医療ナビ 家庭での入浴環境を考える


家庭での入浴環境を考える

自宅に理想的な入浴環境を

これまでの連載では、温泉の効用について科学的な観点から考察してきました。温泉には健康を維持しかつ増進するためのさまざまな効果・効能がありますが、温泉地に長期間滞在することはなかなかできないことです。 
そうであれば、自宅の浴室を温泉という理想的な入浴環境に近づけることは、非常に手っ取り早い健康法であると言えるでしょう。いやむしろ毎日の生活習慣だからこそ、自宅での入浴を充実させることが、健康への大きなアドバンテージとなります。 
いい湯につかり、入浴後も肌を乾燥させない状態をキープしながら心地よい眠りにつく。こんな1日のしめくくりが、次の充実した1日へとつながります。そんな毎日の繰り返しが、自然治癒力を高めて様々な疾患を遠ざけ、健康な体へと導いてくれます。 
毎日入るお風呂は、ただ1日の汚れを落とすためだけのものではなく、体のメンテナンスをするための大切な時間です。この時間を毎日どう過ごすかの意識を高めるほど、健康は近づいてくると言えるでしょう。

入浴が楽しみになる様々な工夫

自宅での入浴を充実させるにはどうしたらいいでしょう? まず、湯の質を肌にやさしく入浴効果が高いものに変える工夫をすると良いでしょう。さらに、洗浄剤、タオル、浴後のバスローブなども体への負担とならないものを選びます。 
湯の質は、体の状態にあった温泉水をそのまま使うのが理想。でもそれはなかなか難しいので、まず肌に刺激を与える塩素を取り除きます(浄水化)。さらに、なるべく体に負担を与える化学物質が入っていない、温泉に近い入浴剤を入れるとよいでしょう。肌にやさしい成分で良質のものがあれば、アロマなどのオイルを使ってもよいでしょう。皮脂の分泌を促がし、入浴後の肌の乾燥も防いでくれるからです。 
ソープなどの洗浄剤、タオルなどのグッズも、肌に負担とならないものを選ぶことがポイントです。界面活性剤や様々な添加物がなるべく含まれていないもの、素材の安全性が確認できる製品を選びましょう。 
アトピー性皮膚炎の患者さんは、湯の質や洗浄剤によってかゆみや乾燥が増し、入浴の障害となることが多いものです。それで入浴が苦手となることで、回復が遅れてしまうのはとてももったいないこと。お風呂を楽しめる環境を作るためにいろいろ工夫して、入浴を快適なものとすることは、アトピーの改善に大きく役立つでしょう。

毎日の入浴が将来の健康を作る

入浴は健康の秘訣ぬるめのお湯にじっくりつかり、自律神経のバランスを整えてしっかり汗を流す。汗をかき皮脂の分泌が促されれば、肌はしっとり潤います。この状態をキープする入浴後の過ごし方も大切です。風呂上りに体を冷やさないように室温調整をしたり、肌にここちよいバスタオルを使ったり、バスローブなど衣類も工夫してみましょう。 
家庭で入るお風呂の環境を整えることで、入浴は一層快適な時間となります。同じ毎日入るお風呂ならば、より肌にやさしく健康的な入浴習慣を身につけたほうがよいでしょう。よい入浴の積み重ねが、将来のあなたの健康に大きな良い影響を与えてくれるのです。

温泉が健康に良いとはいっても、温泉地に長期間滞在するのは難しいことです。そこで自宅の入浴環境を温泉に近づけることが健康維持のためには大事です。

湯の質を入浴効果の高いものに変えましょう。塩素を除去し、化学物質が入っていない入浴剤を入れましょう。肌にやさしい良質のアロマオイルも良いですね。

素材の安全性を確かめて使うようにしましょう。体を洗う洗浄剤は界面活性剤不使用のものを選び、タオルなども肌にやさしいものを選びたいですね。

アトピー性皮膚炎のかたは、湯の質や洗浄剤が原因でかゆみや乾燥を感じ、入浴が苦手になることもあります。家庭での入浴環境の改善が、入浴を快適にし、アトピーの改善へとつなげるのです。

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