医療ナビ 夏に向けてアトピーを悪化させないために知っておきたい心得(後編)


紫外線にも注意

紫外線にも注意イラスト夏に向けて気を付けることは他にもあります。それは紫外線。春先から強まってきている紫外線ですが、夏を迎えると紫外線量はピークに達します。  
紫外線を浴びてしまってアトピーが悪化したという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。紫外線は、肌の炎症や乾燥といった害をもたらします。  
さらに、最近の研究では、「ランゲルハンス細胞」という細胞がアトピーに深くかかわっていると解ってきたのですが、この細胞は、紫外線により減少してしまうそうなのです。  
「ランゲルハンス細胞」は、ステロイド剤の塗布でもその多くを減少させてしまう(1日2回の塗布を5日間で50%のランゲルハンス細胞が減少)ことも解っています。アトピーの方でステロイドを使っていて紫外線にも無防備でいると、治癒するチャンスをどんどん失っていることにつながるのですね。  
「ランゲルハンス細胞」については、今後の「あとぴナビ」で、論文などを通して詳しく紹介する予定 (今回の特集内によく出てきた「プロトピック」についても今後特集を組む予定)ですが、夏は紫外線対策がやはり重要だとの認識でいてください。

感染症になったら病院へ日焼けはやけどの一種です。肌にとっていいことはないものですので、夏場、海辺で甲羅干しをしたり、日焼けマシーンで肌を焼いたりは、どういう肌の人においてもしない方が賢明なのです。  
梅雨、そして夏、アトピーの方は何に注意をすればいいか、イメージしていただけたでしょうか。感染症にかかってしまったら病院で治療を受けるのがベター。薬での治療に抵抗がある方も多いかもしれませんが、抗菌剤、抗ウイルス剤、消毒薬などは時と場合によっては必要です (ステロイド剤をはじめとする免疫抑制剤は感染症に絶対用いてはいけません)。正しい知識で、楽しい夏をお過ごしください!  

赤ちゃんのケア

アトピーと診断される赤ちゃんが増えてきています。赤ちゃんのお肌は大人よりもずっと薄く、様々なトラブルが起きやすいものです。実際に、肌トラブルのために皮膚科を受診される子供も増えています。もちろん、医師による診断、治療、そして処方薬が必要な病気もたくさんあります。しかしアトピーに関して言えば、普段の生活の中でケアし、辛いかゆみや湿疹を改善していくための対策もたくさんあるのです。乳児のお肌は薄く、副作用も心配な分、上で挙げた「プロトピック軟膏」や「ステロイド」などの免疫抑制剤の使用はできる限り避けたい!と思う方も多いのではないでしょうか。ここでは赤ちゃん向けの夏のスキンケアについて紹介します。正しいスキンケアでかゆみや湿疹の改善を目指してみてください。

まず、赤ちゃん肌のケアで大切なのは紫外線対策です。お肌が薄い分、日焼けで状態が悪化することも多いのです。また背が低いので、地面から照り返す紫外線も強くなり、きちんとした対策が必要となります。まず手軽に取り入れられるものの一つが、服装を工夫するというものです。通気性が良く、吸湿性にも優れた素材で、長袖、長ズボンの服を選ぶのがおすすめです。紫外線対策としてだけでなく、虫刺されによる肌トラブルを防ぐこともできます。
しかし、子供の中には「長袖の服を嫌がる」「服装で日焼けを防ごうと思っても、すぐに脱いでしまう」という子もいるでしょう。そんなときにはベビー用の日焼け止めで紫外線対策をしましょう。ベビー用の日焼け止めなら乳児にも安心して使えます。また、洋服では隠せない顔や首にも有効です。汗で流れてしまうことも多いので、特に顔や首にはこまめに塗ってあげましょう。海に出かけるときにはより注意が必要です。ひどい火傷にしないために、紫外線カットの効果が強いものを選びましょう。海での肌の露出もなるべく少なくするのがおすすめです。そして、一日の終わりには、日焼け止めを石鹸でやさしく洗い流してあげてください。汚れが残っていると、肌のトラブルの原因となってしまうことがあります。洗った後はしっかりと保湿剤を塗り、乾燥を防ぎましょう。

「夏だけ、肌の状態がひどい」「夏だけ肌のかゆみが辛い」と言う場合には、その原因が何なのか考えてみてください。原因を突き止め、それを改善することで悪化を防ぐことができるでしょう。

紫外線は肌の炎症や乾燥といった害をもたらし、アトピーを悪化させます。夏を迎えると紫外線量はピークに達するので、特に紫外線対策は重要です。

赤ちゃんは肌が薄い分、日焼けで状態が悪化することも多いので、きちんとした紫外線対策が必要です。通気性が良く、吸湿性にも優れた素材で、長袖、長ズボンの服を選ぶのがおすすめ。虫刺されによる肌トラブルを防げます。ベビー用の日焼け止めも効果があります。

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