紫外線からアトピー肌を守ろう!


紫外線からアトピー肌を守ろう!

日本の紫外線対策

日本ではこれまで日光浴が体にいいと思われていました。夏休みに真っ黒に日焼けした子どもたちは、まさに健康的だとされ、学校では日光浴が推奨されていました。
さらに、黄色人種は紫外線に強いといわれていたことから、日本では欧米諸国よりも紫外線から体を守る意識や対策が遅れていました。黄色人種は肌にメラニンという色素を作りやすいのですが、メラニン色素は直接紫外線の害がDNAに及ばないよう、つまり遺伝子に傷がつかないように守るはたらきがあるからです。
しかし最近、皮膚がん発症の危険性など、紫外線の害に関する研究が進み、日本でも日光浴が安全ではないことが知られるようになってきたのです。環境省が紫外線保健指導マニュアルを出したのも最近のことです。医学書からは、日光浴のススメが削除されました。アトピー肌と紫外線について正しい情報を知り、健康とアトピー悪化防止に役立てましょう。

※メラニンとは、日焼けしたときに肌を黒くする色素のこと。

紫外線って何?

紫外線は目に見えない太陽の光です。
日光があたる場所にいれば、必す紫外線にも当たっています。
肌に悪影響を与える紫外線の仕組みを知り、大切な肌を守りましょう。

紫外線は目に見えない太陽の光

太陽からは波長の違ういろいろな光が発せられていて、その中の一部が地表に届きます。地球に届く太陽光線には、紫外線や赤外線なども含まれています(図①)。このうち実際に目に見える光は可視光線だけです。可視光線は波長が長いものから、赤、オレンジ、黄、青、青紫、紫の色に分けられます。この可視光線より波長が長いものが赤外線で、波長が短いものが紫外線です。紫外線は波長が長いものから順に、UV-A、UV-B、UV-Cに分けられています。
太陽光線は波長が長いものほど障害物を透過しやすい性質を持っています。最も波長が短いUV-Cはオゾン層など大気層で吸収され、地表にはほとんど到達しません。UV-Bはほとんど大気層に吸収されますが、オゾン層の破壊により、現在地表に届く量が増加しています。紫外線は、波長が短いものほど強力なエネルギーを持っているのでUV-Bの増加は大きな問題になっています。

図① 表皮の構造太陽光線の分類

紫外線の強さ

時刻や季節、さらに天候によって、紫外線の強さは大きく変わります。太陽が頭上にくるほど強い紫外線が届くので、一日のうちでは正午ごろ、季節では6月から8月が、最も紫外線の強い時期になります。
また、場所によっても差があります。標高が高くなればなるほど、紫外線も強力になります。雪は紫外線をよく反射するので、冬でもスキーなどの時は大量の紫外線を浴び、日焼けをしやすくなります。

月別紫外線(UV-B)照射量

場所別紫外線(UV-B)の反射と透過

紫外線のアトピー肌への影響

紫外線は、肌のやけどにあたる日焼けを起こしたり、遺伝子を傷つけたり、免疫に影響を与えます。
肌のバリア機能力I弱いアトピ一肌には、さ5に強い影響を与えます。

免疫を抑制

表皮有線層(図②参照)にはランゲルハンス細胞と呼ばれる免疫を司る細胞があります。ランゲルハンス細胞は皮膚の外から侵入してきた異物(細菌・ウイルス、化学物質など)をリンパ球に渡し、免疫反応を起こさせる役目を担っている重要な細胞です。
強い紫外線を浴びて日焼けをすると、ランゲルハンス細胞は10~14日くらい働かなくなり、リンパ球(T細胞)の働きも抑えられるので、一時的に体が異物を認識できなくなります。その結果、細菌やウイルスなどの感染症にかかりやすくなる危険があります。
アトピーなどのアレルギー反応は免疫が克進している状態なので、短時間の日光浴でも、免疫が抑制され、50%くらいの人はアトピーが一時的に改善されます。ただし、日焼けして赤くなると、炎症物質が分泌されることでアトピーが悪化する場合もあります。いずれにしても長時間強い紫外線に当たることは禁物です。

図② 表皮の構造

アトピー肌への影響

(1)バリア機能を破壊し、乾燥させる
紫外線に当たると、表皮細胞のターンオーバー(生まれ変わり)が早まり、角層の水分が失われやすい状態になります。肌が乾燥しやすくなってポロポロむけたりします。

(2)炎症などが悪化
紫外線に当たると皮膚が赤くなって日焼けします。日焼けは太陽によるヤケドです。紫外線は免疫を抑制する作用があり、アトピー性皮膚炎患者の約半数の方は一時的に症状がよくなります。しかし、赤くヒリヒリするようなら、皮膚にさまざまな炎症物質が発生し、その刺激でアトピー症状などが悪化しやすくなる場合もあります。

(3)細胞の遺伝子に傷をつける
紫外線は皮膚細胞の遺伝子であるDNAに傷をつけます。皮膚にはこのDNAの傷を修復する働きもありますが、傷が多くなりすぎると修復しきれなくなります。すると、DNAが傷ついたまま複製されたり、不適切に処理されたりして、突然変異(皮膚がん)の原因になります。

(4)色素沈着を起こす
メラノサイトという皮膚の色素細胞が、紫外線から細胞を守るためにメラニン色素を分泌すると、肌が黒っぽくなります(色素沈着)。通常は皮膚の新陳代謝によって、次第にはがれ落ちて元の肌色に戻りますが、紫外線が当たってその部分の細胞遺伝子に変異が起こると、色素を大量に作るようになります。これがシミです。アトピー性皮膚炎の方の場合、肌の摩擦や炎症の後に発疹性色素沈着を起こすことがありますが、これも紫外線に当たることで濃くなります。

(5)肌を老化させる
アトピー肌は、角層のバリア機能が弱く、炎症などで掻き壊しがあると表皮の奥の真皮にも紫外線が届きやすくなります。真皮にあるコラ1ゲンやエラスチンといった弾力線維が紫外線の影響で切断されたり、かたくなったりして、肌の弾力が失われ、シワの原因になります。また、皮膚に炎症が起きると、老化の主原因である活性酸素も増加します。

(6)その他(白内障)
紫外線は、角膜を透過して水晶体で吸収されます。このとき水晶体のタンパク質に変化を起こさせ、水晶体を濁らせて白内障のリスクを高めます。

紫外線はアトピー性皮膚炎に良くありませんよね。
 

そうです。昔は日焼けは健康の様に言われてましたが研究が進むにつれて肌への悪影響が注目されています。

オゾン層の破壊で地上に届く紫外線が強くなっていると言われてます。
 

特に地上に届くUV-Bの量が増えています。エネルギーが強いだけに肌への悪影響が懸念されます。

アトピー肌にどんな悪影響があるのですか?
 

日焼けにより皮膚に炎症物質が出ることでアトピー性皮膚炎が悪化することがあります。他に白内障のリスクが高くなったり、遺伝子が傷つくことで皮膚がんの可能性も出てきます。

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