最新・保存版 アトピーの治し方マニュアル 5


大人基準の生活では治らない子どもの生体リズムにあった生活が大切

アトピー性皮膚炎の「症状の原因」と「悪化の原因」の二つを解消するために、最も大切なのは生活環境の改善です。簡単に考えるならば、(アトピー患者の少なかった)昔の子どもたちと同じ生活環境を整えることができれば、アトピー性皮膚炎は「大人になれば自然と治っている病気」ということになるでしょう。
そのための基本は、「睡眠」「食事」「運動」です。まさしく、昔からよく言われてきた「よく寝て、よく食べて、よく遊ぶ」という、子どもの生活に必要な三要素がそのままあてはまります。逆に言えば、「小さい頃から大人と一緒に夜遅くまで起きて、栄養バランスや添加物などの質を考えない食事を摂り、外遊びの少ない運動不足な生活を続けていると、アトピー性皮膚炎を自然解消することは難しくなる」ということです。
現状の社会環境が、こういった生活をなかなか許さない状況にある人も多いかもしれません。しかし、私たちが望む生活と、体が健康のために望む生活とは、必ずしも一致しているわけではありません。できる限り、子どもの体(心身機能の総合力)が「正しく」成長していけるような生活環境を整えてあげることを、心がけたいものです。
 

就学前の子どもたちの就寝時間は夜8時ぐらいが望ましいのですが、今の子どもたちは昔と比べ、驚くほど遅くなっています。

大人と同じ生活リズムや、上の子と一緒に起きていることなどが理由の上位になりますが、早寝早起きのお子さまは、アトピーの回復が早いことも事実です。

成長ホルモン、副腎皮質ホルモンの分泌とも関係がありますから、遅くても9時前には就寝することを習慣にしましょう。

 
 

薬は症状を抑えるが成長過程の体の機能にストレスも与えてしまう

最後にもう一つ考えておきたいのは、アトピー性皮膚炎の初期治療の影響です。多くの乳児性湿疹の場合、その湿疹が炎症性でかゆみもあれば、ステロイド剤が処方されることになります。
もちろん、かゆみを伴う炎症性の湿疹ですから、抗炎症剤であるステロイド剤は有効に働き、一時的に皮膚症状は改善されます。ところが、体の免疫機能全体が未熟な乳幼児の場合、免疫を抑制する作用を持つステロイド剤を使用すると、未発達の自律神経や内分泌機能にも大きなストレスを与えてしまいます。
また、皮膚の抵抗力がさらに弱くなるため、とびひやヘルペスなど、細菌性、ウイルス性の感染症を併発しやすくなります。そしてこれらの感染症にかかり、さらにステロイド剤で治療することで、「皮膚の状態は良くなるが、感染症は悪化させてしまう」ということに。「薬をぬると症状が落ち着くが、数日たつと、また皮膚がジュクジュクし始める」という状態を繰り返しやすくなります。
ステロイド剤で皮膚の炎症を一時的に抑えている間に、感染症などを併発することなく、アトピーというアレルギーが警告していた体の問題が自然治癒してくれれば、問題はありません。しかし、子どもたちをとりまく現在の生活環境では、自らの力で身体機能を整え高めることが難しいのが現状です。薬物使用歴の短い乳幼児は、長期間使用した乳幼児と比べて回復期間が著しく短いという事実を、あなたはどう受け止めるでしょうか?
「薬をぬっても、きれいな肌に戻りにくくなった」「薬をぬる期間が短くなってきている」という話をよく聞きますが、これは、「もう薬が効かなくなっている」という体のサインなのです。

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