アトピー性皮膚炎の知識

ステロイドってなんだろう?

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ステロイドってなんだろう?

木俣 肇(きまた・はじめ)
監修:木俣 肇(きまた・はじめ)
1953年生まれ。77年京都大学医学部卒業。
85年からUCLAに留学し、アレルギーの研究に従事。
アトピー性皮膚炎に関する研究を海外の雑誌に多数発表。
アトピー性皮膚炎患者の毛髪分析にて、ミネラル異常を世界で初めて報告。
アトピー性皮膚炎は適切な治療と、規則正しい生活、感情の豊かさ(愛情と笑い)によるストレス発散によって治療しうるとして、講演活動も積極的に行っている。

ステロイド剤が抱えるリスク

読者のみなさんのなかには、ステロイド剤を長年使ってきた、あるいは、いまも使い続けているという方もいらっしゃることでしょう。ステロイド剤は何に効き、何に効かないのか、どういうクスリで、どういうリスクがあるのかということを知っておきませんか。

ステロイド剤は何の薬か知っていますか?

アトピー性皮膚炎(以下、アトピーと略します)でツライ皮膚に、塗ればサッとかゆみが退いて、一瞬治った感じにまでしてくれる薬。でも、塗るのをやめればまたかゆくなって、前よりひどくもなる——。そういうイメージであれば、ステロイド剤は〝アトピーにとっていい薬”だと思われて当然かもしれません。途中でやめてしまうのにも抵抗があることでしょう。では、「ステロイド剤はアトピーを治すための薬だ」と医師から説明を受けたことはありますか?実は、ステロイド剤は、アトピーを治す薬ではなく、アトピーにより生じた炎症やかゆみという症状を一時的に抑えるための「免疫抑制剤」なのです。「免疫抑制剤」が持つ、炎症を抑える効果(抗炎症作用)が、一時的に炎症を抑え、そうすることでかゆみも抑えているだけ。〝炎症反応を抑制するような免疫抑制効果を薬で起こしているだけ”なのですから、効果は一過性。つまり、薬を使っている間だけといえます。

ステロイド剤は免疫抑制剤 アトピーを改善する役割はない

なぜアトピーにステロイド剤が処方されるのでしょう?

ステロイド剤にはアトピーによる炎症やかゆみを一時的に抑える効果はあります。しかし、根本的な炎症やかゆみの原因を断つものではありません。実は、ステロイド剤だけでアトピーが完治したという医学的なデータが発表されたことはありません。
しかし、「ステロイド剤でアトピーを治した」という人がみなさんの周りにもいるかもしれません。それは、ステロイド剤のダメージを受ける前に、その人の自然治癒力が勝ってアレルギー反応を改善したのだと考えられます。その人にとってはもともとステロイド剤は不要だったはずで、薬の使用歴も浅かったのではないでしょうか。日本だけでなく、欧米諸国でも、アトピーの対症療法としてステロイド剤を用いるケースが一般的で、それは、常識というより「習慣」になっています。ステロイド剤を使わない治療はまだ〝異端”で、特に日本では、先輩医師がしてきた通りのやりかたを受け継ぐのが、ごく普通のこととなっているのです。

アトピーをつくる3つの要因

アトピーは、原因が解明しづらい疾患です。しかし、アトピーを患っている人には3つの状態が共通して起こっていることが、免疫学者には周知の事実となってきました。

1. アレルギー
確かにそうです。ストレスの多い生活をして無理をすると、交感神経が緊張して血管が収縮し低体温になります。このときは、リンパ球は逆に少なくなって、交感神経優位で活発になる顆粒球が多い状態です。つまり、リンパ球は少なすぎても多すぎても低体温になるのです。自律神経のバランスが交感神経と副交感神経のどちら側に崩れても、血流が悪くなり体温は下がります。

木俣先生所有データより

2. 感染症
アトピーの方は、感染症の羅患率が高く、皮膚のバリア機能が低下しているために、健康な肌の方だと問題ない菌に対しても弱く、症状の一進一退や悪化の大きな原因になっています。

3. ストレス
人間関係や仕事、受験、別離などのストレスだけでなく、実は携帯電話、パソコン、ゲームなども、アトピーの方にとっては悪化を引き起こす原因となっています。

この3つが複雑に絡み合ってアトピーを発症させている——
アトピー性皮膚炎に対しては、上記三要素を包括的に捉えた治療がなされることがベストです。

ステロイド剤はアトピー性皮膚炎を、直接治すための薬ではありません。
 

免疫抑制剤でその中の抗消炎作用をアトピー性皮膚炎の患者さんに使っているにすぎません。

ステロイド剤を使ってアトピー性皮膚炎が治ったという論文がないことからも明白です。

ステロイド剤で治ったというのは、ステロイド剤のダメージを受ける前に自然治癒力でアトピー性皮膚炎が治癒したということです。

アレルギー症状が出ない生活術

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アレルギー症状が出ない生活術

監修:角田 和彦
監修:角田 和彦(かくた かずひこ)
かくたこども&アレルギークリニック 小児科・アレルギー科 院長
1953年生まれ。1979年、東北大学医学部卒業。専門は小児循環器・アレルギー疾患。自分自身を含め、5人の子供と妻にアレルギー体質があることから、常に患者の視点ももちながら、具体的なアドバイスときめ細かい診療を続けている。著書に『アレルギーっ子の生活百科』(近代出版)、『食物アレルギーとアナフィラキシー』(芽ばえ社)、『アレルギーと食・環境』(食べもの通信社)などがある。

1年間連載してきた「アレルギーを防ぐ生活術」も今月で最終回。生活環境・食生活なぢ様々な観点からアレルギーについて考えてきましたが、最後にもう一度、アレルギー予防・改善のために一番大切なことを確認してみたいと思います。

アレルギーを予防・改善するため、衣食住においてどんなことに気をつければよいか? これまでの1年間、様々な観点から考えてきました。今回は最後の締めくくりとして、アレルギー治療の基本的な考え方から振り返り、アレルギー対策に最低限必要な心構えをお伝えして、皆さんのこれからの生活に役立ててもらえればと思います。

アレルギーは体を守る防衛反応

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アレルギーは、まず体を守るための生体防衛反応と考えられます。例えば、卵アレルギーがある人の体は、体外へ卵を追い出そうとして、嘔吐したり湿疹を出したりします。これは「卵は自分の体に適した食品ではない」と判断し避けようとするためです。 
なぜそのようなアレルギー反応を起こすのか原因を調べてみると、様々なことがわかります。アレルギーを起こす食品は、「日本人の体質に合わない(日本人の腸の消化能力では処理が難しい)」食品であったり、「免疫・神経・内分泌の働きを阻害する有害化学物質に汚染されている」食品であったりと、何らかの有害性を持っています。 
だからアレルギー体質の人は、日本人の体に負担のかかりやすい食品や、体に有害な物質を敏感に見わけて体に取り入れないようにしていると考えることもできます。アレルギー症状が人間の間違ったライフスタイルに警告を発しているとしたら、アトピーなどアレルギー疾患の患者さんは、そのことを教えてくれているのです。

過剰なアレルギー反応でアレルギー疾患に

アレルギーが正常に生体防衛反応として働いてくれるなら、その反応に従った対処や治療でなんとかなりそうです。しかし、体はしばしば過剰に反応しすぎて激しいアレルギー症状を起こします。有害化学物質などが免疫機能に影響し、正常なアレルギー反応を混乱させるからです。 このような過剰なアレルギー反応は、自力で調整することができずにアレルギー疾患に発展してしまいます。アレルギー疾患の治療では、次の3つを把握することが大切です。

  1. アレルギーの原因
  2. アレルギーを起こしやすくしている誘因
    ・腸内の状態・環境中のアレルゲン・他のアレルギー症状など
  3. 過剰なアレルギー反応が起こらないための対策
    ③については本連載で様々な対策を伝えてきましたが、最低限実行してほしいことを、最後にまとめておきます(次ページ表A)

アレルギー体質でも健康に過ごす術を持とう

アレルギーには体質的な問題もあります。アレルギー体質の人は、ひどいアレルギーを起こさず健康を損なわずに過ごせるよう日常的に気をつけなければなりません。 
アトピー性皮膚炎でも、疲れがたまったり寝不足が続くと症状が悪化するでしょう。実際に、症状が悪化したらしっかり休み、睡眠をしっかりとるようにしている人も多いと思います。アレルギー体質があると、自分の症状から健康状態を把握しやすいので、他の病気にも常に気をつける傾向があるようです。 
またアレルギー体質の人は、環境の急激な変化などに弱いところがあります。季節の急激な変化、寒い場所から暑い場所へ急に移動、急に運動したときなど、環境の変化についていけず症状悪化につながりやすい傾向があり、心理的なストレスにも弱い面があります。 
環境や心理面の変化に「弱い」というよりも、「非常に敏感」でそのコントロールがうまくできないと言ったほうがいいかもしれません。なるべく自分の苦手な環境変化や傾向を把握し、そんな場合は無理をせず、生活環境や食生活の改善で乗り切れる術を身につけましょう。

アレルギーはなぜ起こるのか? 自分の体に合わない食事、住環境、ストレスなどにさらされた場合、自己を守ろうとして生体防御反応が起こります。この反応がアレルギーと考えられます。

アレルギーは自分のライフスタイルに適さないが起きているという警告と言えます。生体防御反応が正常であればなんとかなりますが、強い刺激や過剰な反応などがおこると自己調整ができなくなります。

アレルギー体質の方はこういった刺激に敏感です。自分の体をよく知り、対処方法を考えた生活を送る必要があります。

アレルギーの原因や誘因を知り、健康に過ごす術を身につけましょう。特に化学物質、食品、生活習慣などは常に見直したいものです。

活性酸素を減らしてアトピー改善

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活性酸素を減らしてアトピー改善

監修:角田 和彦
監修:角田 和彦(かくた かずひこ)
かくたこども&アレルギークリニック 小児科・アレルギー科 院長
1953年生まれ。1979年、東北大学医学部卒業。専門は小児循環器・アレルギー疾患。自分自身を含め、5人の子供と妻にアレルギー体質があることから、常に患者の視点ももちながら、具体的なアドバイスときめ細かい診療を続けている。著書に『アレルギーっ子の生活百科』(近代出版)、『食物アレルギーとアナフィラキシー』(芽ばえ社)、『アレルギーと食・環境』(食べもの通信社)などがある。


活性酸素って何? 老化の原因だとか、病気を悪化させるとか、そんな話を聞いたことがある人も多いはず。活性酸素はアレルギー疾患とも深い関係があります。活性酸素について知ることは、アトピーの改善にも大いに役立つでしょう。

活性酸素の話の前に、生物の進化に関するちょっとスケールの大きな話からはじめましょう。まだ人間はおろか、生物がほとんど存在しなかった太古の昔、地球上にはほとんど酸素がない時期がありました。大気は二酸化炭素であふれており、生物が住める環境ではありませんでした。 そんな環境に、光合成によって二酸化炭素と水と太陽光線から酸素や有機物を作り出す植物が現れました。それから数十億という年月をかけて、植物の増加とともに大気に酸素は増えていきました。 
酸素はオゾン層を形成して地上を太陽の紫外線から守り、生物が生存できる環境を作り出しました。以来、地球上に生存するほとんどあらゆる生物は、大気中の酸素を体内に取り込むことによって生命を維持しています。

酸素は体に悪いもの?

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どんな生物にも必要な酸素ですが、実は酸素は、生物にとって良い面と悪い面を併せ持っています。良い面とはもちろん生命を維持する手助けをすること。ヒトの体に取り込まれた酸素は、ともに血液中に取り込まれた栄養素を分解し、エネルギーを作り出します。 
悪い面とは、物質と結びつくことによって酸化するという毒性も持ち合わせていることです。たとえば、リンゴの皮をむいて放置しておけば、茶色っぽく変色していきます。鉄なども、しだいに錆びついてきます。これらはすべて、物と酸素が結びついて酸化が進んだ結果です。そしてこの酸化を引き起こした物質が活性酸素と呼ばれるものです。 
酸素は生命を維持してくれる半面、生命体を酸化し細胞を傷つけてしまう毒性を持っています。だから、生物が体内に酸素を取り込んで生き延びるには、酸化を抑える働きが体に備わっている必要があります。現在生存している生物は、すべてこの仕組みを体内に持っているのです。

人体と活性酸素

では、人間の場合はどのような仕組みがあるのでしょう? 体に悪いことをするだけのように見える活性酸素ですが、人間の体にとって大切な役割も持っています。活性酸素には、外から侵入してくるウイルスや細菌から人体を守る働きがあるのです。 活性酸素は、まず体の防御のために利用されます。そして余ったものは、抗酸化酵素によって処理されます。この処理がうまくいけば、過剰な活性酸素によって細胞が傷つけられることはありません。 
活性酸素を処理する抗酸化酵素とは、SOD(活性酸素還元酵素)・ベルオキシダーゼ・カタラーゼなどの酵素の総称で、もともと人間の体に備わったもの。抗酸化酵素が活性酸素を処理する能力には個人差がありますが、野菜や果物などに含まれるビタミンC、βカロチン、カテキン、フラボノイドなどを摂取することによって補充することができます。

活性酸素はアトピーの悪化原因の一つ

体内の抗酸化酵素が十分に働いていれば、細胞は活性酸素に傷つけられることなく、健康な状態を維持できます。しかし問題なのは、活性酸素が多すぎて体で処理しきれない場合。体の処理能力を超えるほど活性酸素が増えると、細胞は傷つけられて正常に働かなくなります。さらに活性酸素がリノール酸などの不飽和脂肪酸と反応すると過酸化脂質を作り出します。過酸化脂質も細胞を傷つけ、肌の保湿機能まで奪います。 
過剰な活性酸素や過酸化脂質は、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患をはじめ、最悪の場合はがんなどの様々な成人病(生活習慣病)の原因の一つとされています。

地球にはそもそも酸素はありませんでした。それが長い時間をかけて酸素が増え、私たち人類が存在できるようになりました。

酸素はオゾン層から私たちを守ったり、ほとんどの生物は大気中の酸素を取り込んで生息できています。

しかし酸素もいい面だけではなく、酸化という悪い面もあります。参加を引き起こすのが活性酸素です。体内には抗酸化作用もあり、通常は体が傷つけられることはありません。

しかし体の処理能力を超えて活性酸素が増えてしまうと体は傷つき、肌の保湿機能なども奪ってしまいます。アトピー性皮膚炎やガンの原因の一つとも言われています。

花粉の季節を快適に過ごすポイント

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花粉の季節を快適に過ごすポイント

監修:角田 和彦
監修:角田 和彦(かくた かずひこ)
かくたこども&アレルギークリニック 小児科・アレルギー科 院長
1953年生まれ。1979年、東北大学医学部卒業。専門は小児循環器・アレルギー疾患。自分自身を含め、5人の子供と妻にアレルギー体質があることから、常に患者の視点ももちながら、具体的なアドバイスときめ細かい診療を続けている。著書に『アレルギーっ子の生活百科』(近代出版)、『食物アレルギーとアナフィラキシー』(芽ばえ社)、『アレルギーと食・環境』(食べもの通信社)などがある。

冬の寒さの合間に暖かな陽気が顔をのぞき始める時期になると、スギの花粉が飛び始めます。2月中旬から春に向けての時期は、、花粉症の人にとって一番つらい季節。
花粉をいかに遠ざけ、できるだけアレルギー症状を抑えるための方法をお伝えします。

去年の夏は記録的な猛暑でした。夏の気温が高く日差しが強かった年の翌春は花粉が多くなります。冬が暖かければ花粉が飛ぶ時期が早くなるし、冬が寒ければその時期は遅くなりがちです。今年はどうなるでしょうか。

いずれにしろ、そろそろ花粉が気になる季節。花粉アレルギーの人はもちろん、アレルギー体質の人は、花粉から様々な影響を受けやすいもの。アトピー性皮膚炎の場合は、花粉が皮膚に接触して湿疹がひどくなることがあります。

花粉アレルギーの症状は様々

花粉アレルギーによる症状は実に様々、体のいたるところに現れます。アレルギーを起こして体の抵抗力が低下すると、中耳炎・気管支炎・肺炎などの感染症も起こしやすくなります。花粉症が長引くにつれて症状が悪化し、最悪の場合はアナフィラキシー様の症状を起こす場合もあります。花粉症は長期化するほど疲労が悪化の引き金になりやすいので、疲れをためないことも大切です。
花粉症の症状を軽減するには、まず花粉を避けることが第一。外出したら花粉を浴びない、家には花粉を入れない工夫が必要です。家に入ってしまった花粉は掃除をして取り除きます。さらに、アレルギーを悪化させないための生活環境・生活習慣を整えることも大切です。

花粉症の主症状

鼻・のど・気管支
鼻水、鼻づまり、くしゃみ、アレルギー性鼻炎、のどの痛み・かゆみ、咳、痰、気管支喘息


かゆみ、充血、めやに、まぶたの腫れ、アレルギー性結膜炎

皮膚
じんましん、かゆみ、湿疹、アトピー性皮膚炎
※特に花粉がつきやすい部位(首・うなじなど)の湿疹がひどくなりやすい。

腹部
腹痛、下痢、吐き気、アレルギー性い挑炎

全身
関節痛、筋肉痛、だるさ、微熱、頭痛、胸痛、めまい、不快感、ボーッとする、集中できない、不眠、抵抗力の低下

花粉を避ける

POINT1 花粉の飛び方を知り、花粉を遠ざける

花粉が飛ぶ季節
スギやヒノキのほかにも、イネ科やキク科などの植物が花粉症のアレルゲンとなります。自分がアレルギー症状を起こす植物とその飛散時期を知り、できる限りその季節には近寄らないようにしましょう。 
樹木か草花かによって、花粉の飛び方や症状の出かたにも違いがあります。スギやヒノキの樹木花粉は数十キロに及ぶ範囲に飛散し、症状は慢性的に毎日続く傾向があります。イネ科やキク科などの草の花粉はあまり遠くまで飛ばず、晴天の日などをきっかけに突然症状が強く出ることがあります。 
空気が湿っていれば花粉は飛びにくく、乾燥するほど花粉は飛びやすくなります。次の4つの条件が揃うほど飛びやすくなり、天気のよい小春日和の昼頃から夕方にかけて、特に雨や雪の降った日の翌日などは要注意です。

花粉が飛びにくい、飛びやすい条件

雨が降れば花粉は飛びにくくなりますが、降り始めには注意します。降り始めの雨には、空気中に飛散していた花粉と大気中のチリ(車の排気ガス、粉塵などの大気汚染物質を含む)が多く含まれている可能性が高いからです。

特にアトピー性皮膚炎やじんましんなどの症状がある人は、花粉入りの雨で悪化することがあるので、雨を体に浴びないよう気をつけます。

アレルギー体質の方は花粉から様々な悪影響をうけてしまいます。花粉は目、鼻、皮膚と全身に症状がでてしまうので非常にやっかいです。

特に抵抗力が落ちている場合は要注意です。長期化して悪化した場合、アナフィラキシーショックのような症状になってしまうこともあります。

そのためにもまずは徹底して花粉を避けることです。花粉の種類、風、季節、天気、湿度などさまざまな条件により飛び方や量が異なります。

特に好天で乾燥、午後でしかも風の強い日などは要注意です。雨や雪の降った翌日で晴れて風の強い日は特に気をつけましょう。

アレルギーを起こさない授乳・離乳食

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アレルギーを起こさない授乳・離乳食

監修:角田 和彦
監修:角田 和彦(かくた かずひこ)
かくたこども&アレルギークリニック 小児科・アレルギー科 院長
1953年生まれ。1979年、東北大学医学部卒業。専門は小児循環器・アレルギー疾患。自分自身を含め、5人の子供と妻にアレルギー体質があることから、常に患者の視点ももちながら、具体的なアドバイスときめ細かい診療を続けている。著書に『アレルギーっ子の生活百科』(近代出版)、『食物アレルギーとアナフィラキシー』(芽ばえ社)、『アレルギーと食・環境』(食べもの通信社)などがある。

乳幼児期の授乳・離乳食は、アレルギーを起こさない食習慣の第一歩としても大切です。小さなお子さんが、アレルギーを起こさずに成長していくためのポイントを、食の観点から説明します。

第6回「アトピーを改善する食生活の基本」(あとぴナビ2010年10月号)では、毎日の食事がアトピー性皮膚炎に大きな影響を与えているという話をしました。古来からの日本人の食習慣を知り、その食習慣によって培われた消化能力・体質に合った食事をすることが、アトピーを改善する食生活のポイントでした。
ヒトの体質を形成する食習慣は、生まれて間もない授乳期、さらに胎盤を通して母体から栄養を吸収する胎児期から始まっています。この時期の栄養は母体を通したものなので、母親自身の食事、母親のこれまでの食習慣が関係してきます。まず母乳について考えてみましょう。

母乳は赤ちゃんの完全栄養食品

哺乳類は、まず母親の胎内で子どもを育て、出産後は自力で食事ができるまでの間に母乳を与えます。母乳は、母親が摂った栄養を子どもが摂取しやすいように母体内でつくられた食品と言えます。母乳中には、乳糖・ビタミン・ミネラル・たんぱく質・脂質などの栄養素が、乳児にとって必要・最適な状態で含まれています。 
アレルギーの視点から母乳をみると、次のような特徴があります。

  1. 外部からの病原体に対する抵抗力は、胎盤と母乳を通して母親から赤ちゃんに移行する。
    胎児の頃は胎盤を通して、生まれてからは母乳を通して、赤ちゃんは外部の病原体やウイルスに対する抵抗力を持ちます。赤ちゃんは、過剰なアレルギー反応を抑制する大切な働きを、母親から受け継いでいるわけです。
     
  2. 母乳中には、乳児の成長に必要な乳糖が多く含まれている。
    ヒトの母乳中には、ほかの動物に比べて多くの乳糖が含まれ、乳児の成長に必要なエネルギー源は、主に乳糖から得られます。
    乳糖は、乳糖を分解できる消化酵素を持った乳児期にしか利用できません。成長に伴って乳糖を分解する力は落ちてくるので、赤ちゃんはいつまでも母乳からエネルギーを摂ることができません。エネルギー源を、母乳中の乳糖から穀物やイモ類に含まれるでんぷんに変えていくことが離乳食の大きな目的です。
     
  3. 母乳中には、母親が体に蓄えてきた脂肪分が多く含まれている。
    母乳には、母親の体に蓄積された脂肪分も多く含まれます。そのため、母親の脂肪に汚染食品や化学物質が多く含まれていれば、多量の汚染物質が母乳中に含まれることになりアレルギーの悪化原因となります。出産の何年も前から(子どもの頃から)、汚染食品や化学物質を避けた食習慣を持つことが理想的です。母乳中にはお母さんが現在食べている食材の栄養が優先的に移行するので、母親がきちんとした食事をして授乳することが大切です。
     
  4. 授乳中は赤ちゃんの防衛機構が未熟。
    乳児期には赤ちゃんの消化機能は未発達です。母乳中に含まれる免疫グロブリン(IgAなど)は赤ちゃんの未熟な免疫を補ってくれます。しかし、消化機能は未熟で、母乳以外のアレルギーを起こしやすい食品を食べさせるとアレルギーを起こしてしまいます。アレルギーを起こしやすい食品については、次に紹介します。 
    授乳期は、母親が米と野菜を十分に摂って、汚染された油脂(牛乳・卵・獣肉)・トランス脂肪酸や汚染された魚介類を避けた食事が基本。人工ミルクを与える場合は、牛乳中の油脂を取り除きトランス脂肪酸が少なく、牛乳たんぱくを取り除いたアレルギー用ミルクが望ましいでしょう。

離乳食でアレルギーを起こさない体作り

赤ちゃんは、成長していく過程で体に合った食物を摂取できるように親から教えられていきます。同時に消化機能も、母乳中の乳糖を分解する消化酵素中心の消化機能から、様々な食物を消化できる消化機能へと発達していきます。 
離乳とは、母乳(あるいはその代用品の人工ミルク)から与えられていた栄養を、体に合った食物から自分で摂取できるようになること。だから離乳食は、これから成長する体と心を作る食習慣の大切な土台となります。 免疫・内分泌・神経系が正常に発達し、過剰なアレルギーを起こさない体と心を作り上げることを目標に、将来子どもたちにどのような食生活をしてほしいかを考えながら離乳食を進めることが大切です。 
日本に住む私たちにとっての理想的な食生活は、日本で古来より食べられてきた日本人の遺伝子に合った食品を摂ること。さらに環境汚染化学物質や農薬・添加物が残留した食品を多食しないことです。離乳食も同じ考えで進めていき、子どもたちに食べてほしい食品を伝えていけば、将来もアレルギーを遠ざけることができるでしょう。

離乳食の内容や時期などアレルギーを起こさないためには気になる点がいくつからりますが、その前にやはり母乳の大切さを再認識する必要があります。

母乳にはいくつかの働きがありますが中でも病原体への抵抗力は大切です。
 

他にも大切な栄養素や脂肪分などその後の成長に不可欠なものが多く含まれています。

それだけにお母さんは常日頃、食事に気を配りたいものです。なお、離乳食の基本は日本人が古来より摂り続けてきた食品を中心に組み立てるのがいいでしょう。

アレルギーを軽減する暖房・換気のコツ

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アレルギーを軽減する暖房・換気のコツ

監修:角田 和彦
監修:角田 和彦(かくた かずひこ)
かくたこども&アレルギークリニック 小児科・アレルギー科 院長
1953年生まれ。1979年、東北大学医学部卒業。専門は小児循環器・アレルギー疾患。自分自身を含め、5人の子供と妻にアレルギー体質があることから、常に患者の視点ももちながら、具体的なアドバイスときめ細かい診療を続けている。著書に『アレルギーっ子の生活百科』(近代出版)、『食物アレルギーとアナフィラキシー』(芽ばえ社)、『アレルギーと食・環境』(食べもの通信社)などがある。

いよいよ冬も本番。前回は家の中の化学物質汚染についてお話しましたが、今回は冬に気をつけたい室内空気の汚染というテーマで、室内の暖房と換気に絞って説明します。

冬は寒さで十分な換気がしにくい季節ですが、気温が低いぶん化学物質の揮発が抑えられるので、空気汚染は比較的落ち着いた季節といえます。とはいえ、室内で多量の化学物質が発生してしまえば話は別。この時期に特に気をつけたいのは、しまってあった冬物の衣類や寝具を出すときと、部屋の暖房です。衣類や寝具については、第5回「衣替えの季節を快適にするアレルギー対策」(あとぴナビ2010年9月号)で詳しく説明しているので、そちらを参照してください。

冬の室内は、室温20℃・湿度50%が目安

冬の時期の室内温度は、なるべく20℃を超えないように温度設定しましょう。室温が20℃を超えるとダニが発生しやすくなり、化学物質も揮発しやすくなります。湿度は60%以下、50%を目安にして、カビの原因となる結露をなるべく抑えるようにします。室温20℃以下、湿度50%程度を基本として、それぞれの暖房器具を使う際の注意点を説明します。。

【ストーブ・ファンヒーター】外排気式の暖房器具が理想的

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ガスや石油が燃焼すると、窒素酸化物(二酸化炭素や一酸化炭素など)が発生し、のどや気管支、目などを刺激します。だからストーブやファンヒーターは、排気が室外に排出される外排気式のものを選ぶのが理想的。排気が室内に出ないという意味では、電気ストーブもよいでしょう。
室内に排気されるタイプのストーブやファンヒーターを使う場合は、1時間に1回5〜10分以上の換気が必要です。寒い日の換気はつい億劫になってしまいがちですが、できるだけ換気を心がけてください。

加湿器よりも除湿機が必要

冬は空気が乾燥するので加湿器を使っている方も多いでしょう。しかしガスや石油を燃料としたストーブ・ファンヒーターを使っている場合、これらの燃料が燃えるときにかなり大量の水が作られるので、加湿器は必要ありません。
暖房中の部屋のとなりの寒い部屋は、燃料が燃えて発生した水分で湿度が上昇し結露してしまいます。結露とは、外気との温度差のために窓ガラスや壁に水滴がつくこと。結露によって湿度が高まり、カビやダニが発生しやすくなります。北側に面している部屋ほど、壁や窓が冷たくなるために結露が発生しやすくなります。結露が発生した部屋は、窓を開けて換気するか、除湿機が必要になります。
除湿機を使う場合は、除湿機のフィルターにホコリやカビが発生してしまうので、週1回以上は掃除するようにしましょう。

しまってあったファンヒーターを出すときは…

ファンヒーター【使い始めの注意点】

ホコリをとる

ファンの周辺などホコリをかぶっていれば掃除機で吸い取る。できれば、内部にたまっているホコリも吸い取る。業者に点検整備・掃除を頼んでもよい。

試運転

固定式のファンヒーター
窓を開けて十分な換気をしながら、数時間試運転する。

持ち運び可能なファンヒーター
屋外で数時間試運転する

冬は暖房器具を使うため室内の温度、換気、湿度など気をつかうべき点がいくつかあります。

戸建ての場合、石油ファンヒーターを使う場合もあると思いますが、できるだけ外部排気のものを使いたいものです。室内排気の場合はまめな換気を心掛けましょう。

石油、ガスファンヒーターの場合は燃焼時に水分が作られるので加湿器より除湿器が必要です。

しまってあったファンヒーターを使う場合はほこりをとったり試運転をしたりしましょう。

化学物質を避け、アレルギーを遠ざける

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化学物質を避け、アレルギーを遠ざける

監修:角田 和彦
監修:角田 和彦(かくた かずひこ)
かくたこども&アレルギークリニック 小児科・アレルギー科 院長
1953年生まれ。1979年、東北大学医学部卒業。専門は小児循環器・アレルギー疾患。自分自身を含め、5人の子供と妻にアレルギー体質があることから、常に患者の視点ももちながら、具体的なアドバイスときめ細かい診療を続けている。著書に『アレルギーっ子の生活百科』(近代出版)、『食物アレルギーとアナフィラキシー』(芽ばえ社)、『アレルギーと食・環境』(食べもの通信社)などがある。

地球環境に人間が作り出した化学物質があふれ、十分な換気を考えない、気密性の高い住宅が普及したことで、環境化学物質による汚染が私たちの生活に広がっています。これら汚染化学物質の害と、害を避ける方法を紹介します。

アレルギー反応とは、体内に侵入してきた異物から身を守るために発達してきた生体防御機構体が健康な状態であれば、アレルギー反応を起こすと同時にアレルギーを抑える力が働き、体に大きな障害が起きないように反応を抑えこみます。
しかし、環境ホルモンなどの環境汚染化学物質がアレルギーを抑える力を混乱させると、アレルギー反応が激しくなって歯止めがきかなくなり、アトピーやぜんそくなどのアレルギー性疾患を引き起こす可能性が考えられます。
様々なアレルギー症状を起こしている人は、環境汚染を避けることで身を守っているかのように見えます身の回りに蔓延する化学物質など、体に合わないものが体内に侵入してくると、鼻みず、くしゃみ、咳、下痢、湿疹などで体外に排出しようとしますこれらの症状をコントロールできない状態がアレルギー疾患なのだから、環境化学汚染物質を避けることは、アレルギー症状を緩和することにつながります。

身の周りの汚染化学物質と対処法

タバコ

タバコ

タバコの煙の中には、ダイオキシンやベンゾ(a)ピレンなど20種類以上の化学物質が含まれています。肺がんとの関係はもちろん、子どもの肺の正常な成長を妨げてしまいます。タバコを吸う人がいる家庭では、気管支ぜんそくを発症しやすいこともわかっています。特に妊婦や赤ちゃんのいる家では、家族全員がタバコをすわないように心がけましょう。
外で吸っても、髪や服に煙がついたまま微粒子を家に持ち込まないようにします。タバコのニオイがしたら不合格と考えてください。

石油・ガス燃焼物

石油・ガス燃焼物

石油やガスが燃えると、窒素の酸化物や炭素のチリなどができます。窒素酸化物は鼻や気管の粘膜を傷め、鼻や気管の病気を悪化させます。気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎など排気ガスで悪化する可能性のある症状がある場合は、室内の石油・ガスの排気に注意してください。
室内排気型のストーブや給湯器をなるべく使わず、室外排気型のものに換える、または電気ストーブ・電気調理器を使うようにします。

ホルムアルデヒド

ホルムアルデヒド

ホルムアルデヒドは、家や家具、壁紙などの接着剤、合成樹脂、消毒剤、防腐剤、脱臭剤などから揮発して様々な症状を引き起こします。
ホルムアルデヒドは、目・鼻・喉などに様々な不快症状を引き起こします。皮膚に付着すると皮膚は乾燥し、傷があればそこから侵入してアトピー性皮膚炎の悪化要因となります。
家を新築する場合は、ホルムアルデヒドを含まない建材を選ぶことが重要です。家屋が汚染されている場合は、十分な換気を行うとともに、高性能の空気清浄機が必要です。

有機リン系殺虫剤

有機リン系殺虫剤

畳の多くには、防虫剤(有機リン系殺虫剤)が使われています。動物実験では、有機リン系殺虫剤がアレルギー症状を悪化させるという報告もあるので、室内に存在するのは好ましくありません。
有機リン系殺虫剤によって自律神経の働きも悪くなり、頭痛・めまい・吐き気などの神経系統の不調にもつながります。特に、畳に近い位置で呼吸し生活することの多い乳児は、大きな被害を受けやすいでしょう。
特に乳幼児やアレルギー疾患のある人は、畳のある部屋を避けるか、防虫剤を使用していない畳に換えましょう。

アトピー性皮膚炎の原因は様々なことが考えられますが環境汚染化学物質もその一つです。基本的な考え方はまずこれらの化学物質を遠ざけることです。

特に密閉された室内の環境汚染化学物質は避けなければなりません。まずタバコは絶対に避けたいものです。家族に喫煙習慣がある方がいる場合は外で吸うこと、臭いの元となるタバコの微粒子をもちこまないことです。

新築家屋の場合壁紙の接着剤に使われているホルムアルデヒドはやっかいです。化学物質過敏症の原因にもなります。徹底した換気が必要です。

畳に含まれる有機リン系殺虫剤も避けたいものです。特に乳幼児がいる場合は畳を有機リン系殺虫剤不使用のものに換えましょう。

アトピーを改善する食生活の基本

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アトピーを改善する食生活の基本

監修:角田 和彦
監修:角田 和彦(かくた かずひこ)
かくたこども&アレルギークリニック 小児科・アレルギー科 院長
1953年生まれ。1979年、東北大学医学部卒業。専門は小児循環器・アレルギー疾患。自分自身を含め、5人の子供と妻にアレルギー体質があることから、常に患者の視点ももちながら、具体的なアドバイスときめ細かい診療を続けている。著書に『アレルギーっ子の生活百科』(近代出版)、『食物アレルギーとアナフィラキシー』(芽ばえ社)、『アレルギーと食・環境』(食べもの通信社)などがある。

毎日の食事は、私たちの健康をつくる土台となっています。毎日どんな食事を摂るかで、アトピーなどのアレルギー疾患も大きな影響を受けています。アトピーを改善するにはどんな食事がよいのか?
その考え方と食事づくりのポイントをお話しします。

アトピーを改善する食べ方のキホン

【食べ方のキホン1】体に合った食物を食べる

人間に適した食物は、哺乳動物としての生物的な消化能力によって決まります。この消化能力からあまりにはずれた食べ方をすると、食物を消化・処理するために大きなエネルギーを使い、体は疲労してしまいます。
古来より人間は、穀物や木の実からエネルギーを得て生存・発展してきました。歯の構造をみると、臼歯と呼ばれる平らな歯が大半を占め、穀物やイモ類、野菜などの食物を食べるように進化しています。消化能力も、穀物やイモに含まれるでんぷんを処理する能力が高く、これらの食物を中心に摂ることが、人間の体に合った食べ方と言えるでしょう。
歯の構造

【食べ方のキホン2】住んでいる土地の食物を食べる


現代では、科学の力でどんな地域でも様々な作物が栽培されるようになり、離れた土地で生産・加工された食品を簡単に入手できるようになりましたしかし人類の歴史を振り返ると、私たちの祖先は非常に長い間自分たちが住む土地でとれた食物を食べ続けてきました
例えば日本では、お米などの穀類、野菜や豆、海草や魚介類などの和食が中心日本人にとって和食は、日本人の消化能力に合った体にあまり負担をかけない食物なのです日本人の消化能力や腸の長さは、長い歴史の積み重ねで定着したものだから、他の土地・他の自然環境から持ってきた食物は体の負担となりやすく、注意が必要です例えば、パン食や乳製品、卵や肉類などは、もともと日本人が食べて来なかった食物一般的な日本人の体質には合いにくい食物なのです。

【食べ方のキホン3】情報や知識、嗜好などに左右されない食習慣を


戦後に日本の食習慣がどんどん欧米化していったのは、先進的な欧米文化への憧れや経済的な競争、戦後の食糧難で持ち込まれたパン食や脱脂粉乳、肉食の奨励など、様々な要因によるものです
人類史から見れば、この変化は非常に短期間に起こったものに過ぎませんこれまでの日本人の食習慣を無視して、単に「栄養がある」「健康にいい」という情報や知識だけで自分の体に合わない食生活に変えてしまえば、体への負担も大きいでしょうさらに現代の子どもたちは、加工食品の強い味付けで味覚が麻痺し、ほんとうに美味しいものを見分ける力を失いつつあります極端に甘いもの、しょっぱいもの、油脂の多い食品を好み、化学調味料が入っていない味つけに物足りなさを感じるようになっていますじっくりと煮込んだ大根や新鮮な野菜のほのかな甘さがわかる、するどい味覚や嗅覚を取り戻せるような食習慣に変える必要があるでしょう。

人間に適した食べ物とは消化能力で決まりますが歯の構造から考えて穀類、野菜、イモ類などが適しています。

日本人の場合住んでいるところから考えて穀類、野菜、魚介類であれば身体に負担のない食物と言えます。

肉類、乳製品などは最近になって摂り出した食べ物なので体質に合っているとは言えません。

特に食品添加物、化学調味料などは味覚に大きな影響を与えます。嗅覚や味覚を取り戻せる食生活は大事です。

衣替えの季節を快適にするアレルギー対策

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衣替えの季節を快適にするアレルギー対策

監修:角田 和彦
監修:角田 和彦(かくた かずひこ)
かくたこども&アレルギークリニック 小児科・アレルギー科 院長
1953年生まれ。1979年、東北大学医学部卒業。専門は小児循環器・アレルギー疾患。自分自身を含め、5人の子供と妻にアレルギー体質があることから、常に患者の視点ももちながら、具体的なアドバイスときめ細かい診療を続けている。著書に『アレルギーっ子の生活百科』(近代出版)、『食物アレルギーとアナフィラキシー』(芽ばえ社)、『アレルギーと食・環境』(食べもの通信社)などがある。

まだ暑い日が続きますが、9月になれば、少しずつ夏服を片付けて衣替えの準備も考え始めませんか?
春夏に押入れやタンスにしまいこんだ服やふとんを不用意に使うと、アトピーなどのアレルギー症状悪化につながります。そうならないための対策を予習しておきましょう。

秋や春は衣替えのシーズン。特に秋は、春夏の暑い時期に押入れやタンスにしまい込んであった衣類や、冬用の布団を使い始める時期です。
まだ残暑が厳しい9月も、半ばを過ぎると次第に朝夕は冷え込んでくるもの。特に、台風が通り過ぎたあとは、北からの冷たい乾燥した空気が入り込むようになります。暑い時期に湿っていた寝具や衣類、室内の様々な場所にたまっていたほこりは、乾燥によって空気中に舞い上がりやすくなります。

衣替えは慎重に

ほこりがたちやすくなった時期に、押入れやタンスにしまい込んであった衣類や布団を出すのですから、アレルギー体質の人は特に慎重になりましょう。肌寒くなってきたからといって、タンスで眠っていた冬服を出してすぐに着たり、しまってあった毛布や掛け布団をそのまま使うと、思わぬ症状悪化を招くことがあります。

しまってあった衣類・寝具 には危険がいっぱい!

ダニ・カビ
高温多湿の夏の間に増えたダニの糞や死骸、カビの胞子が衣類、寝具に吸着。しまう前に洗濯・クリーニングに出していても、時間がたてばダニやカビはついてしまいます。

花粉や犬・猫の毛
押入れやタンスに紛れ込んだ花粉や犬や猫などの動物の毛が、残っている場合があります。

化学物質による汚染
タンスや押し入れに防虫剤を使っていれば、衣類などは防虫剤に汚染されています。合板や合成樹脂などで作られた収納家具に入れていれば、ホルムアルデヒドなどの化学物質汚染が心配です。

部屋に放置いた衣類にも注意
部屋の中でそのまま放置された衣類にも、揮発した微量の化学物質(フタル酸エステル、有機リン系殺虫剤、トルエン、キシレン、アセトアルデヒドなど)が吸着・蓄積されています。

こんなアレルギー症状に注意

ダニの糞や死骸、カビ、花粉や動物の毛、様々な化学物質などをそのまま不用意に吸ってしまうと、次のようなアレルギー症状が起こりやすくなります。

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特に2~3歳の幼児にとって、秋は生まれてはじめての気管支ぜんそくの発作を起こしやすい季節です。十分に注意してあげてください。

安易な衣替えは要注意です。すでに秋冬物に替えた方、これからの方、もう一度注意点などを確認しましょう。

しまってあるから安全、安心ということはありません。押し入れにもダニ、カビ、花粉、犬・猫の毛、化学物質などが付着しています。しまう前にクリーニングにだしていても同様です。

安易に取り出して着用し化学物質などを吸い込むとアレルギー症状が起こりやすくなります。

特に秋は乳幼児がぜんそく発作を起こしやすい時期なので要注意です。
 

よい睡眠が、アトピーを改善する

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よい睡眠が、アトピーを改善する

監修:角田 和彦
監修:角田 和彦(かくた かずひこ)
かくたこども&アレルギークリニック 小児科・アレルギー科 院長
1953年生まれ。1979年、東北大学医学部卒業。専門は小児循環器・アレルギー疾患。自分自身を含め、5人の子供と妻にアレルギー体質があることから、常に患者の視点ももちながら、具体的なアドバイスときめ細かい診療を続けている。著書に『アレルギーっ子の生活百科』(近代出版)、『食物アレルギーとアナフィラキシー』(芽ばえ社)、『アレルギーと食・環境』(食べもの通信社)などがある。

日の出と共に起き、暗くなったら眠る。そんな生活リズムが、心身の成長とアレルギー症状の改善に大きな影響を与えています。睡眠とアレルギー疾患の関係についてお話しましょう。

アトピー性皮膚炎の症状が悪化すると、かゆみで夜眠れなくなり、睡眠不足が続いてしまいがちです。しかし、過剰なアレルギー反応を抑えて症状を回復させるためには、十分な睡眠が必要。逆に言うと、しっかり眠ることができれば、皮膚のかゆみを軽減することができます。
とは言っても、眠れなくて困っている人に「眠りましょう」と言うだけでは解決になりません。そこでまず、睡眠が人間の成長にとってどれだけ大切かを知ってください。そして、睡眠を含めた規則正しい生活リズムが、体にどのような影響を及ぼしているのかを理解しましょう。そうすれば、毎日の生活をどのように改善すればよいのかが、具体的にわかってきます。
特に小さいお子さんのいるお母さん、これから赤ちゃんを産む予定のプレママさんは、子どもの睡眠についてしっかり勉強しておいてください。乳幼児期の睡眠は、体全体の発達に大きく関係しているのですから。

副腎皮質ホルモンは睡眠中に分泌される

「副腎皮質ホルモン」と聞いて、アトピー治療などに使われるステロイド剤を思い出す人も多いと思います。ステロイド剤には人工的に作られた副腎皮質ホルモンが含まれていますが、副腎皮質ホルモンは、もともと人体の副腎で少しずつ作られるホルモンです。
副腎皮質ホルモンには、アレルギー反応が起きたときに放出されるロイコトリエンなどの働きを抑えて、かゆみや炎症などの過剰なアレルギー反応を調整する働きがあります。人体には、アレルギー反応を抑える機能がもともと備わっているのですが、これを有効に機能させる(適量の副腎皮質ホルモンが分泌される)ためには、睡眠がとても大切なファクターとなります。
なぜ睡眠が大切かといえば、副腎皮質ホルモンは、脳の視床下部の命令によって睡眠中に分泌されるホルモンだからです。睡眠中に分泌されるといっても、それには様々な条件があります。まず睡眠のリズムが大事で、それが整うと一定の時間帯に分泌されるようになるのです。その説明をする前に、まずは睡眠のリズムについてお話します。

睡眠リズムが大切なホルモン分泌を促す

睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠があります。レム睡眠は、眼球の動きを伴い 眠りが浅い状態。逆にノンレム睡眠は、眠りが深くなると体も脳もぐっすり眠っている状態。 睡眠中は二つの睡眠が繰り返されますが、二つの睡眠リズムが、睡眠中に分泌される 副腎皮質ホルモンと成長ホルモンの分泌に大きく関係しています。
人間は、太陽が昇って明るくなると活動が活発になる昼行性動物です。 だから、昼間は活発に行動し、日が暮れて夜になると疲れて眠くなる、 というのが自然な生活リズムなのです。特にこれから成長を続けていく子どもたちは、 昼間はたくさん遊んで夜はくたくたになってバタっと眠るのが理想。睡眠直後に深い眠りに入ると、 この時間帯に成長ホルモンが分泌され、成長が促されます。
入眠直後に深い眠り(ノンレム睡眠)に入るのが理想的な睡眠。眠ってすぐに深い眠りに入ると、 朝方に浅い眠りになる睡眠リズムがつきやすくなります。そして副腎皮質ホルモンは、 朝方の浅い眠り(レム睡眠)のときに分泌されるのです。正確に言えば、この時間帯になると 脳の視床下部の命令で副腎皮質刺・激・ホルモンが分泌され、この伝達によって副腎から 副腎皮質ホルモンが分泌されます。

理想的な睡眠リズム

アトピー性皮膚炎の回復に睡眠は非常に大切です。しっかり眠れればかゆみも軽減します。

アレルギー症状が出た時に抑制してくれる副腎皮質ホルモンは睡眠中に分泌されるホルモンですので睡眠は特に重要になります。

深い眠りで成長ホルモン、明け方の浅い眠りで副腎皮質ホルモンが分泌されます。

上記のことからも、特にお子さんの睡眠のリズムは非常に大切になります。