感染症の克服がアトピーのカギ!感染症ってなに?どうしてかかるの?

監修:木俣肇 先生

アトピー・感染症にはステロイド剤は使ってはいけない!

ステロイドをはじめとする、免疫抑制系の薬剤は厳禁

「『抗菌ペプチド』は、私たちの免疫力を上げる一助にもなっている」と前述しました。せっかく免疫力を上げてくれる天然のいい成分をヒトは体内に持ち合わせているのに、ステロイドやプロトピック(※プロトピックについてはリスクなどを後述します)などの「免疫抑制剤」を用いてしまうと、台無しにしてしまいます。

そうであるのに、ヘルペスなどの感染症に対してステロイドなどの免疫抑制剤が処方される場合も現実にあります。アトピーのメインファクターが細菌感染症であるという現実がまだ十分に理解されておらず、目に見えている「炎症」を抑えることだけを目的として、皮膚疾患にはなんでもステロイドという構図ができてしまっているようです。しかし、免疫力を上げない限り、感染症は真に退かせられません。免疫力を抑制してしまうと、感染症を悪化させることに他ならないのです。

アトピーにも感染症にもステロイドはNG

ステロイドとはどういう薬剤なのかは「だけど一体『ステロイド』ってなんだろう?」(「あとぴナビ」2008年5月号掲載)で詳しく説明しており、そこではステロイドはアトピーを根本から治すための薬ではないとも伝えています。アトピーにも感染症にも用いるべきでない薬剤なのですが、気をつけていても、皮膚科やアレルギー科以外でも出される傾向が強い薬でもあるのです。

「風邪をひいて鼻水が止まりません」「ではシロップを出しておきましょう」――。「シロップ」と聞くと、その甘いイメージから薬であってもソフトなもののように思いがちではないでしょうか。しかし、シロップにもステロイドが入っているものはたくさんあります。このように、耳鼻科や内科で出される薬にもステロイドは多く使われていることを知っておきましょう。ステロイドの内服でカポジが発症した例は多数あるのです。

現在、病院で行われるアトピーの標準治療として用いられる薬剤は、ステロイド剤やプロトピック軟膏などの「免疫抑制剤」です。

これらの薬剤の長期連用によるデメリットの一つに、薬剤が持つ免疫抑制作用による感染症にかかりやすくなるということが指摘されています。

患者の症状が、純粋にアトピー性皮膚炎による湿疹なのか、あるいは感染症が潜んでいるのか、熟練した医師でなければ見落とす危険性があります。

 

アトピーの方がかかりやすい感染症 カポジに注意!

カポジってなに?

カポジ水痘様発疹症とは、単純ヘルペスウイルス との接触により、皮膚が赤くはれ、小さな水ぶくれが群がって現れる病気です。単純ヘルペスウィルス感染症と見分けにくいため、皮膚に異常が現れたときは、まず医師の適切な診断と治療を受けることが大切です。皮膚の消毒には、軽症なら抗ウイルス剤や抗菌剤が用いられることもあります。

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カポジを自己診断することは危険です。特に、症状がヘルペスやカポジに見えなくても、実はカポジだったということがありますし、ウイルスによる角膜炎などの合併症の恐れもあります。必ずかかりつけ医の診断を受けましょう。

なお、ステロイド剤の治療を受けるかもしれないからと、病院受診に抵抗がある方も、まずは、治療について主治医とよく相談ください。その上で、カポジなどの感染症に対して、ステロイド剤の治療を強要される場合には、他の医師に意見を聞く、あるいは病院を変えるのも一つの方法です。

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