遺伝子とアトピー

監修:白川太郎 先生

アトピー性皮膚炎は遺伝的要因と環境的要因:その2

そもそも遺伝子とは

個体の維持と種族の維持をつかさどるのが遺伝子の重要な役割です。
遺伝子に刻み込まれた設計図が正常に働いているからこそ、『私は私であることができる』と言ってもよいでしょう。
また、遺伝子の持つ情報は複製されて子孫に伝えられますが、これによって種の同一性が保たれているのです。遺伝子の本体となるのがDNAです。DNAは人間の細胞核にある染色体を形成しており、その中の遺伝子が、親から子へと受け継がれます。DNAは図のような二重らせん構造をしています。
この2本の鎖をつないでいるのが塩基といわれる物質。
塩基にはA(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)の4種類があり、AとT、そしてGとCが対になって結びつくという法則があります。遺伝情報はこの4つの塩基の並び方によって成り立っているのです。

DNA

遺伝情報を担っているデオキシリボ核酸という物質の略称。
A(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)の4種類の塩基からなり、AとT、GとCが対になって結びつき、二重螺旋構造を形成。この塩基の並び方で遺伝情報が示されている。DNAの長い鎖はすべてが遺伝情報ではなく、遺伝子発現の調節やDNA鎖の折れ畳み等の働きをしている部分が含まれている。

染色体

細胞の核にあり、DNAと蛋白質の複合体でできている。
1つの細胞には、2メートルもの長さのDNAが存在。そのDNAを非常に小さな細胞の中におさめるために、ヒストンと呼ばれる蛋白質に巻き付いて存在している。

遺伝子

DNAの長い鎖のうちの一部分で、どんなタンパク質をいつ、どこで、どれだけ作るのかを決めるプログラムの単位。
親から子へと受け継がれる部分。ヒトの遺伝子は約4万種類と推定され、30億個のDNA塩基対のうちの約1%といわれる。

ヒトゲノム

ゲノムとは生命の設計図に相当するもの。
父親と母親からそれぞれ染色体を1セット23本ずつ受け継ぎ、これがヒトゲノムの1セットに相当。ヒトゲノムは、DNAの塩基約30億対でできている。

アトピーに関する遺伝子の研究はいろいろと行われています。しかし、アトピーを決定づけるための遺伝子は、複数の遺伝子が複合的に関わっていると考えられています。

そうした複合的に関わる部分には、睡眠、運動、食事など、毎日の生活の中で、どのような「体づくり」を行っていくのかが大切になってきます。

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