垢でアトピーが悪化するって本当ですか?


CD300aを持たないマウスは制御性T細胞が増加

実験A

粘膜上皮の死細胞は、CD300aを介してどのような働きを持つのか? この疑問を解明するために、渋谷教授らはマウスを使った実験を行いました。CD300aの遺伝子を欠損させたマウス(KO)と正常なマウス(WT)を通常飼育した場合と無菌飼育した場合で比べてみたのです。
実験Aのグラフをみてください。横軸は飼育条件とマウスの種類、縦軸は皮膚における制御性T細胞の割合を示しています。 通常飼育によるマウスの比較(グラフ左側)では正常なマウス(WT)よりもCD300a遺伝子欠損マウス(KO)の方が制御性T 細胞が増加していることが分かります。一方、無菌飼育の場合(グラフ右側)は、どちらのマウスも通常飼育に比べて制御性T 細胞が減少しており、両者で差がないという結果が出ました。 CD300aを持たないマウス(KO)で顕著に制御性T 細胞が増加したということは、CD300aに制御性T細胞を抑制する働きがあることを示唆します。さらに無菌状態で制御性T細胞が減ったという事実から、CD300aの働きは皮膚の常在菌に依存していると考えられます。

CD300a は 制御性T細胞を抑制する

実験B

実験B のグラフは、正常なマウス(WT)とCD3 0 0a 遺伝子欠損マウス(KO)にD89MFG ─E 8とEPT MFG ─E8というタンパク質を投与した場合の制御性T 細胞の割合を示したものです。 
MFG─ E8とは、アポトーシスした死細胞のPS とマクロファージの接着分子に結合し、マクロファージによる死細胞の処理を促すタンパク質です。D 89MFG ─ E8 はMFG─ E8の変異体で、PS には結合しますがマクロファージの接着分子には結合しません。皮膚のランゲルハンス細胞はマクロファージの仲間なので、D 89MFG─ E8ではCD300aが発現しません。したがって、D 89MFG─E8はPS とCD300aの結合を遮断することになります。 
先ほど「CD300aがPSに結合すると免疫細胞の活性化が抑制される」と説明しましたが、PS とCD300aが遮断されると制御性T 細胞は増えることになります。 正常なマウスの場合、EPTMFG─E8(MFG─E8がランゲルハンス細胞に結合するので、CD300aとPA も結合する)よりもD 89MFG─ E8を投与したマウスの方が、制御性T細胞が増えているのが分かります(グラフ左側)。一方、CD300a遺伝子欠損マウス(KO)の場合は、両者で差がありませんでした(グラフ右側)。これは、EPTMFG ─ E8 を投与しようがD89MFG─ E8を投与しようが、もともとCD300aがないのでPAと結合できない。だから差が出ないということです。 
グラフB の実験結果は、制御性T細胞の数がCD300aとPA の結合によって制御されていることを示します。

CD300αを持たないマウスは制御性T細胞が増えていました。ただし常在菌がいない状態では通常マウスもこのマウスも変化がありません。

ということはCD300αや制御性T細胞は皮膚の常在菌に左右されるということですね。

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