医療ナビ 夏に向けてアトピーを悪化させないために知っておきたい心得(後編)


夏に向けてアトピーを悪化させないために知っておきたい心得

監修: 木俣 肇
木俣肇クリニック院長・医学博士 京都大学医学部卒業後、米国のUCLA に3年間留学しアレルギーの研究に従事。帰国後、ステロイドが、アレルギーを媒介する蛋白であるIgE 産生を増加させることを海外の研究者と違う実験系で見出し、海外の免疫学雑誌に発表。IgE 産生調節機構に関与している多数の海外の専門の研究者からの一連の発表で、ステロイドによるIgE 産生増加は免疫学者の常識となった。

感染症を防ぐには

汗は感染症に効果あり

ところでみなさんは、汗をよくかきますか?「汗をかくとベタベタして気持ちが悪い」「汗をかくとかゆみが増す」「汗でかぶれる」という方も多いかもしれませんね。  
でも実は汗の中には「抗菌ペプチド」というアミノ酸の結合体があり、これが、抗細菌活性や抗ウイルス活性を行っています。つまり、汗をしっかりかけていると、抗菌ペプチドが菌を殺し、細菌感染症やヘルペスの感染を未然に防ごうとし、感染しづらい状態にしてくれるのです。  
ただ、アトピーを発症していると、汗そのものが少なかったり、また、汗の中の抗菌ペプチドが少ない場合もあり、十分な抗細菌活性や抗ウイルス活性が行えないのも事実。しっかり汗がかける体になれるといいですね。

ストレス解消も効果あり

なお、「ストレス」も抗菌ペプチドを減らす要因です。梅雨で陰鬱な気分のときは、お笑い番組やコメディ映画などの力も借りて、積極的に楽しい気分でいる時間を増やすようにするのもよさそうです。 
とはいえ、夜更かしをしてまでDVD鑑賞というのはまったくおすすめできません。不眠や過労は免疫力を落とします。そして、アレルギー反応を高めてしまいますので、感染症やアトピーに対してよくないだけでなく、何においてもいいことは全くないのです。  
夜はしっかり眠る。よく笑う。汗をしっかりかく。こういう毎日が過ごせていると、アトピーも感染症も改善できていきます。「こんな生活は理想だ。できるはずがない」とあきらめずに、まずどれか一つだけでもできていくようにイメージし、努力してみることも大切なのですね。

ペプチド増加のグラフ

汗の中には「抗菌ペプチド」というアミノ酸の結合体があり、抗細菌活性や抗ウイルス活性を行っています。つまり、汗をしっかりかけていると、感染症に効果があります。

「ストレス」も抗菌ペプチドを減らす要因。夜はしっかり眠る。よく笑う。汗をしっかりかく。全部でなくてもどれか一つでもできれば、アトピーも感染症も改善できます。

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