 
 

薬はすべて対症療法に過ぎない

薬とは、症状を抑えることを目的としたもの(対症療法)で、病気の原因を治すもの(根本療法)ではありません。例えば、風邪をひいたときに解熱剤を飲んで熱を下げるのも同じこと。熱は本来、体内に侵入してきたウイルスをやっつけるために対抗して上がるものです。それを解熱剤で抑えてしまえば、発熱という症状は軽減されても、根本的に風邪を治すことにはなりません。アトピー性皮膚炎の治療で使われるステロイドやプロトピック、シクロスポリンといった免疫抑制剤、抗ヒスタミン剤、抗セロトニン剤、抗ロイコトリエン剤など、どんな薬にも同じことが言えます。

体には自然治癒力があり、アトピー性皮膚炎の炎症も、治る過程で必要だから起こったものです。その炎症を止めてしまっては、自力で治そうとする体の働きを妨害することになります。もっと、体自身が持つ自然治癒力を信じてあげましょう。体はしっかり自分で治す力をもっているのだから。
 

アレルギー治療薬の効果でアトピーの炎症やかゆみは治まりますが、薬を使わないと炎症が再発することは、ステロイドに限らず珍しくありません。

「抗アレルギー剤を止めたら酷くなった」「漢方を止めたら、また赤くなってきた」「便秘薬を止めたら、また便秘した」など薬の作用で治っていると思うことがあります。

ステロイドを止めるとリバウンドが怖いと思う方もいますが、他の薬と同様に、薬で落ちついている場合と、自然治癒して治っている場合の違いを認識しておきましょう。

 
 

この記事を評価する
残念もう一息普通参考になったとても参考になった 評価 : 3.33 投票6人  
Loading ... Loading ...

最新・保存版 アトピーの治し方マニュアル 2」への1件のフィードバック

  1. あとぴナビ編集部あとぴナビ編集部 投稿作成者

    アトピー性皮膚炎の場合、現在行っている治療が「アトピー性皮膚炎という病気を治療しているのか?」「アトピー性皮膚炎により生じた症状を治療しているのか?」、どちらの治療なのかは、重要なポイントです。
    多くの人は「病気の治療」と「症状の治療」を混同しているようですが、この混同がマイナスの影響が生じやすい薬物治療の長期化につながりやすいと言えるでしょう。
    もちろん、症状の治療が病気の治療を兼ねることはありますが、必ず症状の治療=病気の治療、となるわけではありません。
    逆に、病気の治療は、結果的に症状の治療に必ずつながりますので、治療の「目的」をどこに置くのかはしっかり認識したいところです。

    返信

コメントを残す







次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>