乳幼児とアトピー

監修:千葉友幸 先生

アトピーベビーのための、おっぱい・ミルク・離乳食Q&A (その2)

除去食で栄養不足になりませんか?

子どもが食物アレルギーだと言われました。
除去食をしても栄養不足になりませんか?

医師の指導のもと安全な食物で代替して栄養を補います

過敏反応を起こす特定の原因食物を避け、症状を抑えながら栄養を補い、耐性獲得をめざすのが「除去(選択)食」です。原因となる食物を除去する一方で、その栄養面の不備を他の食物で補わねばならないため、独断による自分勝手な食事療法は厳禁。年齢が低く長期に及ぶほど栄養面の管理が重要なので、医師や栄養士の指導が不可欠です。

医師は食物日誌で体調の変化や栄養のバランスを確認し、定期的な血液検査や身体計測で栄養面・発育面の不備をチェックしつつ、母子の心理的なケアにも気を配りながら進めます。

除去食を進めていく場合には、医師の指導をしっかり受けながら、自己流にならないことが大切です。栄養士と医師の管理のもとであれば、栄養不足の心配はないでしょう。

 

食物アレルギーと食材の選び方

食物アレルギーの場合、食材はどんなものを買えばいいでしょうか?

新鮮な旬の食材を。無添加・無農薬がより安心

食材は旬のもの、新鮮なものを選びましょう。子どもの年齢が低いほど、できるだけアレルギーを起こしづらい、抗原性の低い食品を選ぶことが大切です。

また食品添加物(着色料、防腐剤)や薫蒸剤、農薬などの化学物質でも、アレルギーに似た過敏症状をきたすことがあるので、なるべく無添加・無(低)農薬の食材を選ぶことが望まれます。
 

口のまわりのかゆみ

子どもが口のまわりをかゆがります。これもアトピーでしょうか?

アレルギー反応ではありませんが注意が必要です

赤ちゃんは歯の生える頃からよだれが多くなり、俗に「塩かぶれ」と呼ばれる口周囲の湿疹を認めることがあります。これはアレルギー反応とは別のものですが、皮膚の弱い子供は悪化しやすいので、食後は口の周りをよくゆすぎ、清潔にこころがけてケアする必要があります。

また大人でもヤマイモなどアクの強い食物を食べると口の周りがかゆくなることがありますが、これは食物中に含まれるヒスタミンやセロトニンといった成分がアレルギー症状に似た過敏反応を起こすもので、このような物質を「仮性アレルゲン」と呼んでいます。これらの食物は実際の食物アレルゲンとなることがあるので、調子が悪いときは、気をつけましょう。
 

食事制限はいつ頃まで?

食物アレルギーの場合、食事制限はいつ頃まですればいいの?

除去食を始めて半年ほどで耐性をチェックします

通常は除去食を始めて半年ほどしたら、耐性獲得のチェックのために医師の指示のもと過敏食物の負荷試験を行います。

原因過敏食物の診断の場合は、試す食物を隠したブラインドチャレンジ(盲検)を行うこともありますが、ただ耐性の獲得を確認し、食物制限を解除するだけなら、血液検査や皮膚テストの結果を参考にして、原因食物を実際に食べさせてみる「オープンチャレンジ」だけでも十分です。

卵の場合なら、抗原性の低い鶏肉→卵黄→卵白へと徐々にUPしてゆきます。尚、耐性の獲得が確認されても、連続摂取は避け、食休みを作っておくことが大切。
 

食物アレルギーと市販のベビーフード

市販のベビーフードを利用しても大丈夫でしょうか?

アレルギーを考えて慎重に。材料をよく確認すること

さまざまなベビーフードが市販されていますが、卵、牛乳など抗原性の高い素材が多く用いられている点、またメーカーの推奨する月齢が早い点が気になります。

離乳食はできるだけ手作りが望まれますが、お母さんが忙しい時や遠出の際に便利なことも事実。食物アレルギーを意識した商品シリーズもあるので、利用するときは商品に記載された月齢よりも少し遅めを意識し、内容をよく確認しておきましょう。

お子さんには、手作りのものを食べさせてあげたいのが親心というものでしょう。とはいえ、忙しい毎日に常に手作りも大変なものです。材料などをよく見たうえで、時には市販のベビーフードを食べさせるのもよいでしょう。

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乳幼児とアトピー」への1件のフィードバック

  1. choco

    私自身がアトピーです。今のところ子どもに症状は出ていませんが、いつも心のどこかで心配していました。でも、あんまりビクビクしていると、かえってよくないのかも? ビクビクが子どもにうつっちゃう?! …でも、とりあえず羊毛のお布団は、買いかえます(^_^;)

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