医療ナビ LPS(糖脂質)がアトピーを改善する理由


LPS(糖脂質)がアトピーを改善する理由

最近、テレビや健康情報誌などで、「LPS(リポポリサッカライド:糖脂質)」という言葉をみかけます。免疫力を上げることで様々な疾患予防に有用なことから、「免疫ビタミン」とも呼ばれています。 
様々な生活習慣病や骨粗しょう症、アルツハイマー病などの予防、そしてアトピー性皮膚炎改善にも役立つといわれているLPSには、いったいどんな働きがあるのでしょう? ここでは皮膚との関係から探っていくことにします。

体を防御する皮膚の構造

表皮の構造皮膚には二つの役割があります。まず体内の水分を逃がさないこと、そして外部からの様々な刺激、異物の侵入から内部を守ること。これらの役割を果たすため、皮膚には巧妙な仕組みが備わっています。 
まず、皮膚の構造面からみていきましょう。皮膚の最下層には皮下脂肪があり、その上に真皮、表皮が重なっています。 
真皮の90%ほどはコラーゲンと呼ばれる膠原繊維(こうげんせんい)で、皮下脂肪とともに皮膚のクッション役を担います。美容成分として知られるコラーゲンが肌にハリをもたらしてくれることは、ご存じの方も多いでしょう。 
表皮の主成分はケラチノサイトと呼ばれる角化細胞で、細胞間を埋める皮脂、天然保湿因子(NMF)、角質細胞間脂質(セラミド)とともにバリア機能を担います。 
表皮の表面は古くなったケラチノサイト(死細胞)と脂質でできた角質層で覆われていますが、角質層は新陳代謝(ターンオーバー)を繰り返して常に再生され続けます。 
表皮の下層で生まれたフレッシュなケラチノサイトが、古くなるにつれ上部に押し出され、垢となって剥がれ落ちる。この循環が正常に繰り返されることで、皮膚のハリや潤いが保たれているわけです。 
もう一つ、表皮顆粒層(第2層目)には、タイトジャンクションと呼ばれる構造があります。タイトジャンクションは隣り合う細胞がピッタリとつながったバリケードのようなもの。この構造が水分蒸散と異物侵入の防御を強化しています。

免疫システムが健康な皮膚をつくる

巧妙な仕組みは、物理的な構造だけではありません。皮膚には体を守るための免疫機能も備わっています。 
ランゲルハンス細胞、ケラチノサイト、マクロファージ、制御性T細胞など、皮膚の様々な細胞はそれぞれが免疫機能の一翼を担っています。 
例えばランゲルハンス細胞は、皮膚免疫の最前線で見張り役をしています。皮膚のバリア機能が壊れて異物が侵入すると、ランゲルハンス細胞が情報を全身に伝えて異物に対応する免疫システムを作動させます。 
皮膚の免疫細胞は互いに情報交換しながら、外部からの侵入物の排除、古い細胞や老廃物の除去、細胞再生などの役割を担って皮膚の健康を維持していきます。 
皮膚の構造と免疫の仕組みをみていくと、皮膚には二重のバリア機能が備わっていることがわかります。角質層の壁となっている物理的バリアが壊れると、異物侵入を防ぎ、同時に過剰な炎症を抑えるために免疫系バリアが働きます。 
このように、免疫システムがあるからこそ、皮膚構造は正常に保たれます。皮膚の老廃物を処理し、新陳代謝を高め、傷ついた皮膚を修復する免疫の働きは、皮膚の健康には欠かせないものなのです。

免疫システムが健康な皮膚を作る

「LPS(リポポリサッカライド:糖脂質)」は、生活習慣病や骨粗しょう症、アルツハイマー病などの予防、そしてアトピー性皮膚炎改善にも役立つといわれています。その働きを皮膚との関係から探ってみます。

皮膚には体を守るための免疫機能が備わっていること。つまり、皮膚の老廃物を処理し、新陳代謝を高め、傷ついた皮膚を修復する免疫の働きは、皮膚の健康には欠かせないものと、まずは押さえておきましょう。

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