医療ナビ 感染症の克服がアトピーのカギ 感染症ってなに?どうしてかかるの?


プロトピックが感染症を増やす

■プロトピックでカポジが急増

2006年あたりから、ヘルペスウイルスに感染しカポジ水痘様発疹症を発症する患者さんが急増しているというデータがあります。(下記発症例1参照)
ステロイド内服10日間でカポジを発症した女児の例は前述しましたが、ステロイドの場合は、点滴や内服によりカポジ発症に至るケースが多く、塗布(外用)でカポジ発症に至ることの報告はなされていません。

それに対し、塗布でもカポジ発症に至るのが「プロトピック」です。プロトピックは、アメリカでは2歳児未満には使用できない薬剤ですが、日本では事実上、特に制限なく新生児にも処方されています。カポジ水痘様発疹症がここ最近急増してきた原因は、プロトピックの使用増によるものではないかと推測されています。

プロトピック軟膏とカポジ

■プロトピックのリスク

プロトピックは、ステロイドよりも抑制力の強い免疫抑制剤です。移植による拒否反応をステロイド以上に抑えることが可能な、強い一過性の効果を持つ薬剤です。移植のような、人の命に関わる場面で、この薬剤の果たす役割は計り知れない効果があります。

しかし、皮膚に出ている炎症を抑えるためにここまで強力な「免疫抑制剤」が果たして必要なのでしょうか。免疫抑制剤を使うことで、皮膚に出ている炎症も一過性をもってグッと退かせることはできます。しかし、〝プロトピックを使っている間だけ炎症さえ出せない状態〞になっているだけで、薬を断つと再び炎症は現れます。

しかも、大きなリスクを持つ薬だとの説明はなされずに使用されている傾向があります。大きなリスク――、それは「発がん性」があるということ。「がんになるかもしれませんが、一時的に炎症やかゆみを退かせるためにこの薬を使いますか?」このように説明されていたとしたら、誰が「はい」といえるでしょう。

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