アトピー性皮膚炎の知識

医療ナビ キーワードは「かしこく摂取」サプリメントで健康生活

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監修/加藤 三千尋(かとう・みちひろ)
薬剤師・フリーライター
1969 年東京都文京区生まれ。東京薬科大学薬学部薬学科卒業。
1992年、フジテレビ系のクイズ番組”カルトQ”の「メディカルドラッグ(市販薬)」で史上最高の220点を獲得して優勝、伝説のカルト王に。
とりわけ、漢方医学(中医学)、代替医療、サプリメントなどに造詣が深い。
著書は「決定版『名薬』探訪」「ビジネスマンのためのドーピング・ガイド」など多数。

1.正しく利用してアトピーに負けない健康な体を手に入れましょう。

薬局でもコンビニエンスストアでも、インターネットでも誰でもどこでも簡単に手に入れられるサプリメント。正しく利用してアトピーに負けない健康な体を手に入れましょう。

サプリメントは頼るものではなく、補って利用するもの

heh1_28_2私たちが生きるために必要な栄養素は40種類以上あるといわれています。これらをすべて食事で摂るといっても、とても大変なこと。多くの食品をまんべんなく、しかもある程度以上の分量を摂取する必要があります。

特に現代社会は、外食に頼りがちですし、自分で調理しても調理の過程で食材に含まれる栄養素が熱で壊れたり、水で流れてしまうことも。また、特に野菜などが持っている栄養素の量や質が昔と比べると落ちていることも、最近指摘されるようになっています。

そこで昨今、さかんに利用されているのが、サプリメントと呼ばれる「健康補助食品」。かつては「栄養補助食品」と呼ばれていました。その名の通り、食事で摂れなかった栄養素を補い、健康な体作りを助けてくれるものです。手軽に必要な栄養素を摂取できることから、年々マーケットは拡大し、新製品もたくさん発売され、世界中多くの人に愛用されています。
サプリメントは、必要な栄養素を手軽に摂取できますが、使用方法を間違っては、せっかくの効果も発揮されません。たとえば、朝食をサプリメントで代用するなどといった話を耳にしたことがあるかもしれませんが、それはかえって不健全な食生活といってもいいでしょう。基本はあくまで健全な食生活で、サプリメントはあくまで「補助」がその役割です。サプリメントは頼るものではなく、利用するものだということを忘れないようにしてください。

あとぴナビ/スペシャルインタビュー 真弓定夫

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あとぴナビ2014年8月号より
取材・文/末村成生

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PROFILE
真弓定夫(まゆみさだお)
1931年東京都生まれ。真弓小児科医院院長。東京医科歯科大学卒業後、同大学病院小児科学教室に入局。田無市(現西東京市)の佐々病院(西東京市)を経て、1974年に武蔵野市吉祥寺に真弓小児科医院を開業。2003年、社会文化功労賞受賞。
主著に「自然流育児のすすめ」(地湧社)「自然にかえる子育て」(芽ばえ社)などがある。

アトピー性皮膚炎は、日本になかった病気。うちの診療所では、アトピー性皮膚炎の治療は行いません」 東京都武蔵野市吉祥寺で小児科医院を開業して40年。真弓小児科には、湿疹で来院するお子さんも多いですが、薬などは使わずにほとんど治ってしまうといいます。

治療しないでアトピーを治す

 「治療をするのではなく、湿疹が出てかゆみが起こる原因を取り除くことが大事です。野生の動物はアトピー性皮膚炎にならないけど、ペットや動物園の動物には発症します。つまり、人間が作り出した不自然な環境が原因です。子どもがアトピー性皮膚炎になるということは、親が作り出した環境に問題がある。だから、それを改めればいいのです」

育児は、人が生まれる20年前から始まっている

親が作り出す環境。これは胎児が母親の胎内に生まれたときから始まります。いや、母胎の環境はそれ以前から作られるので、母親自身が生まれたときから始まると言ってもいいでしょう。つまり、母親の生活習慣が母胎の環境を作り、赤ちゃんは十月十日(とつきとおか)かそこで過ごすわけです。 
「育児は人が生まれる20年前から始まります。私が医者になって55年、開業して40年が経ちました。最初に診察した赤ちゃんは、今では子を持つ親になっています。私が行っている医療は、初診の子どもを20~30年かけて、日本人本来の知恵を身につけた父親・母親に育て上げることです。そうすれば、子や孫は病気にならない免疫力(自然治癒力)を身につけて、病気・患者・医療費が減る社会を実現できると信じています」

患者と医者の信頼関係を築く

「患者と医者の間に、しっかりした人間関係を築きあげることが最も大切」と真弓先生はいいます。しかし、昨今の医療の現実はその逆ではないでしょうか。受診すれば、2時間待ちの3分診療は当たり前。医者は患者の顔をみている時間よりも、パソコンの画面をみている時間が長いと揶揄されるほどです。 真弓先生も、駆け出しの勤務医の頃は、1日に50~70人もの患者さんを診ていました。しかし、開業してからは考え方を改め、一人ひとりの患者さんとじっくり対話し、今では1日5~6人の診察となっています。 
「2歳の頃に父親が他界し、私は里親に育てられました。その里親がとても立派な医者でした。患者の心身全体をくまなく時間をかけて観察し、対話しながら病の原因を取り除くことが診察の基本です。当時は、患者を第一に考えた医療が当たり前で、お金のことは二の次という立派な医者が多かったんですよ」

環境ホルモンとアトピー(後編)

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監修/坂部 貢(さかべ・こう)
北里研究所病院 臨床環境医学センター部長
東海大学医学部卒業。医学博士。日本臨床環境医学会理事。
北里研究所病院の化学物質過敏症外来にて、シックハウス症候群などの治療と研究にあたっている。

4.環境ホルモンから身を守る2つの方法:その1

誰もが環境ホルモンから逃れることはできません。
それほど世の中には環境ホルモンが満ちあふれています。しかし、それでも極力摂取しないように、また摂取しても体の外に出せるように生活することは大切です。

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環境ホルモンは、多くの人が接していますが、同じ量でも人によって現れる反応のしかたがまったく異なっています。反応や影響が人それぞれに違うということは、体のもともとの処理能力の差だけでなく、生活のしかたの違いが、環境ホルモンの体への影響の差を生んでいるということです。少しでも体内に摂取する量を少なくすることが長い目でみると大切です。

ビニル容器に熱は加えない

市販の弁当などはプラスチック容器に入っています。これをレンジで加熱すると、環境ホルモンが弁当の油分に溶け出します。そのほか加工食品のビニル容器も注意が必要。温めて食べるときは、耐熱ガラスや陶器などの容器に入れ替えて加熱しましょう。

いろいろなものを食べる

いろいろなものを食べることは、環境ホルモン対策としても優れています。同じものを食べ続けることは、その食品に環境ホルモンが入っていた場合、体内に蓄積される環境ホルモンの濃度が高くなる危険があるということです。偏らないことはリスク回避の原則です。

外食の回数を減らす

外食のすべてが悪いというわけではありません。外食のデメリットは、どのような材料をどのように調理したかがわからない点です。昼食を外食にした日は、夜は自分で料理するなどして、素材のわからないものを食べる回数を減らしましょう。

換気を心がける

現代の都会の家は密閉されています。外気をシャットアウトしたつもりでも、シックハウスの原因となるさまざまな化学物質、生花に付着した残留農薬など家の中にも環境ホルモンはあります。滞った同じ空気を吸い続けることは、リスク回避の原則にも合いません。換気して滞った空気を入れ替えることは基本です。

化学物質はなるべく使わない

合成化学物質を避けて生活することは不可能ですが、環境ホルモンの実態がわかっていない以上、その摂取を減らすには、日用品の中でむやみに化学薬品類を乱用しない方がよいと言えるでしょう。

環境ホルモンはどこにでも存在するので体内に全く入れないのは無理だとしても量を減らす工夫が大事です。

プラスチックなどに熱を加えると油分に環境ホルモンが溶け出します。空気中に漂う化学物質については換気が重要です。

環境ホルモンの排出に必要なのが入浴や運動などによる発汗です。環境ホルモンは水に溶けやすく体外に排出されやすくなるからです。

入浴は非常に効果的ですが泉質は単純アルカリ泉が適しています。なお高温ではなくぬる湯程度でリラックスしたバスタイムがお勧めです。

環境ホルモンとアトピー(前編)

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sakabe
監修/坂部 貢(さかべ・こう)
北里研究所病院 臨床環境医学センター部長
東海大学医学部卒業。医学博士。日本臨床環境医学会理事。
北里研究所病院の化学物質過敏症外来にて、シックハウス症候群などの治療と研究にあたっている。

生物の性や生殖に大きな影響を与え、社会的な問題となっている環境ホルモン。
今月は、環境ホルモンとアトピーとの深い関係について考えます。

1.環境ホルモンって何?

環境ホルモンとはそもそもどんな物質で、どのような問題があるのでしょうか?

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体内のホルモン分泌を乱す内分泌かく乱化学物質

化学物質の中には、体の中に入ると、ごく微量であっても、体の中で分泌されているさまざまなホルモンのバランスを乱してしまう性質のものがあります。それが、環境ホルモンと呼ばれるものです。専門的には「内分泌かく乱物質」と言われます。

環境ホルモンの構造は、女性ホルモンに似ているものが多く、体内に入ると女性ホルモンに似た働きをしてしまいます。男性の体内に入ると、生殖器の発育や正常な精子の形成を阻害するなどの影響があり、女性の場合は婦人科系腫瘍などにかかりやすくなると言われています。

環境ホルモンの研究はまだ十分ではありません。環境ホルモンが、人間本来のホルモンの働きを乱すことはわかりましたが、その結果どういう影響を人体に及ぼすか、またどれだけの量を摂取したら危険なのかなど、不明な点はまだたくさんあるのです。

日常生活のあらゆる場面で環境ホルモンに接している

現在、環境省が環境ホルモンの疑いがあるものとしてリストアップした化学物質の中には、PCB(ポリ塩化ビフェニール)のように使用禁止になっているものもあります。しかし、PCBや塩素系の農薬は、かつて野菜や果物などに散布され、現在も大気中や土壌、沼や湖の水などから、検出されています。また、環境省が環境ホルモンの疑いがあるとしている除草剤に使用されるシマジンやアトラジンなどの物質は、濃度や量の規制はありますが、今でも使用されています。ゴミ焼却場問題で有名になった発ガン性物質ダイオキシンは代表的な環境ホルモンです。

さらに身近な場所にも、環境ホルモンはあふれています。乳児用の哺乳瓶や、子ども用の食器、カップ麺の発泡スチロール容器や市販の弁当の容器などに用いられているポリカーボネート製プラスチックは、原料に環境ホルモンである物質が使用されています。そのほかにも、缶詰の内壁の皮膜や、歯科治療の詰め物などさまざまなものに使用されています。

環境ホルモンとは微量な化学物質で体内に入ると体内のホルモンバランスを乱すものです。内分泌かく乱物質とも言われます。

女性ホルモンに類似したものですが、人体にどういう悪影響を及ぼすかなどまだまだ不明な点が多くあります。

環境ホルモンはプラスチック、発泡スチロール、農薬など身の回りにたくさん存在し、気がつかずに体内に入り込むものもあります。

免疫系のバランスを崩しアトピー性皮膚炎の悪化要因にもなります。ちょっとした刺激にも反応するアレルギー体質になることがあります。

あとぴナビ/スペシャルインタビュー 渡邉美樹

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タイトル

あとぴナビ2010年12月号より
取材・文/末村成生 撮影/橋詰芳房

渡邉美樹
PROFILE
1959年生まれ。ワタミ株式会社代表取締役会長・CEO。
84年に有限会社渡美商事を創業。86年に株式会社ワタミ(現ワタミ株式会社)を設立。92年に居食屋「和民」を開発。2000年に東証一部上場。現在は外食・介護・高齢者向け宅配・農業など幅広く事業を展開している。個人として、学校法人郁文館夢学園理事長、医療法人盈進会(えいしんかい)岸和田盈進会病院理事長、公益財団法人スクールエイドジャパン代表理事、NPO法人「みんなの夢をかなえる会」理事長などを務める。

居食屋「和民」などの外食産業で知られるワタミグループを一代で築き上げた渡邉美樹さん。現在では介護、農業の分野にも参入し、公益財団法人の代表理事としてカンボジア・ネパールの子どもたちへの教育や食糧支援も行うなど、多岐にわたる活動で知られています。その出発点は「会社の社長になる」という小学生時代の夢から始まりました。
ご自身のライフワークとして、5年前から学校経営にも携わっている渡邉さんに、夢を実現するための生き方、心の持ち方について伺いました。

自分は将来、社長になる!」と、渡邉さんが決めたのは、10歳のときのこと。最愛のお母さんが 亡くなり、その半年後にお父さんが会社を清算したのがきっかけでした。「母を失った悲しみから、 キリスト教に傾倒した時期もありましたが、『自分の夢は事業を起こして社長になることだ』と思い 直し、24歳で会社を創業しました。その後は〈創業10年で店頭株式公開〉〈2000年に東証一部上場〉 という夢を一つ一つ実現して、現在に至っています」。

自分のためだけではない夢を持とう

渡邉さんにとって、夢とは思い描くだけで心をワクワクさせてくれるもの。「ただし、大切なのは単に自分だけのためではなく、自分以外の人も巻き込んでいくような夢を持つこと。それこそが夢を実現させる原動力になる」といいます。現在理事長を務めている学校の生徒たちには、『人に迷惑をかけなければ何をしてもいい』という人生ではなく、周囲に関心を持って、自分の役割を見つけてほしい。自分さえよければいいのではなく、周囲と関わる中で責任感に目覚め、それが自分の夢へとつながっていくということを知ってほしいと思っています。
渡邉さんが〈自分のためだけではない夢〉を初めて意識したのは、26歳で事業が軌道に乗り、多額の年収を手にしたときでした。「自分はこれだけの収入を得られるようになった」という責任とともに、「自分だけが満たされればいいわけではない」と気がついたのです。
「自分は何のためにこの会社を大きくしたいのか?と考えたとき、まず第一に社員に幸せになってほしいと思いました。そして、関連会社やお取引先様、お客様から〈ありがとう〉と喜ばれる会社に成長することが自分の夢だと決意を新たにしました」。
現在では介護、農業の分野にも携わっているワタミグループですが、農業に参入したのは、「安全・安心な食材を提供したい」と考えて、有機農業生産法人を設立したのがきっかけです。また、介護事業を始めたのは、病院の経営再建を依頼された際に高齢化社会の現実を目の当たりにし、外食産業で培った食とサービスが介護にも役立つのでは?と考えたからです。
「ジャンルは違ってもすべて根っこは一緒です。いかに〈ありがとう〉を集めていくか。これが私のテーマです」。

カンボジアの子どもたちに幸せとは何か教えてもらった

企業人として成功し、多くの夢を実現してきた渡邉さんが現在力を入れている活動の一つに教育支援があります。2000年にNPO法人を設立(2009年10月より公益財団法人として活動)して以来、カンボジアやネパールなどで学校建設を中心とした支援活動を行っているのです。
「初めてカンボジアを訪れたときは衝撃を受けました。想像を絶する貧困のなか、学校にも行けない状況下で生きているにもかかわらず、カンボジアの子どもたちは、物資の豊かな日本に暮らす子どもたちよりもずっとイキイキとした表情をしていたのです。今では毎年カンボジアを訪れていますが、目をキラキラさせて学ぶ子どもたちから、〈お金には代えられない幸せ〉を教えてもらった思いです」。渡邉さんには10歳のときから毎日日記をつける習慣がありますが、実は24歳のときの日記に「将来、学校をつくる」という一文があります。「学校をつくる」のは、長年温めてきた夢だったのです。
「今も就寝前には日記を書きながら、その日一日の自分自身を振り返って反省する」という渡邉さん。「『自分が進むべき道筋はこれでいいのか』と日々検証しながら夢に向かっていく毎日を、私は何度も繰り返してきました」。渡邉さん流の夢の実現法は、夢に日付を入れること。未来から逆算して、自分がやるべきことを明確にし、日々やり抜いていくことで、夢に一歩ずつ近づいていくのです。
「計画通りに運ばないときは、日付や計画を見直して計画修正することもたびたびあります。夢に近づくためには、どうしようと悩むよりも、『自分は今、何をなすべきか?』と具体的に考えて、必要なことを一つ一つ行動に変えていくことが重要です。すると必ずゴールが見えてきますよ」。

夢を追いかけている人たちを応援します

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渡邉さんは、今年の春から〈みんなの夢をかなえる会〉というプロジェクトをスタートしました。その中で「みんなで夢について考えよう」という一般参加のシンポジウム形式のイベントを、全国各地で開催しています。インターネットでも夢を募集したところ、中学生から80代のお年寄りまで、オリジナリティあふれる夢がたくさん寄せられました。そこで、参加者が自分の夢を発表し合う場として、〈みんなの夢アワード2010〉が企画されました(詳細は下欄をご覧ください)。
当初、渡邉さんは「日本の若者にはどんな夢があるのかな? 夢の種を播ければいいな」と考えて、この取り組みをスタートしました。
「予想よりもたくさんのすばらしい夢がエントリーされたので、日本の若者も捨てたものじゃない!と思いました。すでに種は播かれていたんですよ。あとは芽が出るように水をあげればいいだけです。 日本は物資には恵まれた国です。だからこそ、「お金では買えないものがある」という価値観を持って、夢を追いかけている人たちがたくさんいます。自分の周囲に関心を持ち、責任を果たそうとする人たちがこんなにたくさんいる!と確認できたことは、〈夢シンポジウム〉を開催した最大の成果でした」。
今後は〈夢シンポジウム〉を継続的に開催しつつ、〈みんなの夢アワード〉で優秀賞を授与された夢には、夢の実現に向けてサポートしていくことも検討中です。「『今はまだ何をしたいのかわからない』と、夢を探している人もいるでしょう。そんなときは『自分の夢を見つける!』という夢に日付をつけることをすすめています。目標達成日を決めることで意識の持ち方が変化して、日々の過ごし方も変わってくるんですよ。
最初は『○○がほしい』という夢でもいい。私の昔の夢も『中古のクラウンがほしい』でしたから(笑)」。
夢はどんどん進化して、発展していくもの。「夢を追いかける途中で目的そのものが変わったり、達成期日の変更もアリ」と渡邉さんはいいます。
「大切なのは夢見る心を持つことです。なぜなら、夢を追いかける過程で自分自身が磨かれ、人間性を高められるからです。人は夢とともに成長していくもの。私自身、『自分はまだ夢の途中にいる』と思っています。これからも常に自分の心がワクワクするような夢を追い続けていきたいですね」。

漢方で見立てるアトピーの治し方(後編)

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漢方では、医食同源という言葉があるように、ふだんの食生活や生活スタイルから病気にならない体を作っていこうとしているのです。

漢方で見立てるアトピーの治し方

4.スキンケア・生活改善も大切な治療です

スキンケア

アトピー性皮膚炎の場合、皮膚のバリア機能を保持することがとても大切。漢方薬の内服による内側からの治療と合わせて、直接的な皮膚の保護作業も必要です。適切な保湿・保護を行いましょう。漢方では「紫雲膏」という生薬を使った軟膏を、炎症や傷の部分に塗ることもあります。

生活改善・食養生

漢方医学の考え方のひとつに「未病を防ぐ」というものがあります。これは、病気として明らかな症状が出てくる前に、心身のバランスを整えて発症を防ごうというものです。病気になったから治療するのではなく、病気にならないように日々養生することが大切だということです。
養生で最も重視されるのが食事で、これを食養生といいます。食事は生命力の源ですから、何をどのようにして食べるかが問題だということなのです。一般的には、体を冷やす食べ物と温める食べ物のバランスが大切とされますが、アトピーの場合は気をつけてほしい食べ物がいくつかあります。白砂糖をふんだんに使った甘いもの、油を多く使ったもの、もち米で作ってあるもの、スナック菓子やファストフードなどはなるべく食べないほうがよいでしょう。
逆になるべく食べたほうがいいのは、野菜、根菜類、アレルギーがなければ大豆、海草類、小魚などです。ただし、生野菜や生の果物は体を冷やします。冷えのある方は積極的に温野菜を食べるようにしましょう。
その他、睡眠不足、運動不足、ストレスなどの生活習慣も合わせて改善しましょう。

オーダーメイド漢方薬

漢方で見立てるアトピーの治し方(前編)

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漢方で見立てるアトピーの治し方

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監修/村主 明彦(むらぬし・あきひこ)
社団法人北里研究所 東洋医学総合研究所
漢方診療部部長
1956年、宮城県生まれ。山形大学医学部、同大学院卒、医学博士。漢方診療専門機関の医師として幅広く診療活動を行う。(社)日本東洋医学会専門医、同学会評議員。

アトピーの治療で西洋医学の病院を訪ねたとき、「生活習慣の改善」「食事への注意」などをアドバイスされたことがあると思います。
実はこれは、漢方医学が最も重視する方法なのです。症状を抑えるのではなく、体質を改善することに重きを置く考え方は、漢方薬についても同様です。漢方医学を学んで、アトピーの改善に役立てましょう。

1.漢方医学とは

方医学といわれると漢方薬治療のことだと思いがちですが、漢方医学はそれだけではありません。
伝統的な中国医学すべてを指しています。たとえば鍼灸治療も漢方医学で、鍼灸の作用によって気の流れをスムーズにすることで、健康を保持しようというものです。

中でも漢方薬療法は最もポピュラーな漢方医学。
長い歴史と研究の繰り返しによって最も薬効が高い生薬の組み合わせにたどり着いたのです。

西洋医学との違いを見てみましょう。
西洋医学では、病気になるのは体のある部位に障害が起きたからだと考えます。
その結果、病名が決まり治療方針を決定します。
それに対して漢方医学は、病気は心身のバランスが崩れたり、自然界との交流がうまくいかなかったり、「気・血・水」の不調和があるために起きるものと考えます。
体のある部分を局所的にみるのではなく、心と体をひとつのものとしてとらえ、総合的に判断していきます。
治療方法も、人間が本来持っている自然治癒力を高め、心身のバランスを整えることで病気を治すことをめざします。

ですから、アトピー性皮膚炎に対しても、単に皮膚だけの病気とはとらえずに、体全体を正常に戻すことでアトピーを治そうと考えるのです。

症状を抑えるのではなく、アレルギーを起こしやすい体質そのものを改善しようとしているのが、漢方医学なのです。

漢方医学で大切にしているのは西洋医学同様、生活習慣を正したり、食習慣を整えることです。症状を抑えるより体質を改善しようという考え方から来ています。

西洋医学は病気になるとその部位を特定し、病名が決まり治療します。漢方医学では心身のバランスの崩れ、「気、血、水」の不調和が起こっていると考えます。

体を局所的に見るのではなく、自然治癒力を高め。心身のバランスを整えることで病気を治そうとします。

アトピー性皮膚の場合皮膚だけでなく、体質そのものを改善しアトピー性皮膚が起こりにくくしようと考えます。

あとぴナビ/スペシャルインタビュー 中村征夫

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あとぴナビ2010年6月号より
取材・文/大石久恵、撮影/橋詰芳房

中村征夫
PROFILE
中村征夫(なかむら いくお)
1945年、秋田県生まれ。19歳の頃、独学で水中写真、潜水を始める。以後、水中写真専門誌のカメラマンを経てフリーランスとなる。水中写真の第一人者として高く評価されると同時に、環境問題などを伝える報道写真家としても知られる。講演・出版物・テレビ・ラジオなど様々な媒体を通して、海の魅力と環境問題を訴え続けている。

海の中で繰り広げられる生き物たちのドラマに魅せられて40年あまり。水中写真の第一人者として知られる中村さんが海の撮影に費やした時間は、およそ2万9800時間にものぼります。世界各地の海で生き物たちの現在を記録し、写真を通して〈地球環境を守る大切さ〉を伝え続けている中村さんに、水中写真との出会い、写真にかける思いなどについてお聞きしました。

生き物たちの生命のゆりかごとなる珊瑚礁、ユーモラスな表情魚たち――。中村征夫さんは、弱肉強食の海の世界で健気に生きる生き物たちを温かな目線でとらえた作品で知られる写真家です。水中写真家を志すまでは、カメラにさわったことも、海に潜ったこともなかったという中村さん。
「よく続けてこられたと我ながら不思議です。海の中で懸命に生きる生き物たちに魅かれて、ここまで来てしまったのかな」

本当にやりたい仕事をずっと探し続けた

「僕がこの仕事をやろうと決めたのは19歳のときです。〈水中写真〉と出会った瞬間、体が震えるほど感動しました」。
高校卒業後、経済的に自立したい一心で故郷の秋田から上京した中村さんは、東京の電器店に就職。しかし、「自分はサラリーマンには向かないなあ」と1年で退職。その後、酒店の御用聞きなど様々な職を転々としながら、「一生かけて取り組む仕事」を探し続けます。
「自転車に乗って御用聞きにまわっていても、頭の片隅に常に霞がかかったようなもやっとしたものがある。このもやもやはなんだろう?といつも自問していた」。そして「やりたいことに出会うまで、どんな仕事でも誠実に取り組もう。そうすれば、道はおのずと開けるはず」と、もやもやが晴れる日をひたすら待ち続けたといいます。
そんなある日、休日にたまたま訪れた海で、水中撮影をしていたダイバーたちに遭遇します。それはまさに運命の出会いとなりました。

水中写真と出会い独学で修行に励む

27-2「全身真っ黒なウエットスーツ姿で、カメラをぶらさげている人たちをみて、何やってるんだろうと思わず声をかけてしまいました」。
 当時は、水中撮影はおろかダイビングも珍しかった時代。ダイバーたちの話を聞いた中村さんの胸は高鳴ります。「魚のように水中に潜って写真が撮れるのか?」体がワナワナと震えていました。「おれがやりたかったのはこれだ!」と確信した瞬間です。
 翌日には、貯金をはたいて水中カメラとウエットスーツを購入。それからは休日のたびに1人で海に潜り、独学で水中写真を撮り続けました。「写真の知識はほとんどなかったし、シュノーケルの使い方もわからず潜るときは外してた~笑~。現像に出すと何も写ってない真っ白な写真ばかり。写真屋に光が足りないと言われても、当時は露出と絞りの関係も知らないから意味がわからなかった」。
 ゼロからの出発。失敗の連続。真っ白い写真ばかりでも、がむしゃらに水中撮影を続けて2年近くたったある日、中村さんは感動的な光景に出くわします。「3メートルほど潜って岩にしがみつき、何気なく上を見上げたときだった。太陽がキラキラと輝き、1匹の魚が頭上を通り過ぎていく光景にハッとしました。今、俺は魚よりも深く潜っている!と感動してシャッターを押すと、1枚だけ魚が写っていました。そのとき初めて光が足りないという意味もわかってね」。写真修業に励むうち、「もやっとしたもの」は、いつの間にか消えていたという中村さん。その後も波乱万丈な曲面を何度も乗り越え、現在に至っています。「ここまで来れたのは、絶対にやりたいことをみつけるという信念を捨てなかったおかげ。諦めなければ、必ずみつかるものだと思いますよ」。

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海の撮影を通して、生態系の変化を実感

これまで世界中の海を撮影してきた中村さんですが、リゾート開発などに伴い、海の生態系が年々変化し続けていることには危機感を感じています。
「地球環境を守るためにも、人間が〈自然界の生態系〉を壊してはいけない!と、多くの人たちに知ってもらう必要がある。今や世界中の珊瑚礁が温暖化による白化現象を引き起こし、危機的状況といえるけど、生態系に多大な影響を与えているのは、実は生活排水など人間が垂れ流す汚染物質。これらがめぐりめぐって環境汚染へとつながっているわけです」。
 最近では、珊瑚の世界でも人間同様にガンをはじめとした病気が流行り、赤ちゃん珊瑚が減少し、少子高齢化が進んでいます。人間の生活が便利になればなるほどに、生態系が侵されていくのです。娘さんが乳幼児期にアトピーになった経験も、中村さんが環境汚染について考えるきっかけになりました。
「一度だけステロイドを塗ったらすぐにきれいになった。それが逆に怖くて薬はきっぱりやめました。その後は成長とともに体が整い、すっかりよくなりました。あのとき薬を使い続けなくてよかったと思います」。

写真を通して伝えていきたいこと

1993年、中村さんはロケ先の奥尻島で大津波に襲われ、九死に一生を得る経験をしています。
「あれ以来、写真を通じて地球環境を守る大切さを伝えていくのが自分の使命。そのために自分は生かされていると考えるようになりました」。
 海はさまざまな顔を持っています。美しいばかりでなく、牙をむくような恐ろしい一面も持ち合わせていますが、海の中では生き物たちの豊かなドラマが繰り広げられています。
「油断したら食われてしまう食物連鎖の中で、生き物たちは懸命に生きている。そんな瞬間と対峙できるのが、この仕事のいちばんの魅力」。
 魚たちは陸上の動物に比べて表情に乏しいかもしれません。でも、海の中のドラマを引き出し、その瞬間を伝えるために、中村さんはこれまで培った予感や予測などを総動員し、撮影し続けます。「この魚はそのうちこっち向いてあくびするぞとかね。失敗も多いけど、魚と騙し合いをして、一瞬のドラマが撮れたときはうれしいね。百戦錬磨の自然界のつわものたちの裏をかいたぞ!ってね。ぼくには未完のテーマがいくつもあります。独立したてのころから30年以上通っている東京湾の水中撮影も続けていきたいし、これからもずっと海に関わるテーマを追いかけていきたいですね」。

医療ナビ 子供のアトピー性皮膚炎、発症・悪化研究最前線(後編)

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4.アトピー性皮膚炎悪化の原因と対策

アトピーを悪化させる要因は決してひとつではありません。人によって悪化因子は違いますが、ドライスキンによって弱まったバリア機能と大きな関係があることがわかってきました。

アトピー性皮膚炎の改善のためには悪化因子を把握することが大切

アトピーの症状を悪化させる要因にはさまざまなものがあります。
表4は群馬大学で調査されたアトピーを発症している人にとっての悪化因子に関するアンケート調査です。

平均22歳の成人48人中、悪化因子として飛び抜けて多かったのが汗(17名)で、次いでダニ、衣類と続いています。
この48人がアトピーになり始めた子どもの頃、何が悪化因子だったかを調べると、1位は鶏卵(27名)、次いで牛乳(21名)、汗は3番目(17名)でした。
このように、年齢によって悪化因子は変わっていくのです。
アトピーを改善するためには、自分のアトピーにとっての悪化因子を把握することが大切です。

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乳児期は食物アレルギー、幼児期は汗やダニ

群馬大学の調査でもわかるように、子供のころと成人してからでは悪化因子は必ずしも同じではありません。
表5は東京大学で調査された悪化因子の割合を年代別に示したものです。
これを見るとわかるとおり、食物アレルギーは年を経るにしたがって減少し、汗は逆に増加しています。

乳児期に食物アレルギーが悪化要因になりそれが次第に減少していくのは、消化管が成熟することと、免疫機能も発達し、バランスのとれた反応ができるようになるためと考えられます。
乾燥が増加していくのは、成長するにつれてドライスキンが進行し、肌のバリア機能が弱まり、外部刺激に敏感になることと関係があります。
汗をかきやすい赤ちゃんですが、赤ちゃんのころは皮脂も十分に分泌されているので水分が蒸発せず、
皮膚を守るバリア機能が効果を発揮しているからです。
これは、皮脂が多い鼻の頭にはアトピー症状が出にくいことからもわかります。
このことから、乳児期は食物に、幼児期になったら汗やダニなどの外的因子に注意することが大切になってくるのです。

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ドライスキンは重要な悪化因子、スキンケアが大切

ドライスキン(肌の乾燥)は年齢とともに進みます。表5の結果とも関連していますが、皮脂の分泌はどんな人でも3歳ごろには少なくなっています。
ドライスキンはバリア機能が弱まっているので、さまざまな外的因子がアトピーを悪化させてしまうのです。

バリア機能を障害する要因には、外的因子と内的因子があります。外的因子としては、紫外線、湿度、掻き壊し、汗、衣類、石鹸の多用、微生物などさまざまで、内的因子には皮脂分泌などの生理機能、遺伝的素因、ストレスなどがあげられます。

活動的になる幼児期からは、ドライスキンを防止するためにスキンケアが大切になってくるのです。ドライスキンとアトピー悪化の関係は現在調査が進められています。

対策

乳児期は食物アレルギー、幼児期は汗やダニ

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汗がアトピーの悪化因子となるのは、汗をかくとかゆくなるからです。

自分の汗を皮下注射する実験を行うと、アトピーの人の80%以上に発疹ができるというデータがあります。
アトピー患者の汗には何らかのかゆみの刺激となる成分が入っているか、その成分に敏感であることが考えられます。
しかし汗をかくこと自体が悪いのではありません。
むしろ運動して汗をかき、代謝を促進することは大切です。
ただ、汗をかいた後皮膚に汗の成分を残すことがよくないのです。

実際に、小学校でシャワー浴を実施し汗を洗い流したら、アトピーが明らかに改善したという報告もあります。
家庭でも汗を洗い流して、アトピー改善に役立てましょう。

このとき注意しなくてはならないのは、汗だけでなく皮脂を落として皮膚のバリア機能を弱めてしまうことです。 皮脂を落としすぎないように、シャワーの浴びすぎや熱いお湯の使用は避けましょう。

体温±2℃程度がベストの水温といわれています。
石けんなどは1日に何度も使うのはやめましょう。

しかし、注意して汗を流しても皮脂は失われます。
まだ体がぬれているうちに保湿剤を塗れば、脂分と水分のバランスを保てるため、バリア機能はさらに高まることも覚えておきましょう。

アトピー性皮膚の悪化因子は人により年齢によりさまざまです。子供は例えば鶏卵、牛乳、汗。大人は汗、ダニ、衣類などが悪化因子となります。

乳児期は食物、幼児期は汗やダニなどの外的因子に注意することが大事です。ドライスキンは年と共に進むのでアトピー性皮膚の悪化因子として要注意です。

汗は決して悪化要因というわけではありません。むしろ運動で代謝を促進するのは大事なこと。

汗は洗い流すことが肝心です。その際に流し過ぎないこと、また体が濡れているうちに適切なスキンケアを行いましょう。皮脂と水分のバランスを保つためにも大切です。

医療ナビ 子供のアトピー性皮膚炎、発症・悪化研究最前線(前編)

未評価です。

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kouno
監修/河野 陽一(こうの・よういち)
千葉大学大学院医学研究院
小児病態学教授
1973 年、千葉大学医学部卒業。専門は小児科学、小児アレルギー学、小児免疫学など。
アトピー性皮膚炎の障害臓器決定に関わる細胞接着分子CLAの存在を解明するなど、多くの業績がある。
現在は厚生労働省、免疫アレルギー疾患予防・治療研究事業において、
アトピー性皮膚炎の有症率調査法の確立および有症率(発症率)低下・症状悪化防止対策における生活環境整備に関する研究」の主任研究者を務めている。

厚生労働省では、免疫アレルギー予防・治療研究事業として、アトピー性皮膚炎の発症・悪化について全国レベルで調査が行われ、予防対策について検討されています。
厚生労働省の研究事業でもあるこの調査・研究がどこまで進んでいるか、アトピー性皮膚炎の研究最前線をお伝えします。

1.アトピー性皮膚炎有症率に世代間で差がある理由

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東京大学の研究チームが昨年、東京大学職員2123名を対象に成人のアトピー性皮膚炎(以下アトピーと略す)の有症率を調査しました。
この調査によると年代別の有症率は、
20代で9.8%(うち軽症者は76.9%)、
30代で8.7%(軽症者は72.2%)、
40代で4.4%(軽症者は82.4%)、
50〜60代では2.6%(軽症度100%)
という結果になりました。
.年齢が高くなるほどアトピーの有症率が減っているという結果から、「やっぱりアトピーは子どもの病気。大人になれば治るんだ」と考えた方がいるかもしれません。
本当にそうなのでしょうか?

確かに以前は子どもでアトピーを発症しても、成長するに連れて症状が寛解する場合がほとんどでした。
しかし、今の子どもたちが高齢化したとき、アトピー有症率は激減するでしょうか。
おそらくこの割合は大きく変わらない可能性があります。
と言いますのは世代間の有症率の違いは、年齢による差ではなく、それぞれの世代が乳幼児期を過ごした環境の差で、戦後大きく変わった生活環境や食習慣が、世代間のアトピー有症率に大きく影響していると考えられるからです。

この仮説を裏付けるために、発育とともに子どものアトピーがどのように変わっていくのかという研究も進んでいて、長期間同じ子どもたちを調査対象にしてアトピー症状の変化を調べる追跡調査も行われています。

2.アトピー性皮膚炎発症の実態とメカニズム【1】

アトピー性皮膚炎有症率の調査によって、アトピー発症のメカニズムがだんだん明らかになってきています。
アトピー発症に大きく関係するのは乳幼児期を過ごした環境と大きく関係があることがわかってきました。

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子どもの10人に1人がアトピー性皮膚炎

平成14年度に厚生労働科学研究の一環として、アトピー性皮膚炎の全国調査が行われました。アンケート調査でなく、実際に医師が診断を行った調査で、乳幼児〜学童までのアトピー有症率には大きな差がありませんでした。
全国平均でみると、生後4カ月では12.8%、1歳6カ月では9.8%、3歳で13.2%、小学1年生で11.8%、6年生で10.6%でした。年代によって多少違いはありますが、乳幼児〜学童期ではおよそ10人に1人がアトピーを発症していることがわかりました。
.平成4年度に行われた同様の調査では、1歳6カ月で5.3%、3歳で8.0%でした(表1)。1歳6カ月では約1.8倍、3歳では約1.6倍に増加していることがわかります。
ところが、3歳児を対象に行った別のアンケート調査によると平成8年から13年の間でアトピーの有症率はわずかに減少していることがわかります(表2)。
実際にアトピー患者が増えているのか、減っているのかは、これからの研究が必要ですが、およそ10人に1人がアトピーという数字は決して少なくありません。
生活の質を低下させるこの疾患の性質からも、今後の対策を考えていく必要があります。

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アトピー性皮膚炎は遺伝因子と乳幼児期の環境因子が複雑に絡み合って発症する

この全国調査によると、子どもではアトピー有症率に男女差はほとんどありませんでした。
また、かつては農村部と都市部で有症率に差がありましたが、最近は差がなくなっています。
これは全国的に環境のミニ都市化が進行したことが原因ではないかと予想されています。
これらの有症率に関するデータから考えられることは、乳幼児期に育った環境の影響は、アトピー有症率に大きく反映するということです。

もちろん似たような条件で育ってもアトピーを発症する子どもとしない子どもがいます。
環境因子と遺伝因子が複雑に絡み合って、アトピーは発症するからです。
こうした発症のメカニズムについても、さまざまな研究が進められています。

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子供は大人になればアトピー性皮膚は治るのでしょうか。生活環境が昔とは大きく変わり必ずしも良くなるわけではないようです。

調査によると乳幼児期の環境とアトピー性皮膚の発症が関係あるようです。ただしアトピー性皮膚の乳幼児の有症率はわずかに減少しています。

男女差はほとんどなく、地域差も減っていることから全国的に環境がミニ都市化していることが考えられます。

妊娠中の母親の風邪や黄色ブドウ球菌が乳幼児のアトピー性皮膚の発症に関係するというデータもあります。さらなる調査が待たれます。