ステロイド剤、プロトピック軟膏が身体にもたらす深刻な問題

監修:木俣肇 先生

ランゲルハンス細胞は紫外線によっても減少

ランゲルハンス細胞は、紫外線照射によっても減少が確認されています。 
前述のように、ステロイド剤は、塗布しているだけでランゲルハンス細胞を減らしてしまうと解明されていますが、ステロイド剤を使用したうえでUV照射を行った実験ではさらに恐ろしい結果が得られました。 
論文1 「ピメクロリムスとトリアムシノロンのUV曝露後のランゲルハンス細胞に対する作用」には、ステロイドよりも強力な免疫抑制効果を持つ薬である「ピメクロリムス※」と、ステロイド剤である「トリアムシノロン」を健康ボランティアの方々に塗り分け、紫外線を浴びてもらうという実験の結果が出ています。 
実験結果によれば、ステロイド剤を塗布した状態でUV照射を受けた被験者は、ピメクロリムスを塗った被験者よりもランゲルハンス細胞が多く枯渇したというデータになっています。

※ ピメクロリムス:プロトピックと同じ「局所カルシニューリン・ホスファターゼ阻害薬」に分類されるもの。ちなみに「ピメクロリムス」の商品名は「エリデル」と言いますが、エリデルは日本では売られていません。
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プロトピックではランゲルハンス細胞は減少しないが…

だからといって、「あとぴナビ」では、アトピーの方にステロイドではなくプロトピックなどの使用を勧めるものでは決してありません。どちらもアトピー性皮膚炎を治すための薬ではなく、ともに「免疫抑制剤」。病を治そうとしている最中に免疫力を下げてしまっていては、本末転倒です。
しかも、プロトピックの使用により、がんを発病させた症例がいよいよ世間に明らかになってしまったとの情報も得ています( 論文4 とともに後述 )。 
夏から秋に向かえば、紫外線はピークの時季を過ぎていきますが、それでも油断はできません。紫外線は年中私たちの肌に降り注いでいます。 
今現在はステロイド剤を使っていない場合も、紫外線自体がランゲルハンス細胞を減らすことが分かっているので、UVケアもアトピー回復のためにしっかり考えて取り組むといいですね。

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ステロイドよりプロトピックを勧める医師たち

プロトピックと同じ分類の薬を塗って紫外線を浴びても、その部位のランゲルハンス細胞が減らないということは分かりました。 
また、紫外線を照射する・しないにかかわらず、プロトピック様免疫抑制剤の塗布でランゲルハンス細胞が減るかどうかの実験もあり、 論文2「ピメクロリムスはマウス表皮のランゲルハンス細胞に影響しない」で結果が報告されています。 
実験では、1日2回、5日間連続でピメクロリムスを塗ったマウス、それとは別でヒドロコルチゾンクリーム、ベタメタゾン、クロベタゾール3つのステロイドを塗ったそれぞれのマウスとを比べて、ランゲルハンス細胞がどう減少するかを見ています。 
ピメクロリムスを塗ったマウスではランゲルハンス細胞は減らず、ステロイドを塗ったマウスではヒドロコルチゾンクリーム31%、ベタメタゾン62%、クロベタゾールにいたっては87%もランゲルハンス細胞を減少させてしまいました。
この結果を以てアトピー性皮膚炎治療にステロイドよりもエリデルやプロトピックを使う理由にしている医師が残念ながら存在するのも事実です。

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プロトピック軟膏は、ランゲルハンス細胞を減らさないかもしれませんが、免疫を抑制する作用があるからこそ、アトピーのかゆみに有効なわけです。

プロトピック軟膏の中断でリバウンド症状が生じることがありますが、その症状の一部は感染症の悪化が含まれているケースが多くあります。

ガン発症のリスクもあり、ランゲルハンス細胞へのマイナス面が少ないからアトピーの方に安全に使える、との断言は、エビデンスからも無理があるでしょう。

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ステロイド剤、プロトピック軟膏が身体にもたらす深刻な問題」への2件のフィードバック

    1. あとぴナビ編集部あとぴナビ編集部

      たけのこさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。
      これからも、医療除法だけでなく、アトピー性皮膚炎の方が抱えるさまざまな状況についての特集(仕事や恋愛など)も掲載してまいりますので、ぜひご覧ください。

      返信

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