感染症とアトピー

監修:北之園明久 先生

アトピーの方がかかりやすい感染症 【2】

とびひ(伝染性膿痂疹[でんせんせいのうかしん])

皮膚に膿疱ができ、かゆみや発熱があり、うつりやすい

とびひは黄色ブドウ球菌や溶連菌などの化膿菌による感染症。黄色ブドウ球菌によるものがほとんどですが、溶連菌やその他の雑菌によるものなど多くの種類があります。

夏季、6歳以下の乳幼児に多く、アトピー性皮膚炎の場合、特にかかりやすいので要注意。掻き壊した部位から感染し、白っぽい膿疱ができて、この膿疱の内部のうみでどんどん広がっていきます。かゆみや発熱はありますが、掻くことで膿疱が破裂し、そこから広がるので掻き壊さないようにすることが大切です。

基本的には抗生剤で治療しますが、原因菌の種類が多いため、病原菌を特定し、どの抗生剤が効くのか試験を行って、抗生剤が処方されます。普通は3〜4日から1週間で治りますが、治らない場合は薬が効いていないと考えましょう。

入浴は、ゴシゴシ洗って膿疱を破ることがないように。また特に子ども同士で非常にうつりやすいので、最後に入浴し、お湯はその都度流しましょう。また、タオルやシーツからもうつるので、気をつける必要があります。

白癬菌症[はくせんきんしょう]

水虫を代表とする、強いかゆみを伴う感染症

白癬菌はカビの仲間で、そのカビの菌糸が皮膚の中に食い込んで発症します。発症する部位によって、体白癬、足白癬、手白癬、爪白癬などと呼ばれます。水虫、たむし、はたけなどが含まれます。体白癬は、リング状の湿疹が患部に出て、相当強いかゆみがあることもあります。

乳幼児がお父さんの水虫に感染して全身に症状が広がることもあります。掻き壊すとアトピー性皮膚炎の症状と見分けがつきにくくなるので、早めに医師の診察を受けましょう。

抗真菌症薬で症状は軽くなります。なかなか治りにくいので、根気よく治療する必要があります。足白癬の場合、通気性のよい履物をはき、清潔を心がけましょう。本人だけでなく、家族に白癬菌症の人がいれば、同時に治療する必要があります。また、自己判断で市販薬を使用することで治りにくくしている場合も多いので、専門医に診察してもらうことが大切です。
 

アトピーの方のかかりやすい感染症に、とびひ(伝染性膿痂疹[でんせんせいのうかしん])や白癬菌症(はくせんきんしょう)があります。

とびひは黄色ブドウ球菌や溶連菌など化膿菌による感染症です。子どもに多い傾向がありますが、大人でも発症することがあります

白癬菌はカビの仲間で、発症する部位によって、体白癬、足白癬、手白癬、爪白癬などと呼ばれ、水虫、たむし、はたけなどが含まれます。

そうした感染症の症状が現れた際、適切な処置をしてもなかなか回復していかない場合には、早めに専門医に相談しましょう。

 

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感染症とアトピー」への2件のフィードバック

  1. みっちー

    アトピーにとって感染症は重要な問題ですね。。。掻いていると知らぬうちにばい菌が進入してきて炎症を起こす。これを繰り返してなかなか痒みが治らない。本当に厄介です。

    返信
    1. あとぴナビ編集部あとぴナビ編集部 投稿作成者

      みっちーさん、こんにちは。
      確かに、アトピー性皮膚炎の方にとって、感染症は症状を悪化させる要因の一つであるため、やっかいな問題と言えるでしょう。
      でも、自分の体が持つ「免疫力」と「皮膚のバリア機能」は、しっかり機能させられるようになると、そうした感染症を自らの力で治癒させられます。
      しっかりとしたケアを心がけて、頑張ってください。

      返信

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