乳幼児とアトピー

監修:千葉友幸 先生

アトピーママの妊娠Q&A -赤ちゃんをアレルギーから守るために-

アトピー体質の方が妊娠したとき、どんなことに注意したらいいのでしょう。赤ちゃんをアトピーにしない工夫は?
 

アトピーはやはり遺伝でしょうか?

私もアトピー、第一子もアトピーです。アトピーはやはり遺伝でしょうか?

両親ともアトピー体質なら75%の子どもはアトピー体質

アレルギーを起こしやすい(アレルゲンに反応する抗体を作りやすい)、「アトピー体質」は、確かに遺伝的要素が強いといえます。両親がアトピー体質の場合は75%、父親か母親のいずれかがアトピー体質の場合は45%ほどの確率で、その体質は子どもに引き継がれます。

しかし、両親がアトピー体質でない子どもでも15%程度はアレルギー性疾患を起こすといわれます。アレルギー性疾患の発症には遺伝的な体質のほかに生活環境などの影響も大きく関わっており、体質は遺伝しても、病気が遺伝するわけではないので、たとえアトピー体質であっても掃除や食事などに気を配ることで発症を防いだり、症状を軽くすることは可能です。

親がアトピーだからといって、必要以上に子供がアトピーだったらどうしようと心配することはなさそうです。体質が遺伝しても病気そのものが遺伝する訳ではないので、生活環境面等を配慮することで発症しなかったり、症状を軽くできるものです。

 

妊娠中に薬を塗ると?

私はアトピーですが、妊娠中に薬を塗ると赤ちゃんに影響するのでしょうか?

まず、主治医に妊娠を伝えて。自己判断しないことが大切

アトピー性皮膚炎の治療で処方される薬には、妊娠中に使わないほうがよいものもあります。特に内服薬には注意が必要なものもあるので、妊娠がわかったら、できるだけ早く主治医に伝えましょう。必要に応じて薬を減量、変更してくれるはずです。

妊娠して皮膚症状が軽くなる人もいれば、逆に悪化する人も。まずは母体の健康が第一ですから、つらいときは無理をせずに薬を用いることが望まれます。通常の軟膏は心配ありませんが、自己判断せずに主治医に相談を。

また妊娠を希望しているなら、あらかじめ医師に伝えて、薬についても相談しておくといいでしょう。

 

これから子どもがほしいと思っています。

赤ちゃんがアトピーにならないように、妊娠中や出産後に気をつけることは?

生活環境を整え、食事は偏食せずにいろいろなものから栄養をとって

妊娠中

胎盤が完成する(妊娠4カ月末)以前から、赤ちゃんの体内ではさまざまな抗体が作られるようになり、妊娠週数が進むほど外部からの刺激に反応するようになります。

妊娠中は、偏食をせず、室内の環境整備と適度な運動を心がけることが大切。特に妊娠後期は同じ食材ばかり用いずに食域を広くし、不用意に高たんぱく・高脂肪の食品を取り過ぎないように注意します。

例え家族にアレルギー素因が強い場合でも、自己判断で食物の除去を行ってはいけません。必ず主治医に相談を。

出産後

できるだけ母乳で育てましょう。母乳の中には、感染や食物過敏症など腸管の防御免疫をつかさどる「分泌型IgA」が含まれており、人工栄養児よりもアレルギーを起こしにくいといわれます。

しかしお母さんの摂取した食物成分も母乳中に分泌されるため、注意しないと母乳によって赤ちゃんが食物に感作されることがあります。皮膚症状や胃腸症状など、アレルギーの存在が疑わしい場合は、スキンケアや環境整備をするとともに、授乳中の食事にも注意し、同じものを続けて大量に摂取しないように心がけましょう。

せっかくの妊娠。でもアトピーだったらどうしようと、親がアトピーの場合心配になるものです。正しい知識を持ったうえで、できることに取り組めば、必要以上に心配することはありません。

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乳幼児とアトピー」への1件のフィードバック

  1. choco

    私自身がアトピーです。今のところ子どもに症状は出ていませんが、いつも心のどこかで心配していました。でも、あんまりビクビクしていると、かえってよくないのかも? ビクビクが子どもにうつっちゃう?! …でも、とりあえず羊毛のお布団は、買いかえます(^_^;)

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