医療ナビ アトピー性皮膚炎と温泉療法


37度がアトピー性皮膚炎に最適

温泉の5つの作用温泉が人体に与える一般的な作用は、大きく5つに分けられます。 
温熱作用は、体を温めるという最も基本的な作用。体が温まることによって血流が促進され、体内の老廃物が排出されやすくなり、筋肉の緊張を解いて体をほぐすなどの効果があります。42℃以上の高温入浴では交感神経刺激作用があり、37℃前後の微温浴では副交感刺激作用があります。温度は疾患や症状により適温がありますが、アトピー性皮膚炎では微温浴が適しています。 
体に水圧がかかると血管にも水圧がかかり、手足などの末端の血液まで循環しやすくなることで、心臓の働きが活発になります。これが水圧作用の効果です。 
入浴でリラックスできるのは、浮力作用による効果が大きいでしょう。お湯につかると体重は浮力により9分の1程度になります。筋肉や関節の緊張がほぐれることで、脳までリラックスした状態になります。

アトピー性皮膚炎に実績のある温泉

化学的作用は、温泉に含有される化学成分による薬理的・刺激作用です。いわゆる泉質のことですが、これは症状に合ったものでなければ、逆効果になってしまいます。 
アトピー性皮膚炎を含めた皮膚疾患でも、急性・慢性、感染によるもの・免疫系の状態によるものなど様々です。 
温泉に出かけると、泉質の効能に「皮膚病」と書かれていることがあります。昔は皮膚病を湯治で治すというと、性病やカビなどが原因となる感染症がほとんどでした。だから、このような温泉では酸性や強い硫黄が含まれる泉質が多いのです。これらの泉質はアトピー性皮膚炎には逆効果なことが多いので注意が必要です。 
アトピー性皮膚炎には、皮膚に直接的な刺激の少ない弱アルカリ性の泉質などが向いています。ただし、温泉によって泉質は千差万別。専門家に相談したり、アトピー性皮膚炎への効果が確認されている温泉を選ぶようにしてください。

回復の決め手は温泉の総合力
療養反応(非特異的変調作用)は俗に「湯あたり」とも言い、長期間におよび温泉地で療養を行った場合にみられる生体反応のこと。これまでに説明した4つの作用が総合的に働いて、人体の調子に変化をもたらす作用です。(療養反応については、第1回「医学的見地から見た温泉の効用」で詳しく説明しています。http://atopinavi.jp/atopy_chishiki/10666.htmlでご覧ください。) 
温泉療法では、これら5つの作用に加えて、食事や屋外での運動、自然環境との触れ合いなど様々な要素が統合されて効果をもたらします。ストレスを解消し心身全体をリフレッシュすることで自然治癒力は高まり、アトピー性皮膚炎も回復の方向へ導くことができます。 
また、温泉地ならば同じ疾患に悩む人同士が出会う確率も高くなります。アトピー性皮膚炎という共通の悩みについて話し合うことができれば、精神面の負担を軽くすることも期待できます。 

温泉に出かけて療養することは、身体面にも精神面にも効果があり、帰宅後のQOL(生活の質)向上にも大いに役立つことでしょう。

温泉で体を温めることによって、血流促進、体内の老廃物排出、筋肉の緊張を解きほぐすなどの効果があります。アトピー性皮膚炎に適しているお湯の温度は37度前後です。

アトピー性皮膚炎に良い泉質は、皮膚に直接的な刺激が少ない弱アルカリ性温泉です。アトピー性皮膚炎への効果が確認されている温泉を選ぶのもポイントです。

温泉でストレスを解消し、心身全体をリフレッシュすることで、自然治癒力は高まり、アトピー性皮膚炎の回復にも役立ちます。

温泉での療養は身体面にも精神面にも効果があり、帰宅後のQOLの向上にも役立つのですね。

この記事を評価する
残念もう一度普通参考になったとても参考になった まだ評価されていません
Loading...

コメントを残す