乳幼児とアトピー

監修:千葉友幸 先生

アトピーベビーのための、おっぱい・ミルク・離乳食Q&A (その1)

生まれてまもない赤ちゃんの唯一の栄養源は母乳や粉ミルクです。
口にするものの大切さを考え、アトピーを発症させない食生活をめざしましょう。

母乳と粉ミルク、どちらが体にいいの?

アトピーの赤ちゃんには、母乳と粉ミルク、どちらが体にいいのでしょうか?

基本は母乳が一番。与えられないときはアレルギー代用乳を

赤ちゃんにとっては、お母さんの母乳が栄養バランスもよく、また各種の免疫物質が含まれていて一番のごちそう。感染防御の面からも、スキンシップの面からも、可能な限り母乳で育てたいもの。

しかし母乳だけでは足りない、どうしても母乳で育てられない場合は粉ミルクもやむをえません。アレルギー疾患が心配な場合は、牛乳アレルギー用代替ミルクやアレルギー体質向けの予防ミルクなども市販されています。

赤ちゃんにとって、お母さんからの母乳がベストであることは言うまでもありません。しかし様々な事情からそれが困難なケースもありますので、その場合は一人で悩まずに、相談しましょう。

 

授乳中の食生活で気をつけることは?

赤ちゃんがアトピーの場合、授乳中のお母さんが食生活で気をつけることは?

アレルゲンとなるものが母乳から赤ちゃんへ伝わることも

アトピー性皮膚炎には、「アトピー皮膚」と呼ばれる、保水性の乏しい敏感肌の存在がありますが、食物もダニや花粉、カビなどの吸入性抗原とともに、原因・悪化要因のひとつになり得ます。お母さんが摂取した食物の成分は母乳中に分泌されるため、食物が赤ちゃんのアレルゲンとして明らかな場合は、医師の指導のもと、原因である食物の摂取を控えるようにします。

また特に食物の関与がない場合でも、食材は食休みを作りながら摂取し、高たんぱく、高脂肪のアレルギーを起こしやすい食物は月齢が進んでから与えるようにしましょう。食事内容が偏らないようにし、鉄分・カルシウムを多めに、バランスよく栄養をとるようにしましょう。

なお食物による過敏症状は皮膚にとどまらないので胃腸症状や呼吸器症状にも注意し、発育発達にも配慮してください。
 

離乳食を始めるのはいつ頃から?

離乳食を早めるとアレルギーになりやすいと聞きました。
始める時期の目安はいつ頃ですか?

6カ月頃を目安にあせらずにゆっくり始めましょう

成長途上にある赤ちゃんは消化・吸収機能が未熟であり、免疫機能もまだ未熟なため、早くから異種のたんぱく質を与えるとアレルギー反応を起こしやすいのです。家族にアレルギー素因が強い場合は、通常よりも離乳食の開始を1カ月ほど遅らせます。

離乳食を早める必要はないとはいっても、いつまでも母乳や粉ミルクだけというのも考えもの。
赤ちゃんの成長にもよりますが、6カ月頃が目安です。発育、発達を見て進めましょう。
 

アレルギーにならない離乳食の始め方は?

アレルギーにならないためには、どのように離乳食を始めたらいいのでしょう?

ごく少量から始め、少しずつ種類と量を増やします

基本的に通常の離乳食の進め方と変わりませんが、赤ちゃんの消化能力や噛む力など各自の発達に合わせて、与える食物や形態、量や回数を徐々に変えていきます。最初は1食品をスプーン1さじから始め、ゆっくりと種類と量を増やします。

食品は新鮮な食材を選んで、必ず火を通し、味つけは薄味に。「おもゆからドロドロがゆへ」というように、調理のしかたも変えていきます。調理するときに使う包丁やまな板、おろし金や茶こしなどを通じてアレルゲンが混入しないように配慮し、清潔に管理しましょう。

果物はアレルゲンとなりやすいものが多いので、果汁よりも野菜スープから始める方が安心です。和食を意識して食域を広げますが、アレルギー素因が強い場合は、抗原性の強い卵の使用は遅らせ、10カ月を過ぎてから与えます。

赤ちゃんは、成長のスピードが個々に異なり、個人差が大きくもあります。お子さまの成長に合わせてあげることが、離乳食においても大切です。書籍などで得られる情報は、標準的なもので、早すぎることも起こりますから、乳児湿疹等で不安な場合は、相談してみましょう。

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乳幼児とアトピー」への1件のフィードバック

  1. choco

    私自身がアトピーです。今のところ子どもに症状は出ていませんが、いつも心のどこかで心配していました。でも、あんまりビクビクしていると、かえってよくないのかも? ビクビクが子どもにうつっちゃう?! …でも、とりあえず羊毛のお布団は、買いかえます(^_^;)

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